日本における地震学の歴史とは? わかりやすく解説

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日本における地震学の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:02 UTC 版)

地震学」の記事における「日本における地震学の歴史」の解説

古典的な地震学は、震源を点と見なし地震計観測された波を弾性波理論により説明することから始まった一方で明治維新以前史料科学的地震学には影響与えていない。 日本における地震学の歴史を宇佐美龍夫らは下記様に分類している。 第一期胎動期日本地震学会時代1872年 - 1891年 1872年明治05年) 西洋学者による人感での地震観測が始まる。(3月14日浜田地震発生。) 1875年明治08年) 東京気象台創立、パルミエリ地震計による観測開始1880年明治13年横浜地震契機とし『日本地震学会設立ユーイング地震計による観測 1882年明治15年気象学成立 1883年明治16年) グレー・ミルン・ユーイング地震計による観測開始(パルミエリ地震計退役)。 1884年明治17年気象台地震報告集め始める。 1885年明治18年日本全土組織的な観測網設置観測所による地震報告開始)。ジョン・ウィリアム・ストラットレイリー波理論発表1888年明治21年) knott による弾性波反射屈折研究会津磐梯山噴火1889年明治22年日本発生した地震地震波ドイツ観測地震波の伝播速度求められた。 1891年明治24年濃尾地震発生震災予防調査会設立建議第二期震災予防調査会時代1892年 - 1925年 地震計改良観測網充実が行われた。同時に津波係わる数理物理研究進展地震工学的研究盛んに行われ耐震構造に基づき耐震計算法耐震工法示された。 1892年明治25年震災予防調査会設立 1894年明治27年大森房吉余震に関する大森公式発表1895年明治28年地震研究に携わった外国人帰国1900年明治33年長岡岩石弾性係数に関する実験1901年明治33年ストラスブールで初の国際的な地震学的な会議 International Seismological Conference開かれた1907年明治40年気象台にウィーヘルト(Wiechert)式地震計を導入。ヘルグロッツの走時曲線解析に関する理論1909年明治42年モホロビチッチ不連続面発見1911年明治44年ラブ波発見1916年大正05年) 佐野利器による家屋耐震構造論。 1923年大正12年関東大震災大正関東地震発生東京帝国大学地震学科を設置1925年大正14年震災予防調査会廃止震災予防評議会発足第三期 (「地震学会」の時代1925年 - 1945年 理論的考察加えられ地震計改良加えられるが、戦時体制下のため研究・観測活動制約受けた1925年大正14年震災予防評議会発足地震研究所設立1927年昭和02年) 和達清夫による深発地震発見 1935年昭和10年チャールズ・リヒターによる地震の規模の提唱1950年代には、震源がシングル・カップルかダブル・カップルかという論争があり、ダブル・カップルであるという考え認められ1960年代プレートテクトニクス理論通じて震源断層とする考え受け入れられていった1970年代にはモーメント・テンソル・インバージョンが導入された。 地震学地震波形を解明することが重要となる。そのため、地震学進展は、地震計性能設置状況大きく依存していた。たとえば、第二次世界大戦以後アメリカ合衆国では核実験探知目的として、西側諸国中心に世界中地震計設置した。これらの地震計今日地震学発展大きく寄与している。また、1970年代頃まで、地震波記録地震計設置された場所で紙に記録されていたため、記録回収解析多大な苦労要した。しかし、1970年代後半から、アメリカ合衆国日本では電磁的記録して一元管理する体制テレメーター)が整備されそれに伴い地震学大きく進展している。さらに、1990年代以降GPS利用進み地殻変動広範かつ高精度捉えられるうになると、測地学分野から地震様子明らかにする動き進んだ。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}日本地震学会一部研究者は「地震予知」を標榜して観測研究進めてきたが、近年日本政策地震予知から、地震起きた際の被害予測災害対策へと重点動きつつある[要出典]。

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