韓国語能力試験 韓国語能力試験の概要

韓国語能力試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 14:02 UTC 版)

韓国語能力試験
英名 Test of Proficiency in Korean
略称 TOPIK
実施国 世界
資格種類 公的資格
分野 語学
試験形式 筆記マークシート作文
認定団体 教育部国立国際教育院
認定開始年月日 1997年
等級・称号 1級 - 6級
公式サイト

www.topik.go.kr(韓国)

www.kref.or.jp/topik/(日本)
ウィキプロジェクト 資格
ウィキポータル 資格
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韓国語能力試験
各種表記
ハングル 한국어능력시험
漢字 韓國語能力試驗
発音 ハングゴヌンニョクシホム
日本語読み: かんこくごのうりょくしけん
英語表記: Test of Proficiency in Korean
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概要

2023年現在世界97ヵ国で実施。韓国国内では年6回、日本では年3回(4月・7月・10月)行われる。主催は大韓民国教育部国立国際教育院で、日本では駐日本国大韓民国大使館が主管し、公益財団法人韓国教育財団が運営している[3]

韓国語を母語としない外国人(日本人を含む)や在外韓国人を対象に、「韓国語学習方法の提示及び韓国語の普及拡大」および「韓国語の使用能力を測定・評価し、その結果を韓国内の大学への留学及び就職などに活用」[4]することを目的に世界各国で行われている。

2023年の受験者数は6回合計でのべ約33万人で、日本での受験者数は過去最多ののべ約3万人[5]

試験は初級であるTOPIKⅠ(1・2級)と、中・上級であるTOPIKⅡ(3級 - 6級)の2種類があり、得点によって等級(数字が大きいほど高い等級)が判定され、どの等級の合格点にも満たない場合は不合格となる。

試験内容は「聞取り」・「読解」に加え、TOPIKⅡのみ「筆記」が行われる。問題は問題文含め全て韓国語で書かれている。解答方法は、「聞取り」・「読解」はマークシート方式の四択問題、「筆記」は作文を含む記述式問題である。解答の際は試験時配布されるペンを使用し、訂正は持参の修正テープを使用する。記述式のみ二重線による訂正も可能である。解答用紙の交換も可能ではあるが、その場合試験時間内にマークし直さなければならない。また、問題冊子を持ち帰ることはできない。

なお、KBSが主催するKBS韓国語能力試験は韓国人向けの試験であり別の試験である。

沿革

  • 1997年 - 韓国学術振興財団によって年1回の試験として第1回を実施。
  • 1999年 - 主管機関が韓国教育課程評価院に移る。
  • 2005年 - 英文の名称を「KPT(Korean Proficiency Test)」より現在の「TOPIK」に変更。
  • 2006年 - 改編。それまで1級から6級まで各級別に行っていた試験を、初級(1級・2級)・中級(3級・4級)・高級(5級・6級)に分け、点数によって等級の判定を行う方法に変更する。「筆記」で新たに自由作文問題が登場。「語彙・文法」・「聞取り」・「読解」で出題されていた記述式問題を廃止。
  • 2007年 - 試験が年2回になる(日本では2008年から)。
  • 2009年 - 実務韓国語能力試験(B-TOPIK)が新たに実施され、従来の試験は一般韓国語能力試験(S-TOPIK)として実施される。
  • 2010年 - 韓国国内のみ試験が年4回になる。
  • 2011年 - 主管が国立国際教育院に移る。B-TOPIKを廃止しS-TOPIKのみの実施に戻る。
  • 2014年 - 韓国国内のみ試験が年5回になる。7月試験から改編。試験をそれまでの初・中・高級からTOPIKⅠ(1級・2級)とTOPIKⅡ(3級~6級)に区切り直す。試験領域をそれまでの「語彙・文法」・「筆記」・「聞取り」・「読解」の4領域から、TOPIKⅠでは「聞取り」・「読解」の2領域、TOPIKⅡでは「聞取り」・「筆記」・「読解」の3領域に変更し、問題数を変更。よって、1級・2級では記述式問題を廃止し、全て四択となる。
  • 2015年 - 韓国国内のみ試験が年6回になる。
  • 2017年 - 日本の試験が年3回になる。
  • 2023年 - 日本の試験が年4回になる。
  • 2024年 - 日本の試験が年3回になる。

注釈

  1. ^ 改編前(2014年4月試験まで)は、合計点の他に、各領域の点数が及第点を満たした級で合格を判定していた。
  2. ^ 2011年までは有効期間が設けられていなかったため。

出典

  1. ^ 試験概要”. 韓国語能力試験TOPIK. 2024年3月21日閲覧。
  2. ^ 香港の大学入試に2025年から韓国語追加、韓国語能力試験成績を活用”. 동아일보 (2022年6月23日). 2024年3月21日閲覧。
  3. ^ 試験概要 韓国教育財団、2023年12月16日閲覧。
  4. ^ 「試験紹介」 国立国際教育院(2014年7月6日閲覧)
  5. ^ 시험개요国立国際教育院、2024年4月20日閲覧。
  6. ^ 試験概要韓国教育財団、2024年5月10日閲覧。


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