断層撮影とは? わかりやすく解説

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だんそう‐さつえい【断層撮影】

読み方:だんそうさつえい

体内任意の断面撮影する方法X線核磁気共鳴利用したものなどがあり、肺結核病巣腫瘍などの発見診断用いる。


トモグラフィー

(断層撮影 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/03 14:18 UTC 版)

トモグラフィー: tomography[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][注釈 1][注釈 2]は、物理探査医療診断等で用いられる逆解析技術の一つ。日本語訳は、断層映像法または断層影像法である。コンピュータを用いて処理することで、画像を構成する技術はコンピュータ断層撮影と呼ばれる。


脚注

  1. ^ 図面の豊富なその他の特許として、例えば、次のようなものがある。 アメリカ合衆国特許第 6,879,657号アメリカ合衆国特許第 6,574,296号アメリカ合衆国特許第 6,775,346号アメリカ合衆国特許第 7,215,734号
  2. ^ A. M. Cormackの2論文は、AIPの重要論文とされている。[1][リンク切れ]
  3. ^ 図のような医療用CT撮影機器は、医療機器に該当するため薬事法の規制をうける。従って、それぞれの製品毎に必ず添付文書が必ず存在する(薬事法上の一般名称は、全身用X線CT診断装置)。添付文書は医薬品医療機器総合機構のデータベース [2] から検索できる。本記事では、東芝メディカルシステムズ Asteion TSX-021Bの添付文書 [3] と、日立メディコ製の全身用X線CT診断装置 SCENARIA [4] の添付文書 [5][リンク切れ]を参考にした。
  4. ^ プローブとするビームは、(主にX線)、磁場に加え、電子線(平均自由行程が短いため、真空中に限る)変わり種としては、ミュオン(山の断層写真の撮影例がある)等がある。
  5. ^ 少なくとも医療機器の場合には、扇形ビームをベースとした方法がほとんどである。さらにメーカー独自の改良をが加わっている。最近の技術動向は、特許庁特許事務所等が作成したパテントマップ等からある程度解読可能である。特許庁作成版としては平成15年版 [6] あるいは平成23年版 [7] のパテントマップが公開されている。本文では15年版を引用している(23年版は過去の動向や歴史、基盤技術に関する分析が簡潔するため)本シリーズの前シリーズには、「技術分野別特許マップ」[8] があり、基本特許の特定などの有益な情報が充実していたが、「技術分野別特許マップ」シリーズに比べ、15年版ですらそういった基礎的な情報は大幅にプアになっていて、産業統計に近い状況になっている。尚、「技術分野別特許マップ」シリーズでは、CT関連を直接扱ったものはない。

