三省堂 大辞林 |
オリンピック 4 [Olympic]
(2)国際オリンピック委員会( IOC )が主催する競技大会。近代オリンピック。フランス人クーベルタン男爵の提唱に始まる国際競技大会。古代オリンピックにならって四年に一回開かれる。第一回は1896年ギリシャのアテネで開かれた。1924年以降、冬季オリンピックも行われる。オリンピアード。五輪大会。
(3)国際的な競技会の通称。
「技能―」
時事用語のABC |
オリンピック(おりんぴっく)
夏のオリンピックと言われるオリンピアード競技大会とオリンピック冬季競技大会があり、2年ごとに交互開催されることになっている。国際オリンピック委員会(IOC)の組織など、オリンピックに関するあらゆる取り決めはオリンピック憲章によって規定されている。1990年に東京で開かれたIOC総会で新憲章が採択されたことにより、これまでは認めていなかったプロ選手の参加に道が開かれることになった。
現代のオリンピックは、1894年6月23日にフランスのクーベルタンが古代ギリシャのオリンピックを復活させる提唱を行ったことが起源とされている。このため、6月23日はオリンピックの日とも言われている。第1回大会は、1896年アテネで開催された。その後、戦争による中断があるものの、4年ごとに行われている。
国際陸上連盟には、現在209におよぶ国と地域が登録している。オリンピックの参加は、各競技種目につき1ヶ国・地域に最高3人までという枠があり、各国や地域の中で出場選手の選考が行われる。さらに、高水準の競技を維持するため、男子100mで10秒27(女子は11秒40)などのオリンピック参加標準記録が提示されている。この基準に満たない選手は、オリンピックへの参加が制限される。
2000年9月15日には、オーストラリアのシドニーで夏季オリンピックが開幕した。続く2002年冬季オリンピックはアメリカのソルトレークシティー、2004年夏季オリンピックはギリシャのアテネで行われることが決まっている。
(2000.05.12更新)
ウィキペディア |
近代オリンピック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/03 04:35 UTC 版)
(オリンピック から転送)
| 近代オリンピック | |
|---|---|
| 開始年 | 夏季オリンピック 1896年・アテネ 冬季オリンピック 1924年・バンクーバー |
| 主催 | 国際オリンピック委員会 |
| 加盟国 | 205ヶ国 |
| サイト | 国際オリンピック委員会 |
| 備考 | 本部は 第1公用語はフランス語、次に英語 |
近代オリンピック(きんだいオリンピック)とは、4年に1度国際オリンピック委員会 (仏: CIO、英: IOC、以下IOCで記述) が開催する、世界的なスポーツ大会である。
日本では、単にオリンピック(Olympic)と呼称したり、そのシンボルマークから五輪(ごりん)とも呼称される。呼称については五輪を参照。
古代ギリシアのオリンピアの祭典をもとに開催する事を19世紀末にソルボンヌ大における会議でフランスのクーベルタン男爵によって提唱、決議された。
目次 |
名称
オリンピックは、ゼウスの神殿のあったオリンポス(オリンピア)の名前を冠しておりこの地で古代オリンピックが開催されたことから命名された。戦前は、オリムピックと言う表記であった。
概要
オリンピックは、夏季と冬季に大会があり、夏季オリンピック第1回は、1896年にアテネ(ギリシャ)で開催され、世界大戦による中断を挟みながら継続されている。冬季オリンピックの第1回は、1924年にシャモニー・モンブラン(フランス)で開催された。1994年以降は、西暦が4で割り切れる年に夏季オリンピックが、4で割って2が余る年に冬季オリンピックが開催される(FIFAワールドカップが開催される年と同じ)。1994年のリレハンメル大会より、夏季大会と冬季大会が2年おきに交互開催するようになった。
