羊蹄山とは? わかりやすく解説

ようてい‐ざん〔ヤウテイ‐〕【羊蹄山】

読み方:ようていざん

北海道南西部火山円錐状をなし、蝦夷富士(えぞふじ)とも。標高1898メートル山麓はアスパラガス・ジャガイモの産地また、多く湧水がある。後方羊蹄山(しりべしやま)。


羊蹄山(北海道)

1898m 北緯424936秒 東経140度4841秒 (世界測地系

羊蹄山地図 羊蹄山の写真



概 要

 羊蹄山は北海道南西部位置し尻別川挟んで西にはニセコがある。 羊蹄山は、標高1898mの円錐形成層火山で、山頂には直径700mの火口山体西北西斜面には北山火口はじめとする側火口山麓には富士見火砕丘はじめとする火砕丘分布する火山体の東、北、西部尻別川作る標高180~270mの沖積面に囲まれる。 羊蹄山の活動は、約5~6万年前から開始し活発に軽石火山灰溶岩流繰り返し噴出し火砕流山体崩壊発生させた。 最新期は側火山活動中心で、南火口(標高1050m)から噴出した火口溶岩流下位の材片の年代測定値から、おおよそ過去1万年以降噴火活動があったと考えられる。 現在、噴気活動認められない



最近1万年間の火山活動

  有史噴火活動知られておらず、現在、噴気活動認められない最新期は側火山活動中心で、南火口(標高1050m)から噴出した溶岩流は、下位の材片より約1万年前年代測定値が得られている(宇野1989)。



記録に残る火山活動

 記録に残る火山活動はない。



羊蹄山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/18 02:54 UTC 版)

羊蹄山(ようていざん)は、北海道後志地方南部(胆振国北西部)にある、標高1,898mの成層火山である。後方羊蹄山(しりべしやま)として、深田久弥による日本百名山に掲載されている[3]


  1. ^ 地図閲覧サービス 2万5千分1地形図名:羊蹄山(岩内)国土地理院、2010年12月30日閲覧)
  2. ^ 日本の主な山岳標高:北海道国土地理院、2010年12月28日閲覧)
  3. ^ 深田久弥 『日本百名山』朝日新聞社、1982年。ISBN 4-02-260871-4 
  4. ^ 国土地理院 基準点成果等閲覧サービス
  5. ^ 羊蹄山コマクサ、遠い根絶 安易な持ち込み「生態系崩す」 北海道新聞(2017年7月23日)2017年7月23日閲覧
  6. ^ 北海道鉄道管理局『北海道鉄道沿線案内』、1918年、53-54頁。荒山正彦監修・解説『シリーズ明治・大正の旅行 第I期 旅行案内書集成』第13巻(北海道旅行案内/樺太の鉄道旅行案内)、ゆまに書房、2014年、77-78頁。
  7. ^ a b 上澤 真平, 中川 光弘 (2009). “西南北海道,羊蹄火山の最近約5万年間のテフラ層序 : 古羊蹄火山起源テフラの発見と岩屑なだれの発生時期”. 日本火山学会講演予稿集: 42. doi:10.18940/vsj.2009.0_42. https://ci.nii.ac.jp/naid/110008511086 2016年12月1日閲覧。. 
  8. ^ 吉田 英嗣 (2015). “流れ山分布の地形学的特徴からみた古羊蹄火山の巨大山体崩壊”. 地学雑誌 124 (4): 575-586. doi:10.5026/jgeography.124.575. https://doi.org/10.5026/jgeography.124.575 2016年12月1日閲覧。. 
  9. ^ 羊蹄山 - 地質調査総合センター
  10. ^ 16.羊蹄山 (PDF)”. 気象庁 (2013年). 2016年12月1日閲覧。
  11. ^ 『自然紀行 日本の天然記念物』講談社、2003年、26頁。ISBN 4-06-211899-8 


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