参考文献

  1. ^ a b c d e f g 戸田裕之. X線CT―産業・理工学でのトモグラフィー実践活用. 共立出版. ISBN 978-4-320-08222-9 
  2. ^ Avinash Kak; Malcolm Slaney (1988). Principles of Computerized Tomographic Imaging. IEEE Press. ISBN 9780879421984. http://www.slaney.org/pct/pct-toc.html. 
  3. ^ 篠原 広行、坂口 和也、橋本 雄幸「Excelによる画像再構成入門 (画像再構成シリーズ)」、医療科学社、1993年2月、ISBN 9784860033736 
  4. ^ 斎藤 恒雄「画像処理アルゴリズム (アルゴリズム・シリーズ)」、近代科学社、1993年2月、ISBN 9784764902053 
  5. ^ フーリエ解析(13): フーリエ変換の医療分野への応用例
  6. ^ 梅垣 寿春「情報数理の基礎―関数解析的展開 (Information & Computing)」、サイエンス社、1993年7月、ISBN 9784781907079 
  7. ^ 河田 聡、南 茂夫「科学計測のための画像データ処理―パソコン EWS活用による画像計測&処理技術」、CQ出版、1994年4月、ISBN 9784789830300 
  8. ^ Johann Radon, Uber die Bestimmung von Funktionen durch ihre Integralwerte l?ngs gewisser Mannigfaltigkeiten, Computed tomography (Cincinnati, Ohio, 1982) Proc. Sympos. Appl. Math., vol. 27, Amer. Math. Soc., Providence, R.I., 1982, pp. 71?86 (German). MR 692055 (84f:01040)
  9. ^ A. M. Cormack;"Representation of a function by its line integrals, with some radiological applications" J. Appl. Phys. 34, 2722-2727 (1963) doi:10.1063/1.1729798
  10. ^ Hounsfield GN; Computerised transverse axial scanning (tomography) I. Description of system. Br J Radiol 46: 1016-1022, 1973. doi:10.1259/0007-1285-46-552-1016
  11. ^ Godfrey Newbold Hounsfield US4,115,698 [9](Godfrey Newbold Hounsfieldによる特許)。 同特許のパテントファミリー等は、Espacenet等より参照可 [10]
  12. ^ Steven W. Smith;"The Scientist and Engineer's Guide to Digital Signal Processing" [11]
  13. ^ a b c d (PDF) CT画像再構成法の現状を 理解しよう!, http://www.innervision.co.jp/ressources/pdf/innervision2013/iv201311_028.pdf 
  14. ^ 工藤博幸、逐次近似法を用いたCT画像再構成法の考え方と驚異 Medical Imaging Technology. 2005年 23巻 1号 p.23-, doi:10.11409/mit.23.23
  15. ^ 国際電気通信基礎技術研究所による特開平05-012438 [12]
  16. ^ [13][リンク切れ] および、立命館大学講義ノート (新エネルギー・産業技術総合開発機構)即効型地域新生コンソーシアム研究開発 柔軟変形物ハンドリング用ビジョンチップの研究開発報告書[リンク切れ]
  17. ^ MATLAB解説記事より [14]
  18. ^ (PDF) 高速コーンビーム3次元X線CT, http://www.nedo.go.jp/content/100088286.pdf 
  19. ^ 中性子断層撮影法の基礎
  20. ^ 東大地震研:浅間山の 内部構造再現 素粒子使い立体的に, オリジナルの2012年5月27日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20120527231227/http://mainichi.jp/photo/news/20100309k0000e040076000c.html  毎日新聞(2010年3月9日)
  21. ^ Muon scans confirm complete reactor meltdown at Fukushima, http://www.extremetech.com/extreme/201706-muon-scans-confirm-complete-reactor-meltdown-at-fukushima-reactor-1 
  22. ^ Muon scans confirm complete reactor meltdown at Fukushima Reactor #1, http://themillenniumreport.com/2015/10/muon-scans-confirm-complete-reactor-meltdown-at-fukushima-reactor-1/ 
  23. ^ Our Next Two Steps for Fukushima Daiichi Muon Tomography, http://permalink.lanl.gov/object/tr?what=info:lanl-repo/lareport/LA-UR-12-20494 
  24. ^ a b 弾性波トモグラフィ, http://www.chikatansa.co.jp/tansa-tansa_09.html 
  25. ^ 地中を”見える化”する音響トモグラフィ地盤調査, https://www.jfe-civil.com/doboku/ontomo/ [リンク切れ]
  26. ^ (PDF) 医療におけるフォトニクス技術の展開, http://j-photonics.org/jpcmain/wp-content/uploads/2015/01/d75f85978df0600de914f113704de4e7.pdf [リンク切れ]
  27. ^ 研究代表者 佐々木裕『電磁誘導トモグラフィの3次元解析ソフトウェアの開発』研究課題/領域番号:07555332、九州大学〈科学研究費補助金(基盤研究(B)(1))研究成果報告〉、1997年https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-07555332 
  28. ^ Electrical Impedance Tomography:EITの紹介, http://www.kitasato-u.ac.jp/ahs/ce/bmel/home/kenkyu/ 
  29. ^ a b (PDF) 磁気を併用した生体電気インピーダンス CT の開発研究, https://ir.lib.shizuoka.ac.jp/bitstream/10297/3041/1/K2005_40.pdf 
  30. ^ Electrical Impedance Tomography:EITの紹介, http://www.kitasato-u.ac.jp/ahs/ce/bmel/home/kenkyu/ 
  31. ^ 磁気誘導トモグラフィ, https://www.ekouhou.net/磁気誘導トモグラフィ/disp-A,2012-513811.html 
  32. ^ 熱音響トモグラフィ法および熱音響トモグラフ, http://www.ekouhou.net/熱音響トモグラフィ法および熱音響トモグラフ/disp-A,2008-506477.html 
  33. ^ 実時間2次元テラヘルツ断層イメージング
  34. ^ 量子情報関東Student Chapter
  35. ^ 電離層電子密度トモグラフィ[リンク切れ]
  36. ^ GPS meteorology[リンク切れ] Archived 2014年5月13日, at the Wayback Machine.
  37. ^ GPS MET COM -GPSによる水蒸気観測-[リンク切れ]



断層撮影

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/30 13:16 UTC 版)

バーチャル顕微鏡」の記事における「断層撮影」の解説

浜松ホトニクスNDPとクラーロのtoco3次元での画像撮影が可能でピント操作が可能となっておりフォーカス問題をほぼクリアしている。また、一般的に使われている顕微鏡多層撮影され画像からフォーカス調整可能にしたバーチャルスライドとしてケーアイテクノロジー社のサイトロンがある。さらに断層撮影後、ピント合っているところだけをデジタル処理にて合成し全面ピントのあった画像作り出す機能持っているメーカーもある。このような合成画像を全焦点画像といい、落射型顕微鏡を使う工業系では既に一般的な技術である。しかし、生物顕微鏡透過型顕微鏡)では観察対象物重なり合う場合情報間引きが行われたり、上下方向での位置関係無視した画像になるため必ずしも正し情報表示しているとは限らない

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断層撮影

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/20 04:54 UTC 版)

医用画像処理」の記事における「断層撮影」の解説

断層撮影(Tomography)とは、人体断面画像を得る手法である。以下のような手法がある: リニア断層撮影 最も基本的な断層撮影法X線発生装置人体上を A 地点から B地点まで移動し同時に受像部が B地点から A地点まで移動する。このときの焦点診断した部位が来るよう配置する。このとき、焦点面の上下はぼやけてほとんど写らなくなる。現在ではCT置換され、ほとんど使われないPoly断層撮影 複雑な断層撮影法装置円形楕円形8の字など様々に動かす。これも現在では CT置換され、ほとんど使われない狭角断層撮影 リニア断層撮影から派生した手法であり、限定され弧を描くような動きをする。現在でも経静脈尿路造影(IVU)の際の腎臓視覚化使われることがあるオルソパントモグラフィ(OPT) あごのX線画像あたかも骨を切り開いたかのように平面撮影することができ、歯学分野でよく使われるコンピュータ断層撮影(CT) X線使って人体360度方向からのデータを得、そのデータコンピューター処理することにより断層像を得るものである最近はらせん状に人体スキャンするもの(らせんCTあるいはヘリカルCT)が主流となっている。単純なX線写真よりも被曝量が多いが、得られる情報はるかに多い。

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