冬季オリンピックが始まった当初は、夏季オリンピックの開催国の都市に優先的に開催権が与えられてきたが、降雪量の少ない国での開催に無理が生じることから、1940年代前半に規約が改正され、同一開催が原則が廃止された(例えば1928年アムステルダム大会時の際、オランダでは、降雪量不足で雪山が無く、会場の確保困難であったことから、冬季はスイスのサンモリッツで開催)。
大会の公用語はフランス語[1]と英語であるが、フランス語版と英語版の規定に相違がある場合はフランス語を優先するとして、フランス語を第1公用語とする事を明らかにしている。現在は、フランス語、英語の他、開閉会式等では、開催地の公用語も加える場合がある。
歴史
アマチュアリズムを基本とし、古代の平和の祭典の復興を目指したオリンピックであるが、二度の世界大戦や、ミュンヘン大会におけるテロ事件、冷戦下でのアフガニスタン戦争に伴う東西のボイコット合戦など、時々の国際政治の影響は大きい。特にヒトラー政権下による1936年のベルリン大会は、五輪そのものが利用された色彩が強く、聖火リレーのルートを後日ドイツ軍がそのまま逆進したとされたり、ナチズムに対する批判をかわすために一時的にユダヤ人政策を緩和するなど、政治が大きく陰を落としたものとなっている。なお、夏季大会において、第1回大会から全て参加しているのは、ギリシャ・イギリス・フランス・スイス・オーストラリア[2]の5ヶ国のみである。
ギリシャによる開催は、1896年と2004年が正規のものとされている。第1回大会の十年後、1906年アテネ中間大会が唯一、例外的に開催され、開催事実も記録も公式に認めてメダル授与も行っている。しかし、4年に1度のサイクルから外れた開催であったため、正規の開催数に計上されておらず優勝者もメダリスト名簿に加えられていない。
各期毎の概略は、以下を参照。
黎明期
クーベルタンの提唱により、第1回オリンピックが1896年ギリシャ・アテネで開催することになった。資金集めに苦労し、会期も10日間と短かったが大成功に終わった。しかし、1900年、1904年のパリ・セントルイス大会は、同時期に開催された万国博覧会の附属大会に成り下がってしまい、賞金つきの競技(1900年)、キセルマラソンの発覚(1904年)など大会運営にも不手際が目立った。 1908年、1912年のロンドン・ストックホルム大会から本来のオリンピック大会としての体制が整いだした。
発展期
第一次世界大戦で1916年のベルリン大会は、開催中止となったが、1920年のアントワープ大会から再開され、初めてオリンピック旗が会場で披露された。この時期は、選手村・マイクロフォン(1924年)、冬季大会の開催(1924年)、約3週間の開催期間(1928年)、聖火リレー(1936年)など、現在の大会の基盤となる施策が採用された時期である。やがて、オリンピックが盛大になり、それを国策に使おうとする指導者なども出てきて1936年のベルリン大会は、ナチス・ドイツの宣伝大会とも言われる。その後、第二次世界大戦でオリンピックは、2度も流会してしまう。
拡大期
第二次世界大戦が終結し、1948年ロンドンでオリンピックが再開されたが、敗戦国のドイツ・日本は、招待されなかった。1952年のヘルシンキ大会よりソビエト連邦が初参加し、オリンピックは、名実と共に「世界の大会」とよばれ、同時に東西冷戦を象徴する場となり、アメリカとソビエトのメダル争いは、話題となった。しかし、2つの中国問題(中国と台湾)、ドイツ問題(東西ドイツ)など新たな問題点も浮かび上がってきた。そして航空機の発達により、欧米のみに限られていたオリンピック開催地を世界に広める結果となり、1956年メルボルン(オーストラリア)、1964年東京(日本)と新たな開催地が仲間入りした。
オリンピック冬の時代
オリンピックが世界的大イベントに成長するに従って政治に左右されるようになる。1968年のメキシコ大会では、黒人差別を訴える場と化し、1972年のミュンヘン大会では、アラブのゲリラによるイスラエル選手に対する殺人事件まで起きた(ミュンヘンオリンピック事件)。1976年のモントリオール大会になると、ニュージーランドのラグビーチームの南アフリカ遠征に反対して、アフリカ諸国22ヶ国がボイコットを行った。そして、1980年のモスクワ大会では、ソビエトのアフガニスタン侵攻に反発し、アメリカ・西ドイツ・日本などの西側諸国が相次いでボイコットを行った。1984年ロサンゼルス大会では、東欧諸国が報復ボイコットを行っている。オリンピックが巨大化するに従って、財政負担の増大が大きな問題となり、1976年の夏季大会では、大幅な赤字を出し、その後夏季・冬季とも立候補都市が1~2都市だけという状態が続いた。
