山体崩壊とは? わかりやすく解説

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さんたい‐ほうかい〔‐ホウクワイ〕【山体崩壊】

読み方:さんたいほうかい

山体火山活動地震などによって、大規模な崩壊起こすこと。1980年米国活火山セントヘレンズ起きたものでは、山頂から中腹までが崩壊し直径1.5キロメートルもの巨大な火口形成され、その標高400メートルほど低くなった。


山体崩壊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 06:19 UTC 版)

山体崩壊(さんたいほうかい、sector collapse)とは、火山などに代表される脆弱な地質条件の山体の一部が地震動噴火、深層風化などが引き金となって大規模な崩壊を起こす現象である。


  1. ^ 宮地直道:富士山の大規模噴火と山体崩壊日本火山学会第11回公開講座
  2. ^ 「象潟」の成り立ち(象潟町郷土資料館)



山体崩壊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 06:52 UTC 版)

1888年の磐梯山噴火」の記事における「山体崩壊」の解説

小磐梯消滅させた山体崩壊は、崩壊部分ボーリング調査結果滑りやすい性質凝灰岩層をすべり面として山体崩れたものであった考えられている。 小磐梯崩壊した跡には、南北約2キロメートル東西1.52.1キロメートル深さ100400メートル馬蹄カルデラ出来た。なお馬蹄型カルデラ北側については、岩屑なだれ流下した方向に当たるためにカルデラ壁は無い。カルデラ壁は垂直に近く崩れやすいため、噴火直後から崩落続いている。 馬蹄型のカルデラ北部から、桧原湖南岸付近までの約3キロメートル、幅約600メートル深さ4080メートルの、アバランシュバレーと呼ばれる谷底平らな箱状の谷が形成されている。このアバランシュバレーは山体崩壊による岩屑なだれ山肌削ったか、または地すべり誘発させたことによって形成されたものと考えられている。 岩屑なだれ時速80キロメートル山麓向けて流れ下った考えられている。岩屑なだれ山麓流れ下って磐梯山山頂部から北側から北東側にかけて約34平方キロメートル範囲扇形広がり長瀬川やその支流の谷を埋め尽くした。最も長距離流れたものは北側に約15キロメートル流れ下った主流はアバランシュバレーを通って長瀬川の上方面向かった考えられ、アバランシュバレーの延長線上に分布する流れ山規模密度は特に大きい。岩屑なだれ主流長瀬川の上方面流れ下ったため、長瀬川の上流部は最も厚い堆積物堰き止められることになり、その結果として最も大きな桧原湖形成された。更に岩屑なだれ長瀬川支流小野川堰き止めて小野川湖同じく長瀬川支流中津川大倉川堰き止めて秋元湖形成された。また、岩屑なだれ堆積地は起伏富んでおり、低い場所には溜まり五色沼などの小湖沼数多く形成されることになった。 なお、山体崩壊は火山の噴火だけではなく地震等によっても誘発される噴火による山体崩壊の岩屑なだれと非火山性のものとは、流動性違いがあるとの研究があり、1888年の磐梯山噴火時の岩屑なだれ性質は、噴火よるものとよく合致しているとの分析結果がある。 岩屑なだれ流れ下り堆積した磐梯山北麓には広い範囲流れ山分布している。流れ山陸地ばかりでなく、桧原湖小野川湖秋元湖などの湖底にも分布している。流れ山大きさ底部数十メートルから200メートル程度、高さは数メートルから20メートル以下のものがほとんどである。また山体崩壊の岩屑なだれは、応力低下するにつれて急速に粘度上昇する非ニュートン流体チキソトロピー的な性質知られている。そのため自然堤防側端崖、末端崖といった地形形成するが、磐梯山北麓でははっきりとした自然堤防側端崖、末端崖は確認できない。これは1888年の磐梯山噴火における岩屑なだれは、チキソトロピー性質薄かった可能性や、噴火以前原地形影響受けた可能性指摘されている。

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山体崩壊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:48 UTC 版)

有珠山」の記事における「山体崩壊」の解説

その後、約8,000 - 7,000年前に山体崩壊が発生し南麓岩屑なだれ発生した善光寺岩屑なだれ)。岩屑なだれ大小流れ山作った他、内浦湾にも流れ込み有珠湾を形成したまた、有珠山本体には南開きの馬蹄形カルデラ有珠外輪山)が形成された。以後火山活動はなく、江戸時代まで活動休止した考えられている。

※この「山体崩壊」の解説は、「有珠山」の解説の一部です。
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