ナナちゃん人形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:12 UTC 版)
ヤング館の前に立つ巨大マネキン"ナナちゃん人形"は名古屋駅の待ち合わせ場所として有名。1973年(昭和48年)、「セブン館」の1周年を記念して設置された。 プロフィールでは、昭和48年4月28日生まれ、身長610cm、体重600kg、スリーサイズはバスト207cm、ウエスト180cm、ヒップ215cmとなっている。素材はFRP硬質塩ビ樹脂。名前の由来は、ヤング館の旧称であるセブン館の「7」から。名鉄百貨店の広報部員である。設置元の名鉄百貨店も含め、当初はスイス生まれ(スイスシュレッピー社製「スカイスクレーパー」。後にイタリアの会社に統合される)としていたが、当時ナナちゃん人形を買い付けた人物の話により、実際はシュレッピー社とライセンス契約を結んでいた東京のマネキン会社ロア社(1994年経営破綻)の製品で、長野県上伊那郡高遠町(現:伊那市高遠町)の高遠製函(既に廃業)でシュレッピー社の巨大マネキンを型にして製造されたものであることが明らかになった。スイス製になった経緯は「マネキンが目立ったらいいなと思っただけで、製造元にはあまり関心がなかったから」という安直なものであったという。今後、名鉄百貨店の公式サイトでもスイスでデザインされた日本製に改めるとしている。 季節によって様々な服や水着に着替え、また各種のイベントに際してや、ユニフォーム姿で中日ドラゴンズや名古屋グランパスエイトの応援媒体などとしても活躍し、着替えた後の姿が地元マスコミで報道される事もある。イベントなどがない時は無着衣の場合もある。 衣装は名鉄百貨店のキャンペーンに関連したもの、あるいは公共の啓蒙活動など社会貢献につながるものに限っており、他からの着せ替え依頼についてはすべて断っていたが、2012年4月に「親しまれてきたキャラクター像を壊さないこと」を条件に一般企業広告の着せ替え(電通名鉄コミュニケーションズ扱い)を解禁した 。 2006年(平成18年)10月5日深夜、名鉄百貨店セブン館と名鉄バスターミナルビル前の歩行者通路の一体化工事と名鉄バスセンターと各館連絡通路工事のため、一時的にナナちゃん人形は撤去された。その間、ナナちゃん人形の居場所は秘密であったが、2007年(平成19年)2月16日に愛知芸術文化センターにお目見えし、3月11日まで展示された。そして、2007年(平成19年)3月18日の名鉄百貨店全館グランドオープン時に、以前の場所から北側に約3メートル、東側に約1.5メートル離れた場所、つまり若干JR名古屋駅に近づいた場所に再設置された。 2010年(平成22年)4月10日から、「なでしこナナブログ」を開始。手足となるチビナナがブログ更新に活躍している模様。4月15日のブログでは「普段動きまわっているときの小さい私」を紹介しているため、「チビナナ」が分身なのか同一の存在なのかは不明である。 2010年(平成22年)9月10日 - 24日の間、「コカ・コーラ セントラル ジャパン」が行った東海地方限定「でら!ジョージア」プロジェクトの一環で衣装に設置されたスピーカーを通して全19種類のメッセージを37歳にして初めてしゃべった。 2011年(平成23年)6月1日から7日まで、愛知県の特定検診 啓発キャンペーンとして、キャンペーン中メタボリックシンドロームの体形、ウエスト180cmから285cmに変更。 2011年(平成23年)11月2日に本館「メゾン・ドゥ・ナナ」のマスコットキャラクターとして、6分の1サイズのナナちゃん人形がお披露目された。名前は一般公募で「ミナちゃん」と名付けられた(両者は姉妹の人形とされている)。 2021年(令和3年)11月9日から補修のため一時的に解体のうえ京都市で修理され、12月1日に再展示された(不在の間は上述の「ミナちゃん」の人形を展示)。
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