原虫とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > > 原虫 > 原虫の意味・解説 

げん‐ちゅう【原虫】

読み方:げんちゅう

原生動物の異称寄生虫学などでいう。「マラリア—」

「原虫」に似た言葉

原虫 [Protozoa]

 原生生物界の中の1群で、原生動物ともよばれ単細胞の最も原始的な動物群をいう。大きさは1μm(1mmの千分の1)から3mmまでかなり広範囲であるが、5-50μmの原虫が多い。原虫には淡水汽水海水などあらゆる水中土壌中に生息する自由生活型と、種々の動物寄生して病気をおこす寄生性原虫(病原性原虫)も多い。二分裂、多分裂出芽による無性生殖と、接合などによる有性生殖増殖する栄養摂取の点からみると、動物性栄養植物性栄養腐生栄養とこれらの混合型がある。原虫の分類長い間定まっていなかったが、1980年国際的に新しく体系化され、肉質鞭毛虫類、ラビントモルファ類、アピコンプレックス類、微胞子虫類、アスケトスポラ類、粘液胞子虫類(ミクソゾア類)、繊毛虫類の7門に大きく分けられている。現在、およそ65,000種が知られているが、とくにヒトの消化管に寄生する赤痢アメーバ(肉質鞭毛虫類根足虫類)やクリプトスポリジウム (アピコンプレックス類、胞子虫類)、泌尿生殖器寄生するトリコモナス原虫(肉質鞭毛虫類動物性鞭毛虫類)、血液組織寄生するマラリア原虫トキソプラズマ(アピコンプレックス類、胞子虫類)などのほかに、パランチジウムやカリニ肺炎ニューモシスチスのような詳細不明の原虫が知られている。また、家畜魚介類病気をおこす多く寄生原虫がある。

原虫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/09 10:39 UTC 版)

原虫(げんちゅう)とは、真核単細胞微生物であって動物的なものを指す語。もともと原生動物と同義であったが、現在では寄生性で特に病原性のあるものについて言うことが多い。これは寄生虫学において単細胞の寄生虫を原虫として区分していることによる。また病理学方向からは、病原体の大部分は細菌類なので、そうでないものをこう呼ぶ。




「原虫」の続きの解説一覧

原虫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/18 07:43 UTC 版)

フラゾリドン」の記事における「原虫」の解説

ジアルジア症ランブル鞭毛虫原因とする)にも使用されるが、第一選択薬ではない。。

※この「原虫」の解説は、「フラゾリドン」の解説の一部です。
「原虫」を含む「フラゾリドン」の記事については、「フラゾリドン」の概要を参照ください。


原虫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 02:51 UTC 版)

性感染症」の記事における「原虫」の解説

トリコモナス症(膣トリコモナス)。性器の痛み分泌物

※この「原虫」の解説は、「性感染症」の解説の一部です。
「原虫」を含む「性感染症」の記事については、「性感染症」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「原虫」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「原虫」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



原虫と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「原虫」の関連用語

原虫のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



原虫のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
中四国エイズセンター中四国エイズセンター
Copyright (C) 2024, Chugoku-Shikoku Regional AIDS Center
微生物管理機構微生物管理機構
Microbes Control Organization Ver 1.0 (C)1999-2024 Fumiaki Taguchi
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの原虫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのフラゾリドン (改訂履歴)、性感染症 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS