オーピー映画とは? わかりやすく解説

オーピー映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 17:23 UTC 版)

大蔵映画」の記事における「オーピー映画」の解説

オーピー映画株式会社オーピーえいが-)は、日本の映画会社である。大蔵映画の子会社であり、本社所在地東京都台東区上野2-14-31である。 2001年大蔵映画製作・配給部門が「オーピー映画」として系列子会社分離し同社大蔵映画製作・配給引き継ぐ事となった。なお大蔵映画配給網のOPは「Original Picture」の略で、当社名は「Okura Picture」の略称である。 同社ピンク映画は、作品の上時間59-60となっている。企画・製作において、娯楽作品としての性格強く要求される倫理基準健全性要求は「殺人なんて絶対ダメ」(『映画芸術2007年11月号吉行由美監督インタビューと言われるほどだったが、あくまで原則であって時としてスプラッター(『コギャル喰い大阪テレクラ篇』友松直之監督1996年)など実験的な作品作られる事もある。前掲通り、現在、配給作品下請けプロダクション発注して製作されている。なお、作品デジタル制作移行にともない上映時間70分台に延長されている。 古く小林悟小川欣也小川和久)・市村譲・関根和美といった、旧新東宝系などのベテラン監督によるローテーションプログラムピクチャー維持してきた。小川は現在も作品発表している。また、エクセスや(「的場ちせ名義で)新東宝映画活躍している浜野佐知登用している。 ここ10年ほどは中堅池島ゆたかはじめとして国沢実荒木太郎山崎邦紀・竹洞哲也吉行由実樫原辰郎加藤義一城定秀夫などの若手積極的に登用している。この中で国沢荒木吉行は「大蔵ヌーベルバーグ」と呼ばれいわゆるピンク四天王ピンク七福神国映新東宝映画ラインとは異な監督生み出している。 ピンク映画異な分野活躍している、園子温榊英雄谷口恒平佐々木浩久古澤健などの映画監督作品発表している。 2012年まで行なわれていたピンク大賞では作品賞や各賞受賞する事が多かったピンク四天王等を擁して古くから進出図っていた新東宝映画国映比べ一般映画館や映画祭での上映少なかったが、最近では吉行や竹洞の作品ポレポレ東中野などミニシアター特集上映されるようになったピンク映画並行してゲイ・ポルノ製作・配給行なっている。ENKプロモーションと並ぶ数少ないゲイ・ポルノ製作会社でもある。監督・脚本は、オーピーピンク映画とほぼ同じスタッフとなっている。ここ最近は東京国際レズビアン&ゲイ映画祭などに受賞出品される作品も多い。 一方新東宝時代から続いてきた「エログロ路線象徴のひとつでもある「怪談映画」も忘れてはおらず、かつて作られ怪談映画発掘されDVDソフト化された。大蔵映画時代1997年には、創立50周年記念作品として『色欲怪談江戸の淫霊』が上映された。かつての大蔵怪談映画松竹京都映画製作協力ピンク映画枠内復活した豪華版だった。 また、1999年には、石井輝男監督一般映画地獄』の配給行なった(製作は石井プロダクション)。製作総指揮には旧新東宝時代後輩である小林悟当たった2016年8月までの3年間で新東宝映画新作2本、エクセスが同5本と製作停止等しい状態となっている中、同期間で111本の新作供給し事実上日本唯一のピンク映画提供会社となりつつある。2014年12月までフィルム撮影製作してきたが、2015年1月公開の『誘惑遊女の貝遊び』『痴漢電車 悶絶!裏夢いじり』からデジタル撮影移行したデジタル製作に移行した2015年からは、市場裾野を広げるため、従来R18+版の他にR15+再編集版作りOP PICTURES+」と銘打ち、年一回ペース一般向け上映イベント行っている(ただしオーピー映画としては、再編集ではなくそれぞれ単独作品という位置付け)。海外へ映画祭上映増加している。 関東地区においてはOPチェーン名義東京スポーツなどで新聞への広告掲載展開していた。その一方で東海地区のように、成人映画館テアトル希望」(名古屋市1980年代閉館)が、大蔵映画も含む「独立系ピンク映画同地区での封切一手引き受け各社作品順不同上映した同館のプログラムを、隣県成人封切館そのままスライドさせて公開するケース存在した。ただし2000年代入り直営館の閉鎖が相次ぎ、さらに2000年代後半ごろから本拠である上野オークラ劇場でも他社新東宝映画エクセス作品との混成プログラムを組む状況となっており、「OPチェーン」の現状有名無実である。 かつては主演女優のスケージュールを抑えてから女優を軸に撮影することが多かったというが、2020年10月取材では「監督会社側が立ち上げた企画脚本プロット合った女優互いに相談して決める」決めることが多い。

※この「オーピー映画」の解説は、「大蔵映画」の解説の一部です。
「オーピー映画」を含む「大蔵映画」の記事については、「大蔵映画」の概要を参照ください。

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