林原めぐみのHeartful Station
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林原めぐみのHeartful Station | |
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ジャンル | アニラジ |
ラジオ:林原めぐみのHeartful Station(第1期) | |
愛称 | ハートフル、HS |
放送期間 | 1991年4月9日 - 8月6日 |
放送局 | ラジオ日本 |
放送時間 | 火曜 25:30 - 26:00 |
放送回数 | 17回[注 1] |
放送形式 | 録音 |
パーソナリティ | 林原めぐみ |
アシスタント | 大月俊倫 |
提供 | キングレコード |
その他 | 番組制作:キングレコード |
ラジオ:林原めぐみのHeartful Station(第2期) | |
愛称 | 同上 |
放送期間 | 1991年10月5日 - 2015年3月28日 |
放送局 | ラジオ関西 |
放送時間 | 土曜 23:00 - 24:00 |
放送回数 | 1226回[注 2] |
放送形式 | 録音[注 3] |
ネット局 | ネット局項参照 |
パーソナリティ | 林原めぐみ |
アシスタント | 保志総一朗 |
ディレクター | 柴田和江[注 4] |
プロデューサー | 宿利剛 |
ミキサー | 矢野要 |
提供 | キングレコード |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ・ラジオ・メディア |
概要
林原めぐみ(メインパーソナリティ)と保志総一朗(3代目アシスタント。初代:大月俊倫、2代目:あみやまさはる)によって、リスナーのお便りを通じたトークと複数のコーナー(コーナー・企画を参照)、およびスターチャイルドレーベルの楽曲紹介を中心に進行していくラジオ番組である。声優がパーソナリティを務めるアニラジとしては、『mamiのRADIかるコミュニケーション』や『ノン子とのび太のアニメスクランブル』に次ぐ歴史がある。林原はブログやTwitterなどでの情報発信をしておらず、ファンクラブも存在しないため、ファンにとっては林原の普段の出来事や新曲発表などの情報が得られる数少ない場となっていた。
この番組で初めてお便りが読まれたリスナーには、岡田芽武によるイラストが入った会員証が送られていた。会員証入手後は重複発行を回避するため、ハガキへ会員番号を明記することが決まりとなっているが、放送中にリスナーの会員番号が読まれることはほとんどない。2回目以降に採用された場合は、番組特製ステッカーが送られる。また、林原のツボに入ったお便りには「おもちゃ箱」の名称でさらにプレゼントが送られていた[注 5]。そのほかにも、各コーナーでプレゼント企画が多いのが特徴である。なお、郵送等の作業は数少ないスタッフによる手作業のため、放送で読まれてから数か月かかる場合もあった。
通算放送回数が100回を達成するごとに記念として公開録音イベントが行われていた[注 6]。なお、この公開録音は林原が活動方針上コンサート活動を行わない代わりとして、ファンへの感謝の気持ちもこめて、抽選による招待ではあるものの参加費無料で開催された。
2015年2月28日の放送にて、放送終了が発表され、同年3月28日をもって24年の歴史に幕を下ろした。
『林原めぐみのTokyo Boogie Night』との関係については、当該記事を参照のこと。
テーマソング
- オープニングテーマ
- 「虹色のSneaker」インストゥルメンタルバージョン(放送第1回 - )
- エンディングテーマ
- 「虹色のSneaker」インストゥルメンタル・バージョン(1991年10月5日・ラジオ関西放送第1回 - )
- 「虹色のSneaker」歌入り(阪神・淡路大震災以後)
- 「負けないで、負けないで…」(2003年頃 - )
- 「Heartful Station」(2010年12月4日・放送第1001回目 - )
「虹色のSneaker」は約12年間番組のオープニング・エンディングの両テーマソングとして使用されていた。2003年頃からオープニングテーマでのみインストゥルメンタルバージョンで使用されていた。
また、ジングル(フィラー曲)にはアルバム『Irāvatī』から、オープニング明けに「Good Luck!」、エンディング前に「RUN ALL THE WAY!(Fire Ball Groove Mix)」が使用されている。2004年5月15・16日(第659回)放送分では岡崎律子逝去に対する追悼として、この回のみエンディングに岡崎の「Lucky&Happy」が流された。
挨拶
お決まりの挨拶として、番組冒頭では「皆さんこんばんは、林原めぐみです。一週間のご無沙汰いかがお過ごしだったでしょうか」、CM前には「神戸の風の吹かせつつ今夜も60分、めぐみに付いて来い!」、番組終了時に「来週も絶対チューニングしろよ! バイバイ」などがあった。
