金森博雄 金森博雄の概要

金森博雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/06 08:56 UTC 版)

金森 博雄
文化功労者顕彰に際して公表された肖像写真
生誕 (1936-10-17) 1936年10月17日(86歳)
日本 東京都
居住 日本 アメリカ合衆国
国籍 日本
研究分野 地震学
研究機関 東京大学カリフォルニア工科大学
出身校 東京大学
主な受賞歴 日本学士院賞(2004年)
京都賞基礎科学部門(2007年)
ウィリアム・ボウイ・メダル(2014年)
プロジェクト:人物伝
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経歴

  • 1936年 - 東京都に生まれる。
  • 1955年 - 東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)を卒業。
  • 1959年 - 東京大学理学部卒業。
  • 1962年 - 東京大学理学部助手
  • 1964年 - 理学博士取得。「Study on the crust-mantle structure in Japan(日本の地殻とマントル上層部の構造)」
  • 1965年 - カリフォルニア工科大学研究員。
  • 1966年 - 東京大学地震研究所助教授
  • 1969年 - マサチューセッツ工科大学客員教授。
  • 1970年 - 東京大学地震研究所教授。
  • 1972年 - 地震研究所紛争中にカリフォルニア工科大学に移り地震学研究室の教授に就任。
  • 1985年 - アメリカ合衆国地震学会会長(1986年まで)。
  • 1990年 - カリフォルニア工科大学地震研究所所長(1998年まで)。
  • 2005年 - カリフォルニア工科大学名誉教授。

研究分野

地震発生の物理や、地震を引き起こすテクトニクスを専門としている。

1960年代以前に環太平洋地域で発生した複数の巨大地震の地震波を解析し、それらがプレートの沈み込みに起因することを実証した。また地震の各種パラメータが地震の大きさに応じてどう変化するかをまとめると共に、地震の大きさを表す手法を改良し1977年にモーメント・マグニチュードを考案した。津波の規模の研究を行い、地震の規模と対比して津波の規模が特異的に大きな地震を1972年に津波地震と定義した[1]安芸敬一のバリアモデルに対して1980年代にアスペリティモデルを提唱した。

菊地正幸らとの地震波解析から震源過程を推定する各種手法の開発でも知られ、断層運動による摩擦や溶融の研究にも貢献している。さらにリアルタイム地震学にも関心があり、防災・減災を目指している。金森もまた、21世紀における今日では緊急地震速報に代表される地震警報システムの国際的な普及活動も行っている。

受賞歴・栄典

主要論文

共著・分担執筆


  1. ^ 明治三陸地震津波 (PDF) [リンク切れ] アーカイブ 2016年3月14日 - ウェイバックマシン
  2. ^ 朝日賞 1971-2000年度”. 朝日新聞社. 2022年8月19日閲覧。
  3. ^ 平成26年秋の叙勲 瑞宝重光章受章者”. 内閣府. p. 1 (2014年11月). 2016年1月9日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。


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