またたび【木=天=蓼】
読み方:またたび
マタタビ科の落葉性の蔓植物(つるしょくぶつ)。山地に自生。葉は広卵形で互生し、上部についた葉は白変する。夏、梅に似た白い花を下向きにつけ、なつうめともいう。実は長楕円形で先がとがり、黄色に熟す。実を塩漬けや果実酒に用い、漢方では実の虫こぶを鎮痛薬にする。また、猫が好み、特有の興奮をもたらすマタタビラクトンを含有。同じ科にはサルナシ・キウイフルーツなども含まれる。《季 花=夏 実=秋》「—や花散る岩のたまり水/麦南」
また‐たび【股旅】
またたび (木天蓼)
●わが国の各地をはじめ、北半球の温暖帯から冷温帯まで広く分布しています。雌雄異株で、雄花しかつけない雄株と両性花をつける雌株があります。6月から7月ごろ、甘い香りのある白い花を下向きに咲かせます。このころに枝先の葉は表面が白く変わりますが、これは昆虫の飛来を誘引するためといわれています。ほんとに猫の大好物です。
●マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性低木で、学名は Actinidia polygama。英名は Silver vine。
マタタビ
(またたび から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 07:35 UTC 版)
マタタビ(木天蓼[2][注 1]、学名: Actinidia polygama)は、マタタビ科マタタビ属の落葉つる性木本である[3]。別名ナツウメ(夏梅)ともいう。山地に生える。夏に白い花が咲くころに、枝先の葉が白くなるのが特徴。果実は虫こぶができることもある。ネコの好物、鎮痛・疲労回復の薬用植物としてもよく知られている。
注釈
- ^ 「もくてんりょう」とも読む
出典
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Actinidia polygama (Siebold et Zucc.) Planch. ex Maxim. マタタビ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月20日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 金田初代 2010, p. 116.
- ^ 荒瀬輝夫、熊谷真由子、内田泰三「マタタビ(Actinidia polygama)の虫えい果の採集時期について」『信州大学農学部AFC報告』11(1-2): 11-16(2013), hdl:10091/17025
- ^ 湯浅浩史:「マタタビ」文化史/小学館『日本大百科全書』(ジャパンナレッジ版)2013年8月24日閲覧
- ^ 「またたび」語源説/小学館『日本国語大辞典 第二版』(ジャパンナレッジ版)2013年8月24日閲覧
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- ^ a b c d e f g 戸門秀雄 2007, p. 105.
- ^ 上野山怜子, 西川俊夫, 宮崎雅雄「ネコがマタタビに反応する生物学的意義の解明」『化学と生物』第59巻第9号、2021年、435-440頁、doi:10.1271/kagakutoseibutsu.59.435。
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- ^ 日本放送協会. “マタタビのネコに作用する物質を同定 岩手大などのグループ”. NHKニュース. 2021年1月20日閲覧。
- ^ 大江智子, 大畑素子, 有原圭三「ネコが反応を示すマタタビ中の揮発性成分の検索」『ペット栄養学会誌』Vol.16 (2013) No.Suppl p.Suppl_52-Suppl_53, doi:10.11266/jpan.16.Suppl_52, 日本ペット栄養学会
- ^ a b c d e “ネコのマタタビ反応の謎を解明(京都大学)”. 2021年1月23日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2021年1月21日). “マタタビ好む理由は蚊回避 猫の特異反応解明、岩手大”. 産経ニュース. 2021年1月20日閲覧。
- ^ “「猫にマタタビ」の謎 研究のため朝夕掃除でご機嫌取り 教授の腕でも実験”. 毎日新聞 (2021年1月21日). 2022年4月13日閲覧。
- ^ “ただ喜んでるわけではなかった…「ネコにマタタビ」は蚊などの害虫避けるため 大学の研究チームが明らかに”. 東海テレビ (2021年1月21日). 2022年4月13日閲覧。
- ^ 「マタタビで蚊よけ かんで効果増*岩手大・名大など論文」『読売新聞』夕刊2022年」6月15日8面
- ^ 高橋秀男監修 2003, p. 167.
- ^ a b 石川博康、島貫美和、門馬節子「マタタビアレルギーの3例」『臨床皮膚科』62巻10号(2008年9月), doi:10.11477/mf.1412102081
- ^ 薬用植物一覧表
またたび
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