商業主義とプロ化
1984年のロサンゼルス大会は、画期的な大会で、オリンピックをショービジネス化した。結果として2億1500万ドルの黒字を計上した。スポンサーを「一業種一社」に絞ることにより、スポンサー料を吊り上げ、聖火リレー走者からも参加費を徴収することなどにより黒字化を達成したのである。その後「オリンピックは儲かる」との認識が広まり立候補都市が激増した。その流れは、プロ選手の参加を促し、1992年のバルセロナ大会では、バスケットボール種目でアメリカのNBA所属の選手による「ドリームチーム」が結成され、大きな話題となった。東西冷戦の終結からオリンピックの政治的な色合いは薄くなったが、その反面ドーピングの問題や過度の招致合戦によるIOC委員に対する賄賂も問題になってきた。21世紀に入ってから、オリンピック開催地は、2008年の北京(中華人民共和国)、2016年リオデジャネイロ(ブラジル)などBRICs各国に広まるなど、新たな展開を見せている。
開催国
開催国は北半球が殆どで、南半球での開催は少ない。南半球では、冬季大会は開催された事がなく、夏季大会も1956年にオーストラリアのメルボルンで開かれたメルボルンオリンピックと、2000年に同じオーストラリアのシドニーで開催されたシドニーオリンピックの2大会のみである(2016年には、3大会目としてリオデジャネイロで開催される)。
その理由として、主に季節が北半球と逆である事と、北半球に比べ、実際に開催可能な経済力を持つ先進国が少ない事(南北問題)が関係している。特に、冬季大会では、各種目の大会シーズンとの兼ね合い(南半球が冬の時期に北半球では、シーズンオフである事)や、北半球に比べウィンタースポーツの設備が十分でない(そもそも降雪量が少ない)ため実質的に開催不可能であると推測される。
また、開催国の大半が欧州・北米諸国であり、アジアの夏季オリンピックについては、東京・ソウル・北京の3回、中南米についてもメキシコのメキシコシティー(地理上は北米に属するがスペイン語圏であるためここでは中南米として扱う)で開催されたのみ(2016年には、ブラジルのリオデジャネイロでの開催が決定している)で、アフリカに至っては南アフリカが候補に挙がった事があるが未だに開催されていない。これも、アジア・アフリカ・中南米に経済力を持つ国が少ない事が関係している。
開催を行うに際しては、各国・地域で五輪の開催を希望する自治体からの審査・ヒヤリングを各国・地域五輪委員会が行い、まずその国・地域内での五輪開催候補地1箇所を選ぶ。その候補地を国際五輪委員会に推薦し正式に立候補を行い、国際五輪委員会総会において、委員会理事による投票で過半数を得ることが必要である。ただし投票の過半数を満たしていない場合、その回の投票における最下位の候補地を次の投票から除外する仕組みで繰り返し過半数が出るまで投票を繰り返す(最終的に2箇所になったところで決選投票となる)。
一度五輪の開催が決まった場合、その国が属する大陸は規定によりその大会から数えて2回分は五輪への立候補ができない。
開催都市一覧
| 開催年 | 夏季五輪 | 冬季五輪 | 脚注 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| オリンピアード 回 |
ホスト | オリンピアード 回 |
ホスト | |||
| 1896 | I | |||||
| 1900 | II | |||||
| 1904 | III | [4] | ||||
| 1906 | III | [5] | ||||
| 1908 | IV | |||||
| 1912 | V | |||||
| 1916 | VI | [6] | ||||
