織田裕二
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/07 13:38 UTC 版)
来歴
桐蔭学園小学校・中学校・高等学校卒業。中学1年から高校1年までテニス部に所属していたが膝を壊して退部。高校時代はDepsという名のバンドを組み、ギターを担当していた(その後、「Deps」というバンド名は、織田自身のファンクラブの名称になっている)。高校卒業後はピッツバーグ大学日本校へ入学するも、俳優の道へ進む。
1987年4月公開の東映映画『湘南爆走族』に、出演者オーディション数万人の参加者の中から、望んでいた石川役に抜擢されてデビュー。同時に主役デビューの江口洋介と共演。当時は二輪免許は持っておらず、映画撮影のために取得した。
1989年6月公開の東宝映画『彼女が水着にきがえたら』で主演の原田知世の相手役に起用された。
1991年、フジテレビ系ドラマ『東京ラブストーリー』の永尾完治(カンチ)役で大ブレイク。「月9」という言葉もこの作品から生まれた。
1992年にTBS『あの日の僕をさがして』では民放連ドラで初めて主役の古賀森男役を演じたが、前作と違って作品にうまく貢献することができず、失敗作で終わり、「駄目だ。何をしたいかを一所懸命固めなきゃ駄目だ。人から役をもらうだけじゃなくて、こっちから「何をしたい」って言わなきゃ駄目だ。無いんだったら、何か無理矢理でもテーマを作るぞ。そう思った。」と語っている[2]。そのため、以降の作品では企画の段階から作品に関わるという姿勢を強めることになる[3]。
1993年、フジテレビ系ドラマ『振り返れば奴がいる』で、石黒賢とダブル主演で出演。
1997年のフジテレビ系ドラマ『踊る大捜査線』は、ドラマ放送終了後のビデオレンタルなどで評判が良く、映画化されて人気を博した。また、本作で演出を担当した本広克行は織田の推薦によってチーフ演出を任されたという経緯がある。劇場版1作目の『踊る大捜査線 THE MOVIE』は興行収入101億円、観客動員数700万人を記録し、それに続く『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』も、興行収入173.5億円、観客動員数1250万人と、前作を大きく上回るばかりか実写邦画歴代1位(2022年現在)の記録を残し、自身の代表作となった。
2016年11月公開の『映画 ボクの妻と結婚してください。』で4年ぶりに映画主演を務める[4]。
歌手としては1987年4月にデビュー映画『湘南爆走族』の挿入歌のシングルレコード「BOOM BOOM BOOM」でデビュー。1991年2月に発売された『スズキ・セルボ』CMソング「歌えなかったラヴ・ソング」が最高位2位、57.5万枚を記録、自身最大のヒット曲となった。その他ヒットした代表曲には、AGF「マキシムレギュラーコーヒー」・参天製薬「サンテFX」各CMソングの「現在、この瞬間から」(1991年6月、最高位3位、20.7万枚)、ドラマ『お金がない!』の主題歌「OVER THE TROUBLE」(1994年7月、最高位14位、26.4万枚)、『踊る大捜査線』の主題歌「Love Somebody」(1997年1月、最高位9位、47.8万枚)などがある。2005年日本ゴールドディスク大賞・ソング・オブ・ザ・イヤー部門受賞「Last Christmas/Wake Me Up GO!GO!」(Yuji Oda with Butch Walker名義として)。
しかし、2008年10月15日ベストアルバム『BEST OF BEST 〜20th Anniversary〜』及びライブDVD『YUJI ODA 20th Anniversary Special Live 3920』を同時リリースして以降、目立った音楽活動は見られず、デビュー20周年を記念して立ち上げた歌手としての新プロジェクト「UZ」もシングル「君の瞳に恋してる」をリリース後、活動は見られていない。ライブ活動も同年11月に行われた「CONCERT TOUR『2008』-U-kai3- 〜君の瞳に恋してる〜」を最後に行われていない。
私生活においては長らく独身だったが、2010年8月16日に12歳年下の一般人女性と結婚。2014年10月末には長男が誕生した[5]。
- ^ a b “Yuji Oda PROFILE”. Yuji Oda Official Web Site. 2018年11月1日閲覧。
- ^ ぴあ『ドキュメント織田裕二』のインタビューより。
- ^ NHK『トップランナー』での発言などより。
- ^ a b “織田裕二4年ぶりに銀幕復帰!「ボクの妻と結婚してください。」に主演”. 映画.com ニュース (2015年11月18日). 2015年11月18日閲覧。
- ^ 日刊スポーツ (2014年11月27日). “織田裕二パパに 夫人が先月末長男出産”. 2014年11月27日閲覧。
- ^ "【日本陸連アスレティックス・アワード2022】アスリート・オブ・ザ・イヤーは日本勢初の世界陸上2連覇 山西利和に決定!". 日本陸上競技連盟. 15 December 2022. 2022年12月16日閲覧。
- ^ 2008年10月17日放送 フジテレビ『僕らの音楽 -OUR MUSIC-』 織田裕二特集より
- ^ 『ホワイトアウト』公開当時の各媒体インタビューより
- ^ “中村アン、“本家”からInstagramフォローされる「鳥肌が立ってしまって」<SUITS/スーツ>”. モデルプレス. (2018年10月4日) 2018年10月5日閲覧。
- ^ 『プラスアクト』『TV Station』『キネマ旬報』、『おはようコール』(ABC朝日放送)インタビューなど
- ^ フジ系『トリビアの泉特別編アマルフィでへぇ』
- ^ サンケイスポーツ (2014年6月23日). “「半沢」ほうふつ!織田裕二、激アツ銀行マンで池井戸作品初挑戦”. 2014年6月23日閲覧。
- ^ “織田裕二、ディーンフジオカと初共演 9年ぶりTBS連ドラで“天才貴族””. ORICON STYLE. (2016年8月26日) 2016年8月26日閲覧。
- ^ a b 織田と土屋太鳳との共演。
- ^ “織田裕二10年ぶり“月9”キターッ!「SUITS」原作ドラマ主演に「新たな挑戦」”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2018年8月2日) 2018年8月2日閲覧。
- ^ “特集ドラマ「ガラパゴス」制作開始のお知らせ”. NHK. 日本放送協会 (2022年8月24日). 2022年8月24日閲覧。
- ^ “織田裕二と土屋太鳳がCM初共演 事故解決のプロフェッショナルに”. ORICON STYLE (2015年11月20日). 2015年11月20日閲覧。
- ^ “自動車保険のイーデザイン損保が、“事故解決のプロフェッショナル”シリーズの 新CM「事故現場急行サービス」篇を放映開始”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “織田裕二さんが登場する新CM「私のタントウシャ」篇を開始”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “「GQ メン・オブ・ザ・イヤー 2012」に輝いたのは 織田裕二、スタートトゥデイ社長ら7名”. CQ出版 (2012年11月19日). 2014年10月12日閲覧。
固有名詞の分類
- 織田裕二のページへのリンク