レイキとは何か
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 09:20 UTC 版)
「霊気」は、明治末~昭和初期に流行した霊術で、広く使われていた用語である。手のひらから放射される癒しのエネルギーを意味し、ごく一般的な言葉として用いられていた。この術は、当時霊術の一種として「お手あて」「お手かざし」「触手療法」などと呼ばれていた治療術である。 霊術の元のひとつであるメスメリズムは、18世紀ドイツの医師フランツ・アントン・メスマーが考案した治療法で、人間や動物の体を動かす流体・動物磁気の存在を想定し、その調和を回復させることで病気の治癒を目指すものである。科学として考案されたが、ヨーロッパの伝統的世界観、自然魔術の系譜に連なるものでもある。霊術については日本でも忘却されて久しく、レイキは一般的に、人間に備わっている自然治癒力に対する、東洋の世界観・宗教観に基づいていると認識されている。 レイキの施術者は、手から普遍的なエネルギーであるレイキ(生命エネルギー、宇宙エネルギー)を発して患者に送り、患者の回復をうながしていると考えている。海外の文献では、レイキはキリスト教における光またはプネウマ、チベットにおけるルン、インドにおけるプラーナ、ハワイの呪術におけるマナ、疑似科学におけるバイオプラズマなど、様々な文化・用語に置き換えて説明している。 現在、レイキは、療法と共にそれに用いるエネルギーを指す。エネルギーとしてのレイキは、ほとんどの場合「宇宙エネルギー」、「生命エネルギー」 、「宇宙生命エネルギー」といった言葉で説明され、人間の身体を流れ、人間を生かすものだとされる。海外の本では、さらにプラーナなどなじみのある伝統的概念に置き換えられるが、日本ではこのような喩えはほとんどみられず、簡潔な説明で終わっている。
※この「レイキとは何か」の解説は、「レイキ」の解説の一部です。
「レイキとは何か」を含む「レイキ」の記事については、「レイキ」の概要を参照ください。
- レイキとは何かのページへのリンク