夢世界の主要キャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 03:43 UTC 版)
「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」の記事における「夢世界の主要キャラクター」の解説
ノビタニヤン 声 - 小原乃梨子 主人公。のび太の夢世界での姿。伝説の白銀(しろがね)の剣士である。「夢幻三剣士」の特性上、現実の「ダメなのび太」を継承している(カナヅチののび太が泳げるといったような一部補正はある)。夢でスーパーヒーローになって都合よく活躍出来ると期待していたのび太はこの事実に落胆し苦難を味わうが、機転から白銀の剣と兜(小手、具足、マントも含む)を手に入れ、本物の白銀の剣士として成長していく。 また、困っている人を見ると放っておけない性格もそのままで、ジャイトスの罠に掛かった子熊を助けたり、身勝手な人間達に命を狙われる竜に同情して殺すのを止め、こういった行動は父熊や竜から恩返しを受けたりシズカールに信頼を寄せられたりと結果的に冒険の役に立つことにもなった。が、その優しさが同時に不死身になれないという弱点ともなり、シャルペロー城でオドロームに一度塵にされ、殺害される。 しかし竜の谷で竜の汗を浴びていた効力のため一度だけ生き返る事が叶い、一旦夢世界から離脱するもののシルクの呼びかけに応え、ユミルメを救うべく遂にオドロームと一騎打ちの最終決戦に挑む。 戦いの最中、オドロームの魔術により捉われ絶体絶命の窮地に陥ったが、駆け付けたシズカールの力を借り、遂に白銀の剣でオドロームを倒しユミルメに平和をもたらした。 シズカリア王女 / シズカール 声 - 野村道子 ヒロイン。ユミルメ国の王女。しずかの夢世界での姿。顔も知らぬ白銀の剣士と強制的に結婚させられるのが嫌で城を抜け出す。男に扮し、「旅の剣士・シズカール」と名乗る。剣の方は一流の先生に習ったらしく十分に使えるが馬の乗り方を知らず、そのせいで暴走する馬から降りられず飲まず食わずのまま放浪する羽目になっていた。 放浪先でいよいよ動けなくなるまで消耗してしまったが、そこにドラモンの箒と「取り寄せバッグ」が飛んできたため難を逃れる事ができた。 お風呂好きでお転婆なところなどはしずかとよく似ている。中盤には現実のしずかにマイクロアンテナを付けたことでしずか本人がシズカリアとなって「夢幻三剣士」の夢を見ることになった。シャルペロー城での作戦は彼女が思いついており、一行のブレイン的面も見られる。 終盤にはジャイアン達同様、気ままに夢見る機を返品しようとしたのび太がマイクロアンテナを外そうとするが、言伝で伝えたためにしずかには意味が判らずアンテナは付けたままだったため、期せずして最終決戦に参加することになり、オドロームの城である幽冥宮でオドロームに単身で遭遇してしまい塵にされ殺害される。 が、竜の谷で竜の汗を浴びていたため生き返り、盗まれていた四次元ポケットを発見。これによりノビタニヤンの勝利に大きく貢献した。 白銀の剣士ノビタニヤンの第一印象は良いとはいえず、あまりに冴えないために家出して良かったと胸をなでおろすほどであった。だが旅を共にしたことで彼の本質を知り、終盤では彼との結婚を望んでいた。結婚式の直前で夢が終了してしまったため、ノビタニヤン側に彼女の正体が明かされる事はなかったが、現実に戻ったのび太がしずかに一瞬シズカリアの花嫁姿を幻視している。 シルクとシズカリアは原作では髪を下ろしているが、映画では現実のしずかと同じ容姿となっている。 ドラモン 声 - 大山のぶ代 ドラえもんの夢世界での姿。箒に乗った魔法使いのようだが魔法ではなくひみつ道具を使う。現実世界にて気ままに夢見る機を操作する役目だったが、見ているだけではつまらないということで自身も夢に参加した。箒にも意思が存在し、偶然ながらシズカールとの出会いに重要な役割を果たした。 