巣の構造とは? わかりやすく解説

巣の構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 18:43 UTC 版)

ミツバチ」の記事における「巣の構造」の解説

自然の状態では、ミツバチの巣は巣板と呼ばれる鉛直方向伸びる平面状の構造のみからなるミツバチ利用した空間形状によっては巣板が傾いていることもある。巣板の数はミツバチの種によって異なる。養蜂用いニホンミツバチセイヨウミツバチ複数の巣板を形成し、自然の状態でも10以上にのぼることがある。コミツバチなどは巣板を1枚しか作らないため、養蜂には向かないミツバチは巣板を防御する構造物を自ら作り出すことはせず家屋隙間床下、木のウロなどもともと存在する外壁利用する都市部では巣板がむき出しになった巣も存在する。 巣板は中空六角柱平面状に数千接続した構造である。このような構造ハニカム構造と呼ぶ。強度優れ材料最少で済むという特徴がある。六角柱厚さ約0.1mmの壁でできており、奥行き1015mmある。底部三角錐である。巣板の材料ミツバチ腹部にある腺から分泌され蜜蝋である。幼虫育てるために使用する穴の奥行き1015mmであるが、蜜を貯蔵するために使用する穴の奥行きバラツキ大きく20mm程度に成る場合もある。

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巣の構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 19:13 UTC 版)

スズメバチ」の記事における「巣の構造」の解説

スズメバチの巣は、基本的にアシナガバチのそれに似たものである。材料枯れ木からかじり取った木の繊維唾液タンパク質などで固めたもので、一種の紙のようなのである。この材料使って管を作ったものが巣の構成単位で、その中に卵を産み幼虫孵化し成長するにつれ部屋拡大延長する幼虫がさなぎになるとをされ、羽化して成虫脱出すると巣の役目終了するこのような巣を平面的に外側追加して円盤になったものを柄をもって木の枝などからぶら下げたものがアシナガバチの巣であるが、スズメバチ場合、この巣の周りを同じ材質でできた外被呼ばれるもので覆う:52外被保温材としての働きの他、アリなどを防ぐ防壁としての機能がある。外被作らないアシナガバチでは、巣の柄の部分アリ避け物質塗りこれを防ぐ。このように外被のある構造なので、スズメバチの巣は出入り口一つであり、巣の形からも他のハチ見分けることが可能である。 女王蜂最初に作る巣には、働き蜂誕生して大きく成長した巣には見られない特徴見られることがしばしばある。例えコガタスズメバチ初期巣はトックリ逆さにぶら下げたような形をしており、口の部分出入り口になっていたり、クロスズメバチ類などでは巣の基質への付着部がねじれた三角形の板になっていて弾力衝撃吸収するようになっているこうした初期の巣固有の特徴も、働きバチ誕生に伴い巣が拡張されると失われていく。 巣盤はアシナガバチのような1段ではなく、その下に新たに追加され数段の巣盤が互いにで結びついた形となり、外被球形になってゆく。囲い巣材採集する働き蜂個体ごとに、異な枯れ木朽木樹皮などの採取所を持つ。同じ個体は同じ場所から繰り返し材料持ち帰ることが多い。材料アゴ食いちぎり、唾液混ぜてミリメートルボールにして持ち帰ると、ボール一部ずつをのうろこが成長するように塗ってゆく。作業をする個体ごとに持ち帰る材料異なるため、巣は色違いのうろこ模様彩られる:51大きなものでは一抱えあるようサイズとなる。この外被働き蜂の造巣活動によって次第に皿状に湾曲したうろこを重ねたように空隙抱えながら厚くなっていき、優れた保温効果を持つようになる。さらに、働き蜂は、ある程度厚くなった外被内側巣材削り取ってさらにタンパク質などを含んだ唾液練り直し、より強靭な巣盤の材料として内部営巣部の拡張を行う。 多段式に重なる巣盤を結合する支柱はさらに強度要する幼虫がさなぎになるときに口から絹糸吐いて巣室をふさぎ、繭を形成するが、支柱建設携わる働き蜂は、さなぎが羽化した後に不用になったこの繭の絹糸をかみ砕いてほぐし、内側か削り取った外被唾液練り混ぜて支柱素材とする。 こうして次世代の新女王蜂雄蜂養育され時期には巣は巨大なものに成長するが、日本のような温帯では、秋の終わりになると巣外で交尾し越冬する女王蜂除き全てのハチ死に絶えるので、巣は空き家となる。 ただしこれは日本場合であり、冬のない熱帯地方では1つの巣に数十匹の女王数百匹の働き蜂抱え巨大な巣に成長する場合もある。長年学者の間でもスズメバチは単雌で巣を作る信じられていたが、1980年代松浦誠などの研究により、多雌の巣があることが明らかになった:126:183。非常に稀な例であるが、温帯でもキイロスズメバチ2匹の雌によるコロニーが見つかることがある:182

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