酔っ払い 酔っ払いの概要

酔っ払い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/11 07:19 UTC 版)

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飲酒文化と酩酊

欧米

オクトーバーフェスト会場でスタッフの介抱を受けるビアライヒェン

精神科医アダム・ウィンストックが2019年に実施した30か国12万3814人を対象とする調査によると、1年間に酔った回数は平均33回で、最も多いのはイギリスの51回、2番目に多いのがアメリカ合衆国であった[1]。英語圏の国々では酒酔いの回数が多い傾向がある[1]

オクトーバーフェストにおいて、泥酔者はビアライヒェン(Bierleichen ドイツ語でビール死体の意味)と呼ばれる。

日本

歴史

江戸時代には、ひどく酒に酔った状態を公式には「酒狂」と呼び、酒狂状態で起こした犯罪は同じ犯罪でも罪が重くなった[2]江戸の庶民は「よっぱらい」「生酔」、大阪では「よたんぽ」と呼んでいた[3]

季節性

日本には風習として、特定の時期にアルコールを摂取する機会が増え、酔っ払いが増える傾向にある。主な風習及びその時期は以下の通り。

迷惑行為

アルコールハラスメント

酔っ払いの様々な迷惑行為は、アルコールハラスメントと呼ばれる。他人に飲酒を強要する、酔って暴言を吐く、他者に威圧的行為を働く、絡むなど。介助しようと体に触れた人にいきなり暴力を振るうこともあれば、体に触れたことに対し言いがかりをつけることもある。前記の通り理性が低下していることが、これらの原因である。

保護室

「目覚めたら警察署にいた」という酔っ払いもいる。一般には「留置場に入れられる」と思われているが、実際に警察官が酔っ払いを保護する場所は、留置場ではなく保護室(いわゆるトラ箱)という部屋である。ただし、酔って犯罪を行い現行犯逮捕された場合は、留置場に入れられる。器物損壊暴行傷害公然わいせつなどが多いが、酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律(後述)に基づく警察官の制止に従わない場合も同様である。

酒乱

アルコールの摂取量に対応しないような著しい興奮や幻覚などを伴う意識障害の中、理不尽な暴言や暴力を振う酒乱は、日本で一般的に用いられるBinderの酩酊分類において、単純酩酊とは異なり異常酩酊(病的酩酊)として分類される。善悪の判断のつかない状況であり、事故や事件を生じさせる危険性が高いことから、こうした傾向のある者は断酒をすることが勧められる[4]

対応時の注意点

相手が足元がふらついているような酔っ払いの場合、対応する側も油断しがちであるが相手を侮ってはいけない。普通に会話をしていたと思ったら、何の脈絡もなくいきなり殴りかかってくる場合もある。対応する場合、間合いを取って相手に近づき過ぎないこと。また、自分の手を体の後ろに回したりといった無防備な体勢は取らないようにする。また、万が一の危険性を考慮し、複数人で対応するべきである。

法律との関係

酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律

日本における、アルコールハラスメントに対する国内法である。別名・酩酊防止法、よっぱらい防止法、「トラ退治法」とも言う。

一気飲み

近年では客の一気飲みを禁止している飲食店などもある。

飲酒運転

飲酒運転道路交通法により禁止されており、違反した場合には自動車運転免許の違反点数の加算または剥奪のほか刑事罰等が科せられる。また、車を運転するとわかっている相手に飲酒を勧めた場合、または飲酒していることが明らかな者の運転する自動車に同乗した場合は共犯として刑事罰を科せられる場合がある。

未成年者の飲酒

未成年者飲酒禁止法第1条第1項により禁止されている。これは飲酒が未成年者の身体の発達の妨げになったり、の萎縮などの障害が出るのを防ぐ為である。なお、飲酒の年齢制限は様々な国に存在するが、国によってばらつきがあるため、若年者が日本国外で飲酒する際は注意が必要である。

出典

[脚注の使い方]

  1. ^ a b 酒酔いの回数世界一は英国、南米は少ない傾向 30カ国調査 CNN、2019年5月26日閲覧。
  2. ^ 徳川禁令考』後集第四
  3. ^ 物類称呼』(1775)
  4. ^ e-ヘルスネット 酔い方の異常”. 厚生労働省. 2018年7月23日閲覧。


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