あご

デジタル大辞泉

あご

トビウオの別名。

あ‐こ【^×吾子】

読み方：あこ

《古くは「あご」》

［名］わが子。自分の子。

「—の、御宿世(すくせ)にて覚えぬことのあるなり」〈源・須磨〉

［代］

１ 二人称の人代名詞。子供や乳母などを親しみを込めて呼ぶ語。おまえ。

「—はらうたけれど、つらきゆかりにこそ、え思ひはつまじけれ」〈源・空蝉〉

２ 一人称の人代名詞。中世から近世にかけての幼児語。

「児聞いて、—はそれなら食はう」〈咄・醒睡笑・六〉

あ‐ご【^▽網子】

読み方：あご

網を引く人。あみこ。

「網引(あび)きすと—ととのふる海人(あま)の呼び声」〈万・二三八〉

あご【顎／^×頤／^×腭】

読み方：あご

１ 人など動物の口の上下にあり、下のほうが動いて、食物をかみ砕いたり声を出したりするのに役立つ器官。あぎ。あぎと。

２ 下あご。おとがい。「—がとがった顔」「—ひげ」

３ 釣り針の先に逆向きにつけた返しのこと。あぐ。

４ 食事または食事の費用。「—付き」

「玉を落としたり—を引かれたりして見ねえ勘定迄に商内を仕詰めにゃあいかねえわな」〈洒・部屋三味線〉

５ 物言い。おしゃべり。

「『たはごとぬかすとひっぱたくぞ』『えらい—ぢゃな』」〈滑・膝栗毛・五〉

生物学用語辞典

あご

同義/類義語：顎
英訳・(英)同義/類義語：jowl, jaw

脊椎動物の口部で、上下に可動できる一対の骨（顎骨）で形成された器官。食物の捕食、咀嚼など重要な機能をもち、動物の進化を考える上で顎がきてことには重要な意味がある。現存する生物では、ヤツメウナギなどの無顎類には顎が無い。

「生物学用語辞典」の他の用語

個体の器官や組織など：

X器官  Z盤  Z線  あご  あぶみ骨  うきぶくろ  うずまき管

歯科用語

顎（あご）

上下の歯とそれを支える骨や筋肉組織などの総称。

らん用語集

顎【あご】

メンタム。

ラーメン用語辞典

アゴ（あご）

主として九州長崎県でとれるトビウオをこう呼ぶ。 焼き干しにしてダシとして使用する。さっぱりとしてコクがあり、しかもエレガントな和風系ダシがよく出る。正月の雑煮のダシとしても、使われることが多い。

※「ラーメン用語辞典」の内容は、2013年時点の情報となっております。

隠語大辞典

アゴ

読み方：あご

1. 窃盗又ハ掏摸ノ仕事カ暇ナルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・東京府〕
2. 掏摸の仕事が暇々になること。〔掏摸〕

分類 掏摸、東京府

腮

読み方：あご

1. 〔楽〕腮のことから、食糧、賄のことに云ふ。「アゴを委す」と云へば、食費弁当向ふ持ちのこと、「アゴが干上る」は食へなくなるの意。「ゾウヨウ」参照。
2. 〔隠〕食事、食料のこと。
3. 食事、食料。前橋。
4. 食事のこと、楽屋用語で、食事には頤を使うことから生れた。
5. 食料、食事。用例「ほんむしだから、あごは、いらない」（既決囚故差入れなし－の意）。さらに、掏摸などの仕事がヒマになり、めしも食えぬ、という時など「あごだよ」という。〔一般犯罪〕
6. ①食事。②食料品。

分類 楽、楽屋、犯罪

頤

読み方：あこ，あご

1. 目（※「口」か）ノ事ヲ云フ。〔第六類　人身之部・北海道庁〕
2. 口。〔第二類　人物風俗〕
3. 口。「たんか」とも「あご」とも云ふ。「あご」参照。
4. 口のこと。「たんか」とも「あご」ともいう。

分類 北海道庁

頤

読み方：あご

1. 食事。食料品。又窃盗、掏摸が仕事の悪事をも云ふ。〔関東地方〕
2. ①覚せい剤注射液。ネオアゴチンを省略したもので転じて覚せい剤を指称する。〔覚〕②食料又は食事のこと。食べるとき「顎」を使うことより。〔不〕

