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疑似科学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/26 11:16 UTC 版)
(エセ科学 から転送)
疑似科学(ぎじかがく)とは、科学的方法に基づく、あるいは科学的に正しいと認められている知見であると主張されているが、実際にはそうではない方法論、信条や研究を指す[1]。
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脚注
- ^ 語源的にはそれぞれギリシア語で「偽りの」を意味するψευδής「pseudēsプセウデース」、「知識」という意味のラテン語「scientia」に連なる。
- ^ 疑似とは「本物に似ていて紛らわしい」という意味であるが、「擬似」(本物と似せている)という表記の場合、本来は同一の意味ではない。
- ^ 例えば、相対性理論から導かれる有名な結論として、「いかなる質量も真空中の光速を超えて運動することはない」というものがある。そのため、ある物体を超光速まで加速してみせること、あるいは加速した結果を示すことができれば相対性理論は否定される。これが反証可能性であり、カール・ポパーは、これによって相対性理論を科学理論に分類できる、と考えた。
- ^ 学問の世界で人間が人工的・恣意的に作り出した「原理」と呼ばれる命題を、そのまま鵜呑みにし、それがそのまま自然や現実そのものだと信じてしまい、“原理”を演繹させてさまざまな命題を際限なく作り出して、「自然は(人間が作り出した)命題のとおりに動いている」「自然は数式に完璧に従って動いているに決まっている」と信じ込んでしまうような思考様式は「原理主義」と呼ばれている。
- ^ 例えば、インドの天才数学者ラマヌジャンが無名時代にイギリスのヒル教授、ベイカー教授、ボブソン教授に自己の成果を送ったが、見向きもされなかったという例がある。ラマヌジャンの場合はハーディが評価したため事無きを得ているが、ハーディも最初は「狂人のたわごと」程度にしかとらなかった。専門家が送付されてくる「論文」を必ずしも正当に評価できないことについて、藤原正彦は数学者としての経験からある程度「仕方がない」事であると述べている。Cf. 『天才の栄光と挫折―数学者列伝』、p162。
- ^ 1950年代のガードナーの時代はともかくとして、現代では日本の慶応義塾大学の医学研究者などによって、排卵周期と確率分布の変動を利用して、ある程度の確度で産み分けられる科学的方法は見出されている。ガードナーの本は60年前に書かれた古い本であることに注意
- ^ ただし、J.B.ラインの研究に関しては、彼は大変まじめな人で、その仕事は軽視できないほど注意深くまた巧妙に企画されており、本書のような“かけ足の検討”ではなくて、もっとはるかに真剣な扱いを受けるだけの値打がある、と述べている。人々の関心を集めているから取り上げたのだとガードナーは述べた。(pp.246-247)
- ^ ただし、精神分析の治療効果を統計的に示す研究も一部にある。たとえば、Nancee Blum, M.S.W., Don St. John, M.A et al. "Systems Training for Emotional Predictability and Problem Solving (STEPPS) for Outpatients With Borderline Personality Disorder: A Randomized Controlled Trial and 1-Year Follow-Up" Am J Psychiatry 2008; 165:pp468-478。詳細は精神分析学を参照。また、現代のアカデミックな心理学まで疑似科学だと誤解しないように注意する必要がある。現代のアカデミックな心理学はおおむね科学的方法を守っている。(フロイトなどの)精神分析学は、心理学の本流ではなく、あくまで傍流である。それについては心理学の項の「誤解」の節も読むこと。
出典
- ^ Oxford English Dictionary Second Edition 1989. "A pretended or spurious science; a collection of related beliefs about the world mistakenly regarded as being based on scientific method or as having the status that scientific truths now have."
- ^ a b c d e f マイケル・フリードランダー『きわどい科学 -ウソとマコトの境域を探る-』p.322
- ^ 遅くとも1833年の第三版で確認できるが、それ以前にもこの語を用いたマジャンディの骨相学批判を巡る議論が英語圏に認められる。Cf. Magendie, François (1833). Précis élémentaire de physiologie. 2 (3 ed.). pp. p. 247 2009年9月23日閲覧。. The Phrenological journal and miscellany. 5. (1829). pp. p. 92 2009年9月23日閲覧。.
- ^ 『きわどい科学』p.327, pp.267-273「医学の世界でのイカサマ」
- ^ Brian Martin (1995年). “A Scientist's View of Pseudoscience” (英語). 2009年11月23日閲覧。
- ^ 『きわどい科学』p.320
- ^ カール・R.ポパー 『科学的発見の論理-上』大内義一訳、森博訳、恒星社厚生閣、1971年。(原著 Logik der Forschung, 1934)
- ^ a b c d e f 「科学と疑似科学」『奇妙な論理』 社会思想社(教養文庫)、1989年、p.17-18。
- ^ 『きわどい科学』pp.286-295 他
- ^ 『きわどい科学』p.325
- ^ 伊勢田哲治 『疑似科学と科学の哲学』 名古屋大学出版会、2003年1月。ISBN 4-8158-0453-2。
- ^ a b マーティン ガードナー『奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究(ハヤカワ文庫NF)』早川書房、2003、ISBN 4150502722。(原著 in the Name of Science, 1952)
- ^ 『きわどい科学』p.324
- ^ テレンス・ハインズ『ハインズ博士「超科学」をきる―真の科学とニセの科学をわけるもの』化学同人、1995、ISBN 4759802754。(原著 Pseudoscience and the paranormal, 1988)
- ^ 『トンデモ科学の見破りかた』ロバート・アーリック p10-16. ISBN 978-4794212825
- ^ 例えば大槻義彦の超常現象に対する言動がこのような安易な疑似科学「批判」にあたるとの指摘がなされている。Cf. 皆神龍太郎「日本のアンチ・ビリーバーは、だからトホホなのだ」『別冊宝島334 トンデモさんの大逆襲!』227-235頁(宝島社、1997年); 久保田裕「火の玉教授はなんでもプラズマ 大槻義彦」と学会『トンデモ本の世界』269-278頁(洋泉社、1995年);永瀬唯「大槻博士の、科学の基本がわかってない本」と学会『トンデモ本の逆襲』48-53頁(洋泉社、1996年)
- ^ 『『知』の欺瞞』p. 6, 18, 50.
- ^ 『「知」の欺瞞』p. 27, 50
- ^ 「メタファーは馴染みのない概念を馴染深い概念と関連させる事で説明するために使うものであって、決して逆の状況では使わない」「場の量子論についての非常に専門的な概念をデリダの文学理論でのアポリアの概念にたとえて説明したら〔...〕学をひけらかす以外いったい何の役に立つのか、と思うはず」(『「知」の欺瞞』p. 14)
- ^ R. C. Vreeman and A. E. Carroll, Medical myths, BMJ, 335 (2007), 1288-1289.
- ^ 平成19年(ワ)第1493号 損害賠償等請求事件 参加した独立当事者が公開している訴訟資料
- ^ マイケル・フリードランダー『きわどい科学 ウソとマコトの境域を探る』pp.269-273、p.327
- ^ a b マイケル・フリードランダー『きわどい科学 ウソとマコトの境域を探る』pp.269-272
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