宮座とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 状態 > 集団 > 宮座の意味・解説 

みや‐ざ【宮座】

読み方:みやざ

近畿地方中心に中国・九州地方多く見られる神社祭祀(さいし)の特定集団氏子の中の一定の人々中心になって氏神祭祀を行う。


宮座

読み方:ミヤザ(miyaza)

氏神祭祀独占的に関与する特権集団


みやざ 【宮座】

日本で、村落祭祀組織特定の家の者や氏子一定年齢達した男子女子を含む所もある)によって構成され順番頭屋中心となって祭祀を行う。中世畿内多かった。→ 頭屋

宮座(みやざ)


宮座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 14:31 UTC 版)

宮座(みやざ)とは、地域の鎮守もしくは氏神である神社祭祀に携わる村落内の特権的な組織及びそれを構成する資格者の集団。専任の神職を持たず、宮座の構成員が神主役を務める当家(とうや)制を取る。


  1. ^ なお宮座と同じ意味を持つ民俗語彙として、祭座(まつりざ)・頭座(とうざ)・諸頭(もろと)・一族座(いちぞくざ)・座衆(ざしゅう)・宮衆(みやしゅう)・宮講(みやこう)・神事講(しんじこう)・結衆(けつしゅう)・座株(ざかぶ)・宮持(みやもち)・宮仲間(みやなかま)・神官(じかん)・宮組(みやぐみ)・座仲間(ざなかま)・頭仲間(とうなかま)・宮仲間(みやなかま)・宮筋(みやすじ)・祝株(ほうりかぶ)・座持(ざもち)・社人衆(しゃにんしゅう)・諸頭衆(もろとしゅう)・長老衆(ちょうろうしゅう)・十人衆(じゅうにんしゅう)……など多数存在する。


「宮座」の続きの解説一覧

宮座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 15:44 UTC 版)

八幡神社 (奈良市東九条町)」の記事における「宮座」の解説

大安寺地区の宮座は「観音堂衆左座」と「座衆右座」という2座があって祭祀にあたって特権有している。両座合わせて50軒程の家で座を構えるが、座筋は限定され、左座は大同2年宇佐から勧請した際に供奉したと伝わる仲氏の子孫を、右座は当地にあって出迎えたという坂井氏の子孫を称しそれぞれ氏神たる八幡神社との歴史的関係基づいた他氏を交えない座(座筋が限定され同族団的な構成を採る宮座を「座」といい、対して座筋を特定しない宮座を「座」と呼ぶ)となっている。 左座は右座より上位とされ、左座から選ばれた「一老」が終身職として両座を統括し、両座それぞれ上席より「五人衆」を選んで両座合わせた十人衆」を結成、一老を補佐する座衆として入座するには「名換式」という儀式が必要で、ほぼ11年おきに一老と十人衆合議執行決定され、入座すると各座の末席配される同時に座する者があれば年齢順)。かつては文字通り幼名から成人名への改名が行われていた。また、座筋であっても分家した者は3年以内当屋勤めない限り一切権利義務を失うが、座衆本人死亡し後継男子ない場合でも遺族の座筋としての資格維持される。またたとえ十人衆の者でも町外に転居すれば座を外されるとともに座筋としての権利を失う。この場合再度町内帰住して十人衆挨拶をすれば座筋として復帰できるが、座内の席順末席となる。 ところで当神社の宮座が文献上で確認できるのは『多門院日記文明15年1483年8月12日条が初めてで、この段階では観音堂衆しか存在しなかったが、宮座の記録から正徳2年1712年)に21であった観音堂衆は絶家経済的な理由からか宝暦年間18世紀中頃以前には15名に減少しており、祭礼に伴う諸芸能の興業費の捻出にも苦心していたようである。一方外の者からは、享保17年1732年)に坂井氏が、元文5年1740年)に大西氏が八幡神社田畑寄進しており、宮座を再建すべくこの両氏を座に加えて新たな右座を創出し如くで、宝暦4年1754年)の記録初めて「宮座」(左座)と「平座」(右座)の両座が現れてくる。そこから、この段階において、改めて各座の由緒譚を作り特定の家系による封鎖的な座として固定したものと考えられる。 なお、東九条にも宮座が存在し東九条町場合かつては大安寺地区同様のであったが、1873年明治6年)の地租改正影響経営が困難となったために、座筋を解放して他氏の入座を認め座に改まった(但し30軒程の旧座筋は天神講という名で存続する)。 境内には奈良県内にある陶器製の狛犬の中では最大狛犬がある。