分類 覚／不／犯罪、関東地方

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JMnedict

阿児

姓	読み方
阿児	あご

尼子

姓	読み方
尼子	あご

ウィキペディア

あご

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/09/13 01:20 UTC 版)

あご、アゴ

• 顎。
• トビウオの別名。特にその一種のホントビの学名。
• 阿児町（あごちょう）
• 安居 (曖昧さ回避)
  • 安居 (福井市) - 福井県福井市にある地域。
• あご湾 - 志摩半島南部の湾。英虞湾。
• 網子（あご） - 網を引く人。あみこ。
• あご勇（アゴ勇）。
• 顎　元F1ドライバー、ミハエル・シューマッハの日本での（主にF1ファンに於いての）俗称。

関連項目

• 「あご」で始まるページの一覧
• タイトルに「あご」を含むページの一覧
• 「アゴ」で始まるページの一覧
• タイトルに「アゴ」を含むページの一覧
• Wikipedia:索引 あこ#あこ

• AGO（曖昧さ回避）

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

あご

出典:『Wiktionary』 (2021/06/19 12:36 UTC 版)

名詞:職業

あご【網子】

1. 網を引く漁師。

異表記・別形

• あみこ

名詞:魚

あご【飛魚】

1. とびうおの別称。

名詞:体

あご【顎、齶、腭、諤、顋、腮、頤、頷】

1. 人間をはじめとする動物の口の上下にある、口を開閉する部分。

関連語

• したあご
• あごひげ

発音^(?)

あ↗ご

翻訳

• 英語: chin, jaw
• 古典ギリシア語: μάσταξ
• ヒンディー語: सेब
• ヒッタイト語: mēni
• ハンガリー語: állat
• アルメニア語: ծնօտ
• ラテン語: mentum
• ポルトガル語: queixo
• スペイン語: pera
• ウルドゥー語: سیب
• マトゥイフニラ語: ngarnngarn

漢字辞典

圅

圅	画数：10 音読み：カン、 ゴン 訓読み：あご、 ふくむ

腮

腮	画数：13 音読み：サイ 訓読み：あご、 えら ピンイン：sai1 ハングル：시 対応する英語：jaw

頜

頜	画数：15 音読み：カン、 ゴン、 ガン、 コウ 訓読み：あご ピンイン：he2 / han4 対応する英語：mouth, jaw

頥

頥	画数：16 音読み：イ 訓読み：あご、 おとがい ピンイン：yi2

頦

頦	画数：15 音読み：カイ、 ガイ 訓読み：あご ピンイン：ke1 / ke2 対応する英語：chin

頷

頷	画数：16 音読み：カン、 ガン 訓読み：あご、 うなずく ピンイン：han4 ハングル：암、 함 対応する英語：nod approval

顋

顋	画数：18 音読み：サイ 訓読み：あご、 えら ピンイン：sai1 ハングル：시 対応する英語：lower part of face, jaw, gills of a fish

顎

顎	画数：18 音読み：ガク 訓読み：あご、 あぎと ピンイン：e4 ハングル：악 対応する英語：jaw, chin, gill

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「あご」の例文・使い方・用例・文例

• 彼は長いあごひげを生やしている
• あごひげを生やす
• そのボクサーは相手のあごに最高のパンチをくらわした
• 彼のあごを殴ってやった
• 彼女のあごはがくりと落ちた
• 彼は私のあごに強烈な一撃を与えた
• 下あご
• 彼はその男のあごを殴った
• 私は彼のあごに一発食らわせた
• 私はその男のあごに一発くらわしてやった
• 彼はがっしりしたあごをしている
• 突き出たあご
• 引っ込んだあご
• チャンピオンは敵のあごに右手の強い一撃をくらわした
• 彼はもし賭けに負けたらあごひげをそり落とす約束をした
• その男性は大きくて目立つあごの持ち主だった
• あごへの強い一撃
• 歯が痛くてあごがはれているのよ
• パンチが彼のあごをとらえた