| 1920 | VII | |||||
| 1924 | VIII | I | ||||
| 1928 | IX | II | ||||
| 1932 | X | III | ||||
| 1936 | XI | IV | ||||
| 1940 | XII | V | [7] | |||
| 1944 | XIII | V | [8] | |||
| 1948 | XIV | V | ||||
| 1952 | XV | VI | ||||
| 1956 | XVI | VII | [9] | |||
| 1960 | XVII | VIII | ||||
| 1964 | XVIII | IX | ||||
| 1968 | XIX | X | ||||
| 1972 | XX | XI | ||||
| 1976 | XXI | XII | ||||
| 1980 | XXII | XIII | ||||
| 1984 | XXIII | XIV | ||||
| 1988 | XXIV | XV | ||||
| 1992 | XXV | XVI | ||||
| 1994 | XVII | |||||
| 1996 | XXVI | |||||
| 1998 | XVIII | |||||
| 2000 | XXVII | |||||
| 2002 | XIX | |||||
| 2004 | XXVIII | |||||
| 2006 | XX | |||||
| 2008 | XXIX | [10] | ||||
| 2010 | XXI | |||||
| 2012 | XXX | |||||
| 2014 | XXII | |||||
| 2016 | XXXI | |||||
| 2018 | XXIII | |||||
|
||||||||||||||
- ^ 近代オリンピック開催を提唱したクーベルタン男爵の母語がフランス語であった事に因む。
- ^ 1908年・1912年のオリンピックでは、オーストララシアとして参加。
- ^ “Olympic Games (registration required)”. Encyclopædia Britannica. 2009年4月2日閲覧。
- ^ 当初、シカゴで開催と決定していたが、セントルイス万国博覧会との共催のため、セントルイスへ譲渡された。
- ^ この大会の後、4年ごとに開催された大会だけをオリンピックと呼ぶことになり、国際オリンピック委員会は、この大会を認めていない。特別大会或いは、中間大会と呼ばれる。
- ^ 第一次世界大戦のため開催中止。
- ^ 支那事変・第二次世界大戦のため開催中止。
- ^ 第二次世界大戦のため開催中止。
- ^ メルボルンオリンピック→馬術競技のみ、検疫の関係で1956年6月10日から6月17日まで、スウェーデンのストックホルムで開催。
- ^ 馬術競技のみ、特別行政特区となった香港で開催。
- ^ JOCのサイトには「何色が何大陸を指している、ということはありません。」と記述されている。
- ^ IOC REVENUE SOURCES AND DISTRIBUTION [1]
- ^ REVENUE SOURCES AND DISTRIBUTION [2]
- ^ 「黒い輪」 V・シムソン、A・ジェニングス 光文社
- ^ ラジオでの報道はその前のロサンゼルス大会からおこなわれたが、このときは権利を持つアメリカの放送局との放送権料の交渉が決裂したため、アナウンサーが会場で見た光景を、放送局のマイクで再現して話す「実感放送」だった。
- ^ 代替開催地としてヘルシンキが選定されたが、これも第二次世界大戦の勃発で中止となった。
オリンピックと同じ種類の言葉
オリンピックに関連した本
- オリンピックの身代金(下) (角川文庫) 奥田 英朗 角川書店(角川グループパブリッシング)
- オリンピックの身代金(上) (角川文庫) 奥田 英朗 角川書店(角川グループパブリッシング)
- オリンピックの身代金 奥田 英朗 角川グループパブリッシング
オリンピックに関係した商品