X 2000 歴史・車両の技術・車内サービス

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X 2000

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/19 05:23 UTC 版)

歴史・車両の技術・車内サービス

登場時の塗色

スウェーデン国鉄 (SJ) を運営していた王立鉄道委員会によって1990年9月ストックホルムヨーテボリの間で運行を開始した。その後、ストックホルムを起点に、ヨーテボリのほか、マルメカールスタッドエステルスンドボローススンツヴァルなどへの路線網を展開している。ストックホルムとスウェーデン国外を結ぶ路線では、エーレスンド海峡を横断するトンネルと鉄道橋(エーレスンド橋)の開通でマルメからさらにデンマーク首都コペンハーゲンに運行区間が延長された。ほか一時、ストックホルムとノルウェーの首都オスロを結ぶ列車も運行されていた。

振子式列車だが、日本国鉄381系電車JR東日本E351系電車イタリアペンドリーノなどの動力分散方式電車)と異なり、電気機関車客車を組み合わせたプッシュプル方式である(但し動力車は編成の片側のみとなっている)。なお、車体傾斜機能を有するのは客車のみで機関車は有しない。最高速度は在来線では200キロメートル毎時 (km/h) だが、ストックホルム近くの高速新線では210 km/hに達する。ストックホルムとヨーテボリの間の所要時間は約3時間である。

一等車では食事サービスのほか、イヤホンを配ってラジオ放送音楽オーディオサービスも行っており、これらのサービスは航空機を意識したものである。他のヨーロッパの高速列車では、ユーロスタータリス、スペインのAVEも類似のサービスを行っている。また、座席電源プラグが備え付けられ、車内で公衆無線LANによるインターネット接続が可能である。但し食事のシートサービスはユーロスター等とは異なり全ての一等車乗客に必ず行われるものではなく、切符購入時または予約時に食事の有無を申し込む必要がある。

車椅子を使用する乗客のための乗降用リフト、身体障害者専用客室を備え、バリアフリーに配慮した設計が施されている。

デンマークに乗り入れる車両は SJ の交流15キロボルト (kV)・16 23 ヘルツ (Hz) とデンマーク国鉄 (DSB) の交流25 kV・50 Hzの、両方の電源に対応できる改造が施されている。

車体外装色は、登場時は白ベースに青のストライプ、窓周りにダークグレイを配したカラーリングだったが、2005年以降内外装のリニューアルが実施され、クールグレイ一色のシンプルなカラーリングとなった。また一部の車両は増結運転を行うために、先頭部の連結器を常時使用できるように改造された。




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