三宝類聚名義抄とは? わかりやすく解説

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三宝類聚名義抄(蓮成院本)

主名称: 三宝類聚名義抄(院本
指定番号 2472
枝番 00
指定年月日 1992.06.22(平成4.06.22)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 3帖
時代区分 南北朝
年代
検索年代
解説文:  『類聚名義抄』は平安時代後期編纂された部首別漢字辞書である。当初法相宗学僧により編纂され、その後平安時代末期真言崇の学僧により大幅に改訂加えられたが、その改編後の伝本観智院本、高山寺本、院本西念寺本などの諸系統分かれている。
 鎮国守国神社所蔵の『三宝類聚名義抄』は、南都興福寺成院に伝来した本で、もとは六帖であった推定されるが、現在はその四帖分弱を存し、三帖に改装している。体裁は、もと粘葉装【でつちようそう】で、現状折り目切断して補紙を加えて糸で綴じ、後補の緞子表紙題簽それぞれ名義抄」と外題がある。本文料紙楮紙打紙)で、半七行、四段に押界を施し、帖首に部首目録掲げ本文はその部首によって文字掲げ、二行ない三行割注で、字音和訓語意熟語などを記している。文中まま本文同筆で墨校異声点などが付されている。奥書はなく、文中仮名には一部古体のものもみられるが、書風などより南北朝時代書写になるものと考えられる現存部分構成は、第一帖は「仏上」で、帖首の目録以下ほぼ帖末までを存するが、途中に約一六丁の欠失がある。第二帖は「法上」で、目録下前部分存し、帖首には旧包紙付され、左に「三宝類聚名義抄中一」、右下に「成院」と墨書があり、本帖が成院に伝来したことを明らかにしている。第三帖は「僧上」と「僧下」を合綴するが、各帖とも首尾欠いている。
 『類聚名義抄』の現存諸本のうち、改編以前の形を伝え写本は、宮内庁書陵部零本があるのみで、改編本も完存するのは観智院本(国宝天理大学所蔵)のみである。この院本は、観智院本と比べて部首配列和訓等の注記異同があり、平安鎌倉時代国語研究上に貴重である。なお、本帖は桑名藩松平家伝わり松平定信祀る鎮国守国神社納められたものである
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書跡・典籍:  三国志  三宝感応録  三宝類字集巻上  三宝類聚名義抄  三戒経  三教指帰注集  三河物語



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