れき‐せい【×瀝青】
瀝青
ビチューメン
【英】: bitumen
同義語: 瀝青
(1) 瀝青{れきせい}と邦訳されている。もともとは、堆積岩{たいせきがん}(あるいは堆積物)中に見られる半固体ないし固体状の石油、タール、アスファルトを指していたが、定義が次第に拡大されて、現在では、堆積岩(あるいは堆積物)中の有機物のうち、ベンゼンなどの有機溶媒に溶けて抽出される有機物をビチューメンというのが普通で、抽出性有機物(extractable organic matter)ともいわれる。 大まかにいえば、ビチューメンは、石油根源岩で生成された油が移動する途中、あるいは貯留岩に移動・集積した後にさまざまな原因で形成されたいわば石油の残査、または泥岩などの石油根源岩で生成され、まだ移動していないか移動した後の残りの石油ともいえる。したがって、地表の露頭や坑井掘進中にビチューメンが認められれば、その地点の地下深部か周辺鄙で石油が既に生成されていることの指標になる。また、泥岩などに含まれるビチューメン量は、基本的にその泥岩の石油生成能力の大きさに関連していることから、根源岩評価の指標の一つとしてよく利用されている。ただし、泥岩などから抽出されるビチューメンの量と内容は、その岩石中に含まれる有機物の質と熟成の程度によって変わり、有機物の種類によっても抽出量が大きく変動するので、分析データの比較や検討の際は注意が必要である。(2) 実用的・商業的物質でビチューメンという名で呼ばれるものとして次の二つの例がある。一つはサンド・オイルすなわちオイル・サンド層の砂粒に付着している半固体で重質の炭化水素で、加温することによって流動性を得て砂と分離されるが、重金属等を多く含み、また残留炭素分が多く、そのままでは通常の精製装置にかけられず、事前にアップグレーディング装置で分解と不純物除去を行う。もう一つは、アスファルトのことを別名としてビチューメンと呼ぶことがある。 |
歴青
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歴青、瀝青(れきせい)は、天然または人工の炭化水素からなる化合物、またはその化合物および混合物で、非金属誘導体などの混合物の一般的総称。ビチューメン(ビチューム、ビチウメン、Bitumen)、チャン (chian turpentine) とも呼ぶ。
天然アスファルト・コールタール・石油アスファルト・ピッチなどの種類があり、二硫化炭素 (CS2) に溶ける特性がある[1]。
製品
脚注
- ^ a b 宮川豊章・岡本亨久・熊野知司 2015, p. 126.
参考文献
- 鈴木勝王『ノアの方舟はなぜ沈まなかったのか : 石油文明の夜明け前』エネルギーフォーラム、2009年11月。ISBN 978-4-88555-364-6。
- 宮川豊章監修、岡本亨久・熊野知司編著『改訂版 図説 わかる材料 土木・環境・社会基盤施設をつくる』学芸出版社、2015年12月15日。ISBN 978-4-7615-2614-6。
関連項目
外部リンク
「瀝青」の例文・使い方・用例・文例
- 瀝青(れきせい)炭.
- 瀝青で処理する
- 瀝青炭はしばし一貫して均一な製品として扱われる
- 瀝青に似ているか、含むさま
- 瀝青炭
- 瀝青のように
- 地球の表面の瀝青の自然な蓄積
- 自然の環境で見つけられる、石油蒸留の残余のような暗い瀝青物質
- 瀝青炭を乾留することによって精製される混合気体で、暖房や照明に用いられる
- 明るい炎を上げて燃える瀝青炭
- ピートと瀝青炭の中間
- 微粉状の瀝青炭
- 酸化ウランと珪酸塩の粘着性のオレンジ色の混合物で、瀝青ウラン鉱の水和と酸化で自然に発生する
- 瀝青質の石炭の蒸留から形成されるタール
- 道路か他の領域を舗装するのに使用される黒い瀝青材料
瀝青と同じ種類の言葉
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