どて

デジタル大辞泉

ど‐て【土手】

読み方：どて

１ 風水害を防ぐために、川岸に土を積み上げて築いた堤。

２ 平地より一段と高く築いた、道路・軌道用の堤。

３ 城郭の土塀。土居(どい)。築地(ついじ)。

４ カツオ・マグロなどの背側の身。

５ 歯の抜け落ちたあとの、歯ぐき。

６ 陰阜(いんぷ)。

江戸新吉原の手前の堤のこと。日本堤。吉原土手。

新潟県田上町方言

どて

方言	共通語	使用例または説明
どて	堤防	かつては、サイカチ川の「どて」がたびたび切れた

隠語大辞典

どて

1. 金額一銭－京阪神地方ニ於テ俗ニ朦朧組ト称スル不良車夫ノ仲間ニ用ユル金銭計算上ノ用語（一銭）てん－そく－もり－（二銭）じば－また－（三銭）やみ（四銭）だり－へい（五銭）げんこ－さし－そうせん（六銭）ころく－つち－ろん（七銭）さいなん－ほしせん（八銭）ばんとう（九銭）きま－きはせん（十銭）ちぎ－やりな（十一銭）てんなら－そくなら－どこもり－どてどて（十二銭）はなじば
   右以上ノ計算称号ハ其数ニ該当ノ名称ヲ連ネ用ユ。〔第七類　雑纂〕
2. 一銭のことをいふ。京阪地方に於て俗に朦朧組と称する不良車夫の仲間に用ふる符牒である。〔犯罪語〕
3. 一銭のこと。関西の車夫用語。〔一般犯罪〕
4. 一銭のこと。関西の車夫用語。

分類 不良車夫ノ仲間／京阪神地方、犯罪語／京阪地方／不良車夫、犯罪／関西の車夫用語、関西の車夫

どて

1. 土手。陰阜並に大陰唇をいふ。俗語。陰裂の周囲膨隆せる部分なり。「月を見る頃土手にすすき生え」「初午の頃から土手に草が生え」「土手の草ぬれたで馬がすべりこみ」。
2. 女の陰部。形容。〔盗〕

分類 盗

ドテ

読み方：どて

1. ボタン。

分類 ルンペン／大阪

ドテ

読み方：どて

1. 金属。

分類 ルンペン／大阪

十

読み方：どて

1. じふ、数窮つて土手に達するの意ならん、車夫の隠語。「－げん」十五銭のこと。
2. 漬物店、青物店或は人力、馬車船乗の通り符牒にして十といふ数量を表す。通り符牒を参照せよ（※巻末「通り符牒」参照）。〔符牒〕
3. 十。〔人力・馬車・船乗〕

分類 人力／馬車／船乗、東京／車夫、符牒

土手

読み方：どて

1. １　車夫仲間にて十の銭に用ふる隠語。２　大なる魚の背の切身。東京の方言。
2. ⑴八を表す数のこと、土手八丁より出た語。⑵魚の背肉全体をいう。

分類 車夫／東京

土手

読み方：どて

1. 魚肉の大いなる切身を云ふ。「鮪の－」。
2. 鮪の大きな切身の事。寿司屋の言葉。

分類 東京

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JMnedict

土手

姓	読み方
土手	どて

ウィキペディア

どて焼き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/06/12 13:56 UTC 版)

どて焼き（どてやき）は、牛のスジ肉を味噌やみりんで時間をかけて煮込んだもの。「どて煮」または「どて」ともいう。大阪の郷土料理とされる。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

どて

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 05:22 UTC 版)

この単語の漢字
土	手
ど 第一学年	て 第一学年
重箱読み

名詞

土手 (どて)

1. 川沿いに造られた堤防。
2. 城の周りの土塀。
3. 歯が抜けた後の歯茎。
4. まぐろやかつおなどの背中側の肉。
5. 陰阜。

発音^(?)

• (東京) どて [dòté] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [do̞te̞]

参照

• 堤
• 沿岸

Weblio日本語例文用例辞書

「どて」の例文・使い方・用例・文例

• その場を動くな, さもないとどてっ腹を風穴だらけにするぞ.
• 彼には僕の存在などてんで眼中になかった.
• 彼はおかしいほどていねいだ
• どてっ腹を蹴破る
• あの人はおかしいほどていねいだ