三省堂 大辞林 |
いずら いづ― 【▽何ら】
不定称の指示代名詞。所在を問う語。
(1)どこか。どちらか。
「家人の―と我を問はばいかに言はむ/万葉 3689」
(2)(多く「いずらは」の形で)反語で、どこにもないの意を表す。
「むつごともまだ尽きなくに明けぬめり―は秋の長してふ夜は/古今(雑体)」
相手を促すときの言葉。どうした。さあさあ。
「時やうやうなりぬめるは、―、遅し/宇津保(楼上・下)」
品詞の分類
「何ら」の用例一覧
堺利彦 面白き二個の広告 (青空文庫)
一様の方法によらずして、何らか不可思議なるある作用により、たちまち生活の困難を減ぜんとするの欲望あることを察すべし。彼らは勤勉して今より多くの金を得んとするよりも、節倹して無益の冗費を省かんとするよりも、何ら...
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島村抱月 序に代えて人生観上の自然主義を論ず (青空文庫)
揮と見えるものに識到した観念でないか。いわゆる実行的人生の理想または帰結を 標榜 ( ひょうぼう ) することでないか。もしそうであるなら、私にはまだ人生観を論ずる資格はない。なぜならば、私の実行的人生に対する現下の実情は、何ら...
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西田幾多郎 我が子の死 (青空文庫)
ずから人心を転じて、何らかの慰安の途を求めしめるのである。夏草の上に置ける朝露よりも哀れ果敢なき一生を送った我子の身の上を思えば、いかにも断腸の思いがする。しかし翻って考えて見ると、子の...
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