有珠山とは? わかりやすく解説

うす‐ざん【有珠山】

読み方:うすざん

北海道南西部内浦湾面する二重活火山最高峰大有珠は標高733メートル洞爺(とうや)カルデラ外輪山上にできたもので、明治新山昭和新山などの寄生火山があり、昭和52年1977)の大噴火有珠新山ができた。平成12年2000)にも噴火有珠岳。

有珠山の画像

有珠山(北海道)

733m 北緯423238秒 東経140度5021秒 (大有珠) (世界測地系

398m 北緯423233秒 東経140度5151秒 (昭和新山) (世界測地系

669m 北緯423239秒 東経140度4951秒 (有珠新山) (世界測地系

有珠山地図 有珠山写真

概 要

 玄武岩ないし安山岩質の成層火山70008000年前山体崩壊起した後、1663年まで休止期であった1663年以降マグマ性質デイサイト質に変化し山頂部での火砕流噴火のほか、山麓でも昭和新山などの溶岩ドーム形成水蒸気爆発起こっている。 噴火前兆として有感地震多発する特徴がある。

最近1万年間の火山活動

  有珠火山は、1.52万年前活動開始し溶岩流スコリア放出しながら小型成層火山形成70008000年前山体崩壊起して、南側岩屑なだれ流下した(善光寺岩屑なだれ)。 その後長い休止期経て1663年活動再開した1663年噴火は、大規模なプリニー式噴火で、東方多量火砕物降下したその後17世紀末頃(寛文噴火から数十年後)、1769、1822、1853、1977年活動プリニー式噴火起こり1769年1822年および1853年活動では火砕流発生した。 1910、1943452000年の噴火では、山麓マグマ水蒸気爆発水蒸気爆発発生したまた、それぞれの噴火活動末期には粘性の高いマグマ上昇し溶岩ドーム潜在ドーム形成した(中川1998 中川ほか、2002)。



記録に残る火山活動


 <日本活火山総覧第3版)(気象庁編、2005)による。


火山観測

 気象庁では,地震計5点空振計2点、GPS5点、傾斜計1点遠望カメラ2点設置し札幌管区気象台までテレメータして常時観測行っている。



火山活動解説資料

 気象庁実施した火山観測データ解析結果や,火山活動診断結果掲載します毎月1回上旬公表します



有珠山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/28 14:12 UTC 版)

有珠山(うすざん)は、北海道洞爺湖の南に位置する標高737mの活火山常時観測火山山頂有珠郡壮瞥町にあり、山体は虻田郡洞爺湖町伊達市にまたがっている。支笏洞爺国立公園内にあり[2]昭和新山とともに「日本の地質百選」に選定され[3]、周辺地域が洞爺湖有珠山ジオパークとして「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に認定されている。




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