作画・色彩
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「鬼滅の刃 (アニメ)」の記事における「作画・色彩」の解説
作画では、均等な太さではない漫画のような「トメ・ハライ」のある線をアニメーションで表現するために当初は松島が総作画監督として全体に手を入れて管理・統制していた。その後、制作が進むにつれてufotableの作画監督陣もコツをつかんだことでスタッフ全体で線の強弱を調節するようになった。 コメディ描写に関しては、原作ではギャグのたびに顔の表情が変わるため、設定は敢えて作らずに原作の画を参考にしている。コミカルな描写では「漫符」などの原作で使われた表現を積極的に使用する方針がとられている。 着物の文様は当初、アニメ作品では主流となっているテクスチャを貼る手法で制作する予定であったが、最終的には全てを作画スタッフによる手描きの作画で表現している。文様はひとつひとつに番号を振ったり効率的な線の引き方を研究し、ufotable作画監督陣により一番効率的に描ける方法を記した研究マニュアルが作成されている。 剣戟アクションに関しては、ufotableのアクションアニメーターが剣戟アクションに長けていることもあり、アクションシーンについて松島は表情やプロポーション、ポージングに修正を加える程度で、基本的には担当原画マンにすべて任せている。剣戟アクションについてはリアル調ではなく、少年漫画的なハッタリの効いたアクションを目指している。アクションシーンの多くは、ufotableのアクションアニメーターが担当しており、國弘昌之、阿部望、小船井充、木村豪など、同社所属アニメーターを中心にアクションが作られている。水の呼吸は原作の葛飾北斎の浮世絵のような描写をアニメーションで再現するために外崎や3D監督の西脇が試行錯誤を重ねた結果、水のうねりを作画で、白波をCGで動かすことになった。作中では、これまでのufotable作品と同様に作画とCGを組み合わせたハイブリッドな映像表現を行っており、顔は作画、身体はCGで制作された兄蜘蛛や鋼鐵塚の風鈴、作中に登場する烏の一部など、多くのカットで作画とCGが組み合わさるカットが採用された。 AパートとBパートの隙間に流れるアイキャッチはキャラクターデザイン・総作画監督の松島がすべて描き下ろしている。アイキャッチは外崎の「この原作の画をアイキャッチにしたい」というセレクトを受けて松島が筆ペンで描いている。 色彩設計では、原作通りのカラーにしたいという外崎の要望により、原作のカラーページをベースにアニメーション向けに色彩の調整が行われた。色設定のない原作の登場人物については、まず色彩設計の大前がイメージで色を制作した後に主要スタッフ陣や原作の吾峠、集英社と一緒に調整しながら色彩が決められている。炭治郎の能力である匂いの色は視聴者にも状況がわかりやすいように危険がないときは青色、鬼を感知した時など危険があるときには赤色に設定されている。 第1話は作品の方向性を決めていくための話数となっており、完成後に何度も細かい調整を重ねた結果、他の話数の制作が進んだ後も作業が続き、最終的な完成までに約1年間を要している。
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作画・色彩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:43 UTC 版)
「宇宙サバイバル編」でもメインとなるストーリーやキャラクターは鳥山の原案が基になっており、アニメスタッフによりディティールアップが加えられている。また「宇宙サバイバル編」以前から、初期の『ドラゴンボール超』よりも映像クオリティの向上が考えられており、2017年10月18日放送の1時間スペシャルはスタッフを投入しコストもかけ、計画的に作り上げられている。ラスト2話はシリーズディレクターの中村亮太と総演出の石谷恵により3か月ほどかけて絵コンテが描き込まれた。シリーズディレクターだった長峯達也は劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー』の監督に専念するために途中降板し、共同でシリーズディレクターを務めていた中村亮太に後を任せていたが、長峯は中村らスタッフを高評価しており「宇宙サバイバル編は鳥山が気合いを入れて作った話ということもあり、スタッフ一同が作品をつくる喜びを感じ最終回に向かってテンションが上がっていき、本来は3500から4000枚位の動画枚数でTVアニメ1本を作るところを最終話は倍ぐらい使った」と明かしている。動画枚数は本来、制作費オーバーに直結するため厳しく管理しなければならず、シリーズディレクターの中村亮太はそのことを叱られたというが、それを聞いた長峯は「枚数を使うのも才能」と評している。
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