主な歴史
第1期・ラジオ日本時代
- 1991年(平成3年)
- 4月9日、ラジオ日本でスタート。
- 7月、当時のRFラジオ日本社長であった遠山景久が「演歌とムード歌謡以外の音楽は流さない」という方針を突然打ち出したため、7月16日放送予定分は中止となった[注 7]。翌週の23日から3週間は曲をかけないで放送するという形で対応し、8月6日放送分を最後に17回の放送でいったん終了した。
第2期・ラジオ関西時代
- 1991年(平成3年)
- 10月5日、放送局をラジオ関西に移し、土曜23:00より放送を再開[注 8][注 9]。
- 1992年(平成4年)
- 10月3日(第53回)より、『百万人の英語』(23:30 - 24:00)終了の空き枠を埋める形で、放送時間を60分に拡大。
- 1993年(平成5年)
- 1月2日(第66回)より、2代目アシスタントとして、あみやまさはるが就任。
- 1994年(平成6年)
- 4月8日(第132回)より、放送時間が金曜23:00に変更。
- 1995年(平成7年)
- 1月21日(第173回)、阪神・淡路大震災発生直後にあたりCM抜きで放送され、被災したリスナーを励ました。
- 当初、ラジオ関西では生活情報を優先するために放送を休止する方針で進めていたが、本番組の復活に尽力してくれたラジオ関西や、その所在地である神戸への愛着と被災者を少しでも励ましたいという林原本人の強い希望で放送されることになった。そもそもこの番組は東京のキングレコードで制作する「外部制作番組」であり、ラジオ関西は幹事局かつ葉書の受付先でしかなかった(震災後は宛先をキングレコードに変更)。その後、壊滅的な被害を受けた本社社屋の近くに設けられた仮設スタジオから生放送を行ったり、神戸の復興などをテーマにした葉書を扱う「神戸コーナー」が設けられるなど、震災を強く意識した内容となった[注 10]。なお、『遊星セガワールド』パーソナリティの竹崎忠は神戸市出身である。また、林原はこの時の回の放送について稀に本番組やブギーナイトで語ることがある。本人によると「生活情報を優先して放送するべきだ」という苦情も当然寄せられたが、そういった苦情は被災地以外の地域からが大半であり、被災地からの苦情は暫く経ってから寄せられたという。また、被災地からは逆に感謝する声が多かったという。
- 1997年(平成9年)
- 4月12日(第289回)より、ラジオ関西での放送時間が土曜23:00に戻る。また、この回からJRN系深夜番組『UP'S〜Ultra Performer'S radio〜』の金曜第1部(番組枠前半)としてTBSラジオ、北海道放送、RKB毎日放送、琉球放送、山陽放送(1997年9月でUP'Sネット終了)にてネットを開始。
- 1998年(平成10年)
- 9月末にて『UP'S』としてのネット終了。TBSラジオへのネットは終了する[注 11]。
- 1999年(平成11年)
- 7月25日に開催された放送400回突破記念公開録音で、アシスタントがあみやまさはるから保志総一朗に交代することが発表された。
- 8月7日(第410回)、3代目アシスタントに保志総一朗が就任。
- 2003年(平成15年)
- 放送600回突破を記念して、放送エリアとなっている全国8箇所を周って公開録音イベントを開催した。
- 2004年(平成16年)
- 1月10日(第641回)、妊娠を発表。
- 2007年(平成19年)
- 5月19日(第816回)、長らく番組への投稿は郵送手段(主にハガキ)でのみ受け付けていたが、一部コーナーについてメールでも受付をすることを発表[注 12]。公式サイト『MEGUMI HOUSE』の専用メールフォームから投稿できるようになった。
- 2010年(平成22年)
- 11月17日、幹事局であるラジオ関西の各情報番組で番組1000回達成記念の特集が組まれ、『三上公也の情報アサイチ!』・『Sanae's Cafe』・『谷五郎のこころにきくラジオ』・『時間です!林編集長』の4番組において、林原のコメント放送・曲特集・生出演によるインタビューなどが行われた。
- 11月21日、番組1000回を記念した企画CD「Heartful Station」を発売。
- 11月27日、放送回数1000回を達成。
- 2012年(平成24年)
- 1月より、普通のお便りも含めて、ほぼ全てのコーナーについて電子メールでの投稿受付を開始。
- 2014年(平成26年)
- 9月27日、放送回数1200回を達成。
- 2015年(平成27年)
- 2月28日(第1222回)、3月28日(第1226回)の放送をもって番組終了を発表[1]。
- 3月21日(第1225回)、この回をもってアシスタントの保志とコーナー担当の竹崎の出演は終了。
- 3月28日(第1226回)、放送終了。最終回は林原のみ出演の予定だったが、サプライズゲストとして辛島美登里が駆け付けた[2]。また、本番組と同じタイトル名でのブログを始めることを発表した[3]。
