熊谷地方気象台 歴史

熊谷地方気象台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 08:50 UTC 版)

歴史

1896年12月1日、埼玉県熊谷測候所として観測を開始した[6]。気象台は通常は都道府県庁所在地に置かれるが、埼玉県は、当時の県の基幹産業だった養蚕業の中心が熊谷にあった上、県庁所在地である浦和町(現在のさいたま市)は東京に近すぎたため熊谷に設置されたといわれる[2]。その後、1939年には国営化され、1957年に熊谷地方気象台と改称されて、1965年には新庁舎が完成している[7]。気象官署では珍しく、開設から100年以上一度も移転されずに業務を続けている[6][8]

観測機器

庁舎屋上に風向風速計日照計、庁舎横にウィンドプロファイラ、観測露場に温度計湿度計積雪計、感雨器、転倒ます型雨量計がある[6]

取り組み

毎年8月に『あついぞ!熊谷 お天気フェア』を開催するなど、気象観測の楽しさを知り、親しみを持てるような活動を行っている[6]。また、ホームページには特設コーナーとして『高温・熱中症対策』を掲載し、熱中症への注意喚起をしている[6]

見学

気象台施設の見学には事前の申し込みが必要で、随時受け付けている[6]。平日の9時から16時まで行っている[9]が、7月21日から8月31日までの夏休み期間は、火曜日と金曜日のみ見学可能[6]

観測された極値

以下の記録は、特記のない限り、気象庁観測史上1~10位の値(年間を通じての値)(2017年8月25日閲覧)に基づく。

  • 最高気温:41.1℃(2018年7月23日)
  • 最低気温:-11.6℃(1919年2月9日)
  • 最大1時間降水量:88.5ミリ(1943年9月3日)
  • 最大24時間降水量:310.5ミリ(1982年9月12日)
  • 最小相対湿度:7%(2013年3月16日、2015年3月27日、2017年3月20日)
  • 最大風速:31.7メートル毎秒(1900年9月28日)
  • 最大瞬間風速:41.0メートル毎秒(1966年9月25日)
  • 日最深降雪:43センチ(2014年2月8日)
  • 最深積雪:62センチ(2014年2月15日)
  • 全国での6月・9月の最高気温記録:39.8℃(6月、2011年6月24日)[10]、39.7℃(9月、2000年9月2日)[11]

アクセス

熊谷駅から朝日バスに乗車し、「気象台入口」下車徒歩3分[1]。徒歩では、熊谷駅から25分、上熊谷駅から15分[1]


  1. ^ a b c 熊谷地方気象台へのアクセス・連絡先 2017年8月25日閲覧。
  2. ^ a b 関東でいちばん暑い町? CQ出版社、2017年8月25日閲覧。
  3. ^ 埼玉県の暑さのデータ 熊谷地方気象台、2017年8月25日閲覧。
  4. ^ 平成25年 報道発表資料>最近の日本の高温について” (日本語). 気象庁 (2013年8月13日). 2013年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月26日閲覧。
  5. ^ Agency, 気象庁 Japan Meteorological. “気象庁|歴代全国ランキング” (日本語). www.data.jma.go.jp. 2018年8月6日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 熊谷人物伝 第138回 熊谷地方気象台 大和屋株式会社、2017年8月25日閲覧。
  7. ^ ■ 気 象 官 署 履 歴 ■ 気象業務支援センター、2017年12月12日閲覧
  8. ^ 熊谷地方気象台について 熊谷地方気象台、2017年8月25日閲覧
  9. ^ 見学のご案内 熊谷地方気象台、2017年8月25日閲覧
  10. ^ 歴代全国ランキング 気象庁、2017年8月25日閲覧。
  11. ^ 歴代全国ランキング 気象庁、2017年8月25日閲覧。


「熊谷地方気象台」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「熊谷地方気象台」の関連用語

熊谷地方気象台のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



熊谷地方気象台のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの熊谷地方気象台 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS