ジェミニ11号
名称:ジェミニ11号(Gemini 11)
小分類:ジェミニ計画
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1966年9月12日
帰還年月日:1966年9月15日
打ち上げロケット:タイタンII
宇宙飛行士:チャールズ・コンラッド/リチャード・F・ゴードン
飛行時間:71時間17分
国際標識番号:1966081A
ジェミニ11号では、ジェミニ10号同様、人工衛星アジェナとのランデブーやドッキング、そして船外活動が行われました。これらは、すでに始まっていたアポロ計画のための実験でもありました。
しかし、宇宙服で宇宙空間に出ての作業では、ジェミニ9-A号やジェミニ10号の宇宙飛行士が苦労したように、ジェミニ11号のリチャード・ゴードン宇宙飛行士も苦労を味わいました。なめらかな船体には手でつかめるところがなく、足もすべらせてしまうからです。ゴードンは宇宙空間でのたいへんな作業に、ヘルメットのバイザーが曇ってしまうほど汗をかき、疲れきってしまったため、船外活動を早めに切り上げました。
1.宇宙船はどんな形をして、どのような性能を持っているの?
ジェミニ宇宙船は搭乗カプセルと機械船から構成され、円錐形をしています。機械船は電力や酸素などをカプセルに供給する役目のもので、実験装置を収める場所でもありました。2つをあわせた全長は5.6m、最大直径3.1m、重量3.5tです。逆推進エンジンや姿勢制御エンジンがついていました。
2.ロケットはどんな形をして、どのような性能を持っているの?
タイタンIIは大陸間弾道ミサイルを改良した多段式ロケットで、全長33.2m、直径3.1m、重量185tです。
3.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
打ち上げから約2分30秒後にタイタンIIの第1段が切り離され、地球周回軌道に入ると第2段が切り離されます。軌道上で人工衛星アジェナとのドッキング実験をすませたあと、地球に戻りました。機械船が切り離され、搭乗カプセルだけで大気圏に再突入しました。
4.宇宙飛行の目的は?
人工衛星アジェナとのドッキングや船外活動です。
5.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
人工衛星アジェナとのドッキングに成功し、リチャード・ゴードン宇宙飛行士が船外活動を行ないました。
※参考文献:アラン・シェパード,ディーク・スレイトン著/ムーンショット(集英社)、竹内均・監修/Newton Collction II 宇宙開発(教育社)、野田昌宏・編著/NASA これがアメリカ航空宇宙局だ(CBS・ソニー出版)
ジェミニ11号
ジェミニ11号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:40 UTC 版)
「ニール・アームストロング」の記事における「ジェミニ11号」の解説
ジェミニ計画における最後の任務はジェミニ11号のバックアップ・クルーの船長で、8号が帰還した2日後に任命された。すでに2回の飛行訓練の経験があるニールはシステムについては十分な知識を持っており、バックアップ・クルーの新人パイロット、ウィリアム・アンダースの指導も担当した。ピート・コンラッド飛行士とリチャード・ゴードン(英語版)飛行士を乗せた11号は1966年9月12日に打ち上げられ、ニールは地上の連絡担当官(CAPCOM)を務め計画は成功裏に終わった。 計画終了後、リンドン・ジョンソン大統領はニール夫妻に南アフリカへの足かけ24日間にわたる親善旅行への参加を打診した。参加者にはディック・ゴードン、ジョージ・ロウなどの他の飛行士とその妻たち、そして多数の関係者が含まれていた。一行は11の国の14の主要な都市を巡り、ニールは現地語で政府の高官に挨拶するなどして当地の人々を喜ばせた。後にブラジルに行ったときには、ライト兄弟と並び称されるブラジル出身の飛行機王、アルベルト・サントス・デュモンの業績を称えたこともあった。
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