新国立競技場の建設とは? わかりやすく解説

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新国立競技場の建設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 14:44 UTC 版)

第3次安倍内閣」の記事における「新国立競技場の建設」の解説

2015年6月29日文部科学大臣下村博文から東京五輪メイン会場となる新国立競技場について総工費2520億円で2019年5月末の完成目指す計画見直し案が発表された(ただし、五輪後先送りされる開閉式屋根設置費用未確定でこれには含まれていない)。五輪決定の約1年前である2012年7月建築家安藤忠雄トップ据えた審査委員会設けられ公募スタートし2012年11月デザイン決定された。当初は1625億円の予定だったが、消費税増税影響資材人件費高騰などで金額拡大した。2本の巨大なアーチ構造部分765億円とされた。アーチを含む屋根工区建設必要な鉄骨は約2トンアーチ埋設するために発生する残土大型トラック1214台分とされる東京五輪パラリンピック組織委員会長の森喜朗は、2013年10月25日インタビューで「正直、あのデザインは好きではない」と設計者ザハ・ハディッド批判しているが、サイゾー運営するニュースサイトLITERA」は2012年ザハ設計案選定について当時権限をもっていた民主党政権2012年文部科学大臣中川正春平野博文田中眞紀子の3名)はほとんど関係がなく、事実上決定者はだと主張した日本経済新聞によると、2014年12月に「相当やばいことになりそうだ」との連絡JSCから文部科学省入り施工予定竹中工務店大成建設2014年5月発表した基本計画について「できるわけがない」と通告してきたことが判明JSC計画見直し検討したが、その際障害になったのがラグビーW杯ラグビーW杯招致尽力したで、「(キールアーチやめれば五輪には間に合うとの指摘についても)会長思い知らないから言えること。ラグビー飛ばして五輪のための競技場造るという選択肢はない」といった観点から調整進み工期短縮工費削減のための開閉式屋根先送り見直しとどまったという。毎日新聞の「寝ても覚めても」は、ラグビー界がザハ・ハディドデザイン固執したわけではなく選手巨額な建設費責任はないと指摘した2015年7月14日産経新聞インタビュー応じ国立競技場の建て替えについて「(ラグビーW杯という)せっかくビッグイベントくるんだから国立競技場改築のいい機会だなとなった。」と経緯説明しラグビーW杯には観客席屋根が必要であり、サッカーW杯招致には8万人以上収容できる必要があり、陸上競技には可動式スタンド必要だとなって規模拡大していったとした。 新国立競技場は、日本サッカー協会2023年女子W杯誘致などを目指す上で収容人数などの基準満たす必要があるため支持をしている。一方長き渡って日本サッカー協会スポンサーある朝日新聞は、社説新国立競技場反対論陣張った7月8日日本サッカー協会名誉会長小倉純二は、新国立競技場設計について将来的に8万人常設席とすることをJSC求めた海外ではハメス・ロドリゲス新国立について「とても素晴らしデザインで、とても大きい。違う世界スタジアムみたいだ」と賞賛した。サッカー以外では、為末大が「この案を押し通せばスポーツ界日本負担をかけたと社会お荷物にされる」と反対表明有森裕子は、都内シンポジウムで、十数秒間絶句し涙を流した後に「オリンピックが、皆さんの負の要素きっかけ思われるようなことは本望ではない。」と語った7月11日問題浮上して以来はじめて安藤忠雄ウェークアップ!ぷらすにおいてコメント出し計画2520億円という金額に関して「何でこんなに増えてるのか、分からへんねん!」と語った新国立形状競技用自転車ヘルメット似ており、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}Twitter上では「#新国立競技場クソコラグランプリ」のハッシュタグ話題となった。[要出典]7月13日民主党幹事長枝野幸男は、「コンペ民主党政権のときだが、それに基づいて1000億円あまりの計画ゴーサイン出したのは安倍晋三内閣になってからだ」と安倍政権の対応を批判した7月14日JSC側が1週間前の有識者会議示した総工費2520億円の中に72億円の整備費含まれていなかったことが判明した60億円で35千人収容スタジアム建設できるとされる)。同日国会で民主党代表代行蓮舫が「ラグビーワールドカップ間に合わせるのを諦めるべきだ」と文部科学相の下村追及自民党総務会からも看過できないとの声があがり始めた国際パラリンピック委員会のクレーブン会長競技場について「最も重要なのは選手観客利用しやすいこと」だとし、「(建設計画を)決めるのは日本」だと語った7月15日政府新国立建設計画変更する方針固めた谷垣禎一稲田朋美二階俊博ら党5役が文部科学省幹部呼び説明要求総務会長二階は「国民尊い税金だ。看過するわけにはいかない」と語った。この問題キーマンといわれている財源問題について1日に「それは僕たちの仕事じゃないですよ。日本国政府のことじゃないですか」と述べ関知しないとの立場表明しているが、首相安倍説得にあたることになった7月16日建築家安藤忠雄会見行い大幅な増額について「承知していない。さらなる説明求められている」とし「コストについては、ザハ・ハディド日本設計チームによる次の設計段階調整可能なもの」と語った7月17日首相安倍新国立建設計画について「白紙戻しゼロベース見直す」と表明したまた、ラグビーW杯については「残念ながら間に合わせることはできず会場として使うことはできない」と述べ新国立使用断念した日本オリンピック委員会 (JOC)会長竹田恆和は「公約沿った競技場実現できることが理想だが、IOCオリンピック改革照らせば、費用いくらかかってもいいわけではない。」と述べ見直し表明支持した7月18日民主党代表岡田克也文部科学大臣である下村辞任要求した。ただ、「ラグビー・ワールドカップ及び東京オリンピック招致視野入れた競技場」の改築決定したのは民主党政権時代で、2012年3月6日より国立競技場将来構想有識者会議行っており、2012年7月から開催されデザインコンペ示され積算根拠不明な1300億円(2012年当時で約14.8億ドル)という数字立候補ファイル記載された。第2回第3回有識者会議あたりと並行して国立競技場基本計画都市計画が決まるが、民主党時代3回分だけが未公開会議資料もないといった経緯がある。zakzakは、民主党側にとって「ブーメラン」のように跳ね返ってくる問題だと指摘した建設エコノミスト森山高至は、2012年7月デザインコンペ審査委員長就任した安藤忠雄東京五輪組織委員会長の森計画変更OKしなかった責任大きいと指摘した8月4日参議院文教科学委員会文部科学大臣下村博文計画白紙撤回表明の約1か月前に他の案見直すべきだ」と首相に進言し、首相から「引き続き研究してほしい」と指示受けた述べた9月19日2015年ラグビーワールドカップ初戦日本南アフリカから歴史的勝利をあげたことを受けて東京都知事舛添要一は「新国立競技場間に合わないが、味の素スタジアムがある。(2019年の)日本大会では、東京でいい試合してほしい」と語り決勝合わせて渡英する意向示した

※この「新国立競技場の建設」の解説は、「第3次安倍内閣」の解説の一部です。
「新国立競技場の建設」を含む「第3次安倍内閣」の記事については、「第3次安倍内閣」の概要を参照ください。

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