当初は夢の世界観を無視して一人だけドラ焼きを食べたり、歩くのが面倒だからとタケコプターを使ったり、竜退治にはミサイルを使おうとしたりした為にのび太の不興を買い、反省して四次元ポケットは置いて行った。しかし夢と現実を入れ替える夢見る機の隠しスイッチを押したことで、ひみつ道具はすべてドラモンの魔法ということになり、誰もそのことに口を挟むことはなくなった(ただし現実世界の道具を取り出した時、皆その名前と用途を知ってはいた)。その後も竜の弱点などを解説したりと魔法使いらしさは出している。結局、後の戦いで不利な状況を打破するために、シズカールの持っていた取り寄せバッグから四次元ポケットを取り出した。その直後にトリホーに奪われているがこれもシズカールによって取り戻された。敵兵を箒で投げ飛ばす腕力を披露した場面もある。 ジャイトス 声 - たてかべ和也 ジャイアンの夢世界での姿。兜や甲冑は橙色。自称・白銀の剣士。自分が仕掛けた罠にかかった子グマを助けたノビタニヤンに腹を立てて登場した。現実と相変わらずの怪力でスネミスと決闘し圧勝するも、白銀の剣と兜を手にしたノビタニヤンには敗れ仲間として迎え入れられた。横柄で乱暴な性格はジャイアンそのものである。中盤、ジャイアン達も夢に呼び寄せたいと望んだのび太によって、ジャイアン本人がジャイトスとして参加することになった。気ままに夢見る機の隠しスイッチ効果により、ジャイアンを自分の夢だと思っている。 竜の谷ではスネミス共々石化してしまうが、ノビタニヤンに救われる。以降も行動を共にするが、気ままに夢見る機を返品しようとしたのび太にマイクロアンテナを外されたため、最終決戦には参加しなかった。 スネミス 声 - 肝付兼太 スネ夫の夢世界での姿。子爵。兜や甲冑は緑色。自称・天下の名剣士。旅の途中、家来が逃亡してしまい、偶然出会ったのび太を家来として道連れとするがジャイトスにあっさり圧倒されて付き従うが、ヨラバタイ樹攻略時には身軽さを生かして抜け駆けに出る。その後、ジャイトス共々ノビタニヤンに負け、正式に仲間になる。金持ちで腰巾着な調子の良い性格はスネ夫そのものである。ジャイトスと同じく、後にスネ夫本人がスネミスとなった。途中、竜によって石にされるもノビタニヤンによって元に戻った。気ままに夢見る機の隠しスイッチ効果により、スネ夫を自分の夢だと思っている。 スパイドル将軍戦では一人横から斬りかかるトリッキーな戦い方を見せていた。ノビタニヤンと共に妖霊軍団と戦うが、ジャイトス同様、マイクロアンテナを外されて最終決戦には参加できなかった。 国王 声 - 田中亮一 ユミルメ国の王で、シズカリアの父。原作での姿は白髪白髭の老人だが、映画版ではのび太の通う小学校での担任の先生となっている。この先生は現実では厳格だが、夢世界では少々頼りない。また一瞬、現実世界と同じ背広姿になり「廊下に立っとれ」などと口走るシーンもある。 シルク 声 - 野村道子 妖精。夢カセット「夢幻三剣士」の案内マスコット。姿はしずかである。夢世界と現実を行き来し案内役を務めるが、肝心なときに現れなかったりする。本作において狂言回しの役割を務める。ノビタニヤンのピンチを他人事のように話したり、案内役だからと言って姿を消したり、オドロームとの最終決戦ではいい加減なアドバイス(結果的には的確だったのだが)をしたりと無責任な性格。 黄金ハット 冒頭だけに出てくるのび太の夢の姿で、本筋のユミルメ国の設定とは全く関係がない。金色の帽子をかぶった謎の戦士である(テレビ版の偽映画予告にも出てくる)。のび太の夢の中で都合のいいヒーローとして都合のいい活躍をしたが、帽子が外れなかったためにジャイアン達に正体を明かすことが出来ないという残念なところで夢が終わった。黄金バットのパロディ。 ドライオン 黄金ハットと一緒に出てきたドラえもんに似たライオンで、黄金ハットの家来(相棒)だが、夢だからといって好き勝手に振舞う黄金ハットに呆れている。映画では夢の中のドラえもんが変身したものという設定で、テレビ版の偽映画予告にも登場する。
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