【二式水上戦闘機 】(にしきすいじょうせんとうき)
三菱重工業製の艦上戦闘機「零式艦上戦闘機」をベースに、中島飛行機で製作された水上戦闘機。
海軍での形式名称は「A6M2-N」。アメリカ軍でのコードネームはRufe。「二式水戦」と略されることが多い。
零戦11型をベースに、主脚と着艦フックを撤去し、替わりに浮舟(大型の単浮舟+双補助浮舟)を取り付けている。
そのため、原型の零戦に比べて飛行性能は低下したが、零戦特有の高機動性そのものは損なわれず、アリューシャン列島やソロモン諸島方面などの孤島基地における防空任務に活躍した。
本機最大の弱点は、その浮舟であった。
浮舟が被弾するなどして損傷すると安定性が低下し、なおかつ、浮舟内に燃料タンクも備えていたため、飛行の継続が困難になった。
性能諸元
二式水上戦闘機
二式水上戦闘機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 13:41 UTC 版)
「零式艦上戦闘機の派生型」の記事における「二式水上戦闘機」の解説
詳細は「二式水上戦闘機」を参照 二式水上戦闘機は中島で一一型を基に開発されたフロートを有する水上機である。海上での小回りの良さから太平洋戦争前半に島嶼部での偵察・連絡・戦闘・輸送船攻撃などの任務で活躍した。生産は中島が行い、総生産数は327機。なお戦後仏領インドシナに進出したフランス軍は遺棄された本機を修理して運用している。
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