移民との衝突とは? わかりやすく解説

移民との衝突

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 19:20 UTC 版)

ネイティブ・アメリカン」の記事における「移民との衝突」の解説

インディアンヨーロッパ風土病対す免疫を持たなかったため、ヨーロッパ人初め接触したインディアンはしばし容易にヨーロッパからの伝染病感染し、斃(たお)れた。インディアン人口激減しインディアン社会深刻な打撃被ったまた、初めて見る馬や兵器によって、インディアンパニックに陥り、たった十数人のスペイン騎士に対して千人ものインディアン敗走するという事態も招きこうした闘争によって土地奪われていった17世紀前半から18世紀末までの長い闘争歴史一括りにして、インディアン戦争と呼ぶ。 レナペ族フィラデルフィアワンパノアグ族プリマス植民地コンコードのように、入植者インディアン和平結んで短期間共存した例もあるが、入植者人数増え新たな入植地需要が増すと共に破綻している。 入植初期には、拉致したインディアン裁判有罪とされたインディアン戦争捕虜となったインディアン奴隷として売買することは合法とされた。 フレンチ・インディアン戦争アメリカ独立戦争など、ヨーロッパ諸国インディアン諸部族戦力みなして同盟結んだために植民地をめぐる争い巻き込まれた例も多い(インディアン戦争)。部族利害を十分考慮した上で参戦したとしても、結果として敗者の側につくことになった部族運命過酷であった白人社会大規模農園開拓土地水源奪われたり、バッファローなどの自然資源巡って度々対立した記録残されている。インディアン殲滅する目的で、白人病原菌付着した毛布などを贈って故意伝染病感染させようとした事実歴史記録されている。 ヨーロッパ人アメリカ大陸やってくるようになった頃、1890年12月ウンデッド・ニー虐殺により、白人によるインディアン戦争終結した最終的に推定1000万人いたインディアン白人直接・間接虐殺により実に95%が死に絶えた。 しかしそれ以前からはスペインサント・ドミンゴプエルトリコジャマイカキューバなどを征服し、そこの先住民ほぼ100万人を殺すか病死させるか奴隷にした結果ほとんどが絶滅してしまい、純血確実に絶滅した。さらにインカ帝国マヤ帝国アステカ帝国のような文明大国スペイン人暴虐な植民地政策による虐殺またはヨーロッパからの疫病により人口激減し例えインカ帝国人口最大1600万人存在していたが108万人まで激減しアステカ帝国領域限って言えば征服前の人口はおよそ1100万人であった推測されるが、1600年人口調査では先住民人口100万程度激減したスペイン植民地政策アメリカ合衆国・カナダよりも多く先住民一掃してしまい、その数は2000万人 - 3000万人である。

※この「移民との衝突」の解説は、「ネイティブ・アメリカン」の解説の一部です。
「移民との衝突」を含む「ネイティブ・アメリカン」の記事については、「ネイティブ・アメリカン」の概要を参照ください。

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