※この「宮座」の解説は、「八幡神社 (奈良市東九条町)」の解説の一部です。
「宮座」を含む「八幡神社 (奈良市東九条町)」の記事については、「八幡神社 (奈良市東九条町)」の概要を参照ください。


宮座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 05:12 UTC 版)

水谷神社」の記事における「宮座」の解説

現在神社管理氏子各戸10組に分け、各組が1年交替神社掃除祭典神饌準備ネッテイ相撲世話等を行ない以前1組宛が勤めていたが現今では2組宛)、これを「宮当番」と称している。かつては水谷講」という講が組まれて講員の中から宮当番選ばれ、宮当番神社有する宮田(みやでん)7畝を耕作して祭り費用一部充てていた。

※この「宮座」の解説は、「水谷神社」の解説の一部です。
「宮座」を含む「水谷神社」の記事については、「水谷神社」の概要を参照ください。


宮座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/22 01:01 UTC 版)

摩氣神社」の記事における「宮座」の解説

氏子集落)では「(かぶ)」と呼ばれる同族団中の有力な(びょう)」(姓)によって構成される「宮衆(みやしゅ)」等と呼ばれる宮座が組織され祭事参加してそれぞれの神役所役)を勤める。宮本である竹井場合、旧摩気村特定の6家それぞれから1名の宮主(みやしゅ)が選ばれる任期6年)。それ以外の旧篠田今井辻田からは特定の8家が宮司当(くじゅうとう、くにゅうとう)に就いて神事等において宮司補佐する。 これら各集落の宮座は摩氣神社祭祀に当たると同時にそれぞれの氏神祭祀にも関与しており、そこには氏神祭祀と総氏神である摩氣神社祭祀という重層構造認められるこのような祭祀重層構造丹波地方広く認められるが、範囲広さ神事における古態遺存状況から、摩氣神社祭祀はその典型見なすことができる。 祭祀重層構造 例え下新江村場合、岡他7同族集団があり、その中の5当屋制で宮衆を構成神幸祭奉仕する同時に氏神である蛭子(ひるこ)神社祭祀を担うが、そこに更に祖神祀る祭祀重なる。本家中世地侍の裔と伝える岡だと、本家屋敷の裏手に「モリサンの」と称する湧水と「地主(じしゅ)大権現」と称する小祠の神として祀るが、これが本来の「氏神」である。同様に他のも「モリサン」や「地神(じがみ)」、「山ノ神」等と称するの神(多く大木)を単位祀り、他と共に宮衆を組織して蛭子神社摩氣神社祭祀関与する事となる。このように十一」の各集落では「氏神」「氏神」「総氏神」という三層祭祀重なっている事になる。同様に宮本である竹井においては、総氏神である摩氣神社氏神ともされるのであるが、祭祀は「氏神」のものと「総氏神」のものとに分かれる三重構造となっている。

※この「宮座」の解説は、「摩氣神社」の解説の一部です。
「宮座」を含む「摩氣神社」の記事については、「摩氣神社」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「宮座」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「宮座」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



宮座と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「宮座」の関連用語

宮座のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



宮座のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
中経出版中経出版
Copyright (C) 2024 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
岡山県神社庁岡山県神社庁
since 2024 (C)Okayamaken Jinjacho
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの宮座 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの八幡神社 (奈良市東九条町) (改訂履歴)、水谷神社 (改訂履歴)、摩氣神社 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS