機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル
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移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | ファミコンミニ 機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル |
2004年3月 |
ゲームボーイアドバンス | ゲームスタジオ | バンダイ | ロムカセット | AGB-FGZJ-JPN | - | 非売品、『機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡』購入者対象の景品 |
2 | 機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル | 2005年10月6日[4] |
iアプリ | ゲームスタジオ | バンダイネットワークス | ダウンロード (バンダイコレクション) |
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スタッフ
- ゲーム・デザイン:遠藤雅伸
- ゲーム・プログラム:しまおかひろし
- セカンド・ユニット・ゲーム・デザイン:THOMAS AKYND KNIGHT(内藤智)
- セカンド・ユニット・ゲーム・プログラム:CHARLIE YAMAMO(やまもとこういち)
- 効果音:大野木宜幸
- 音楽:ニール・セダカ
- サウンド・プログラム:大野木宜幸
- ビジュアル・エフェクト:しまおかひろし
- モビルスーツ・デザイン:大河原邦男、藤田一己、永野護、小林誠
- スペースフォートレス、ファ・ユイリィ・CGアシスト:関塚典弘
- キャラクター・コーディング:遠藤雅伸
- マップ・メイキング:THOMAS AKYND KNIGHT(内藤智)、大堀康祐
- スペース・シーン・レイアウト:遠藤雅伸、YAJ MAHAL FROM INDIA(矢島晴久)
- データ・コーディング:YAJ MAHAL(矢島晴久)
- 原作:富野由悠季
- プロダクト・マネージメント:間庭英作、諸星はずれ
- マーケティング:MEIJIN(橋本真司)
- ハードウェア・サポート:星明信
- スペシャル・サンクス:石上幹雄、なかだたかし、みしなまこと、いまいくにひこ
- プログラム場所:ゲームスタジオ原宿 - HP64000 LD-SYSTEM(ヒューレット・パッカード)
- キャラクター・コーディング:KEI CROSS(黒須一雄) - キャラクター・エディター:SMC-777(ソニー)
- コピーライト:日本サンライズ、創通エージェンシー、バンダイ
- ディレクター:遠藤雅伸
評価
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2013年11月) |
本作は、Ζガンダムの単独での大気圏離脱やコアの破壊が最終目的などゲーム独自の概念、サイコガンダムやジ・Oなどの物語上極めて重要な敵機が雑魚キャラクターとして大量に出現、原作のキャラクターはファ・ユイリィとハロのみ、原作のストーリーラインの通りではないステージ進行など、原作アニメの内容から離れた描写が多々見られた。ゲームバランスも単調かつ大味なため、良くも悪くもテレビゲーム黎明期のキャラクターゲームの典型例であるとされ、コアなゲーマーや原作ファンからはクソゲーとして認知される場合が多かった。
また、発売当時に遠藤雅伸を前面に押し出した宣伝を行ったために、『ゼビウス』(1983年)や『ドルアーガの塔』(1984年)を知る遠藤のファン層からは「遠藤作品らしからぬゲーム性の低さ」と否定的な評価をされる場合もあった。
その一方で、遠藤を起用した積極的なCM展開や、当時の一般的なファミコンROMカセットの外箱よりも大きな外箱を採用して、小売店舗でも消費者の目に留まりやすい工夫を行うなどの販売サイドの努力[5]、大味ながらも比較的低めに抑えられた難易度や、初心者でも取っつきやすいゲームデザインや面構成などが功を奏し、販売本数は40万本と1986年当時としてはまずまずの売り上げ本数を記録した。
雑誌媒体による評価
評価 | ||||||
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ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.67点(満30点)となっている[6]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「ゲーム中やエンディングに流れるBGMもTVと同じ曲が使用されており、ガンダムファンなら一度はプレイしたい」と紹介されている[6]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 2.74 | 3.64 | 3.13 | 3.34 | 3.02 | 2.80 | 18.67 |
遠藤自身による評価
遠藤雅伸はインターネットサイト「2ちゃんねる」のキャップを有しており、 レトロゲーム板の住人としての活動を行う中で、製品版については『ゼビウス』や『ドルアーガの塔』に関連したスレッドで不甲斐ない出来だったことを詫びる主旨の発言を度々行っていた。
製品版に対するファイナルバージョンの存在は古くから収集家の間では知られていたが、その詳細は2001年にレトロゲーム板に立てられた本作に関連するスレッド[5] の中で初めて本人の口から語られることとなった。それによると、製品版を商品Ζ、ファイナルバージョンを作品Zと呼び表しており、本来自分が作り上げたかったガンダムゲームは飽くまでもファイナルバージョンであると述べている。ただし、遠藤が本来指向したゲームデザインが「プレゼントキャンペーン」という体裁ながらも、ほぼそのままの形で日の目を見る機会が与えられたことは極めて異例の措置であり、遠藤本人は製品版のある程度以上の成功と同時に、自身の本来のゲームデザインを世に出す機会をも与えてくれたバンダイには本当に感謝していると述べている[5]。
- ^ 遠藤は『機動戦士Ζガンダム』を見て感銘を受け、ぜひ自分がゲーム化したいとバンダイに企画を持ち込んだ。1985年当時遠藤が在籍していたナムコでは同年にバンダイと共同で発売した『超機動要塞マクロス』(1985年)を失敗と判断し、版権もののゲームを出さないという方針だったため、ナムコで『機動戦士Ζガンダム』のゲームが作れないことが、独立のきっかけとなった。
- ^ Ζガンダムの左右の向きは単なる反転では無く、左右どちらでも右手にビームライフル、左手にシールドを持っている。
- ^ M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』61ページ
- ^ “iモード向けに『機動戦士Zガンダム』のふたつのアプリが追加!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2005年10月6日). 2019年1月12日閲覧。
- ^ a b c 2ちゃんねる レトロゲーム板 「Zガンダム ホットスクランブル」被害者の会 スレッドでの遠藤雅伸★名義での発言
- ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、210頁。
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