- 2020年(令和2年)
- 1月17日、阪神・淡路大震災発災から25年となることを鑑み、『林原めぐみのHeartful Station 2020』として1日限定の復活放送[注 13][7]。
注釈
- ^ 通算放送回数の「17回」は第1期であるラジオ日本放送時代のみでの放送回数であり、ラジオ関西で放送された第2期の放送回数に第1期の放送回数はカウントされておらず、基本的には全く別の番組として扱われている。
- ^ ラジオ日本時代の第1期は放送回数は未カウント。
- ^ 特別番組及びネット局拡大前においての生放送場合有
- ^ タワーズ→株式会社シャ・ラ・ラ・カンパニー所属。アシスタントディレクターからの昇進
- ^ 「いろいろな物が入ったおもちゃ箱から出してきたような物」という意味合いがあるため、内容は特に定められていない。
- ^ 番組で放送回数をアナウンスすることはほとんどなく、リスナーからの投稿で知ってアナウンスするというパターンが多い。「#公開録音概要」を参照
- ^ 翌週の同年7月23日放送分にて、林原本人がリスナーに対して「大人の事情」と称して説明を行なったが、同局の詳細な事情は説明していない。「アール・エフ・ラジオ日本#「社会の木鐸」宣言」および「遠山景久#略歴」を参照
- ^ タイトルは『Heartful Station2』とする予定であった。
- ^ 第2期・Heartful Stationの第1回放送では、第1期・Heartful Station宛てに送られたハガキが何枚か採用されている。
- ^ オープニングの最後にコールしているフレーズ「神戸の風を吹かせつつ、今夜も60分めぐみについてこい!」はその頃の呼びかけの名残りである。
- ^ 他のネット局は放送時間変更した上で放送が継続された。
- ^ 「留守電・目覚し」「2人の気持ち+α」「ガブッと方程式!」「サイコロトーク」「スターチャイルドメモリー」「めぐっちとほしっちの大丈夫!大丈夫!」の6コーナー。
- ^ 但し、レギュラー放送が編成されていた時間枠ではなく『Playlist of Harborland』の放送枠(金曜 13:30 - 15:00)にて編成[4][5][6]。レギュラー放送時代のコーナーのほか、当時出演していた竹崎と金曜23時台で放送番組時間が繋がっていた『青春ラジメニア』の岩崎和夫・南かおりからのコメントを流した。
- ^ radikoでは大阪府も対象。
- ^ a b 『UP'S〜Ultra Performer'S radio〜』枠での放送を含む。
- ^ 2004年9月までは23:00 - 24:00。同年10月より『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』のネット受けを開始した為、30分繰り上げ。
- ^ 放送地域以外でも三ツ峠局(78.6MHz)からの電波が入る東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の一部地域で聴取が出来る(詳細はFM-FUJI#可聴範囲参照)。また、この地域で有線放送・USEN440に加入している場合や一部ケーブルテレビ局のFM再送信においてチャンネルが設定されており、そちらを利用する事も可能。
- ^ ただし、「MEET THE MUSIC」などで土曜の同じ時間へ移動するケースもあった。
- ^ radikoでは東海3県が対象。
- ^ 但し、FM-FUJIの本社が所在する山梨県では無く、受信エリアの内に入っている東京都都下のホール。
- ^ 当該イベントの物販にて、阪神・淡路大震災の義援金目的で自身のサイン色紙を発売。
- ^ 当該突破記念で唯一『Boogie Night』放送地域である東京都内での開催。また、沖縄会場は保志は別仕事で未参加で、ライブパートについては神戸朝日ホールのみの開催の扱いとなった。
出典
- ^ “ラジオ関西の長寿番組「林原めぐみのHeartful Station」3月末に終了「来週も絶対チューニングしろよ! バイバイ」が聴けるのもあと数回。”. ねとらぼ(ITmedia) (2015年3月2日). 2015年3月30日閲覧。
- ^ “林原めぐみ ラジオ最終回を収録”. デイリースポーツ. (2015年3月26日) 2015年3月30日閲覧。
- ^ “「ハートフルステーション」最終回無事終了”. MEGUMI HOUSE(スターチャイルド) (2015年3月28日). 2015年3月30日閲覧。
- ^ “『林原めぐみのHeartful Station』の特別番組が放送決定!”. ラジオ関西 (2019年11月28日). 2021年6月8日閲覧。
- ^ “【特番】1月17日(金)『林原めぐみのHeartful Station 2020』放送決定!”. アニたまどっとコム(ラジオ関西) (2020年1月17日). 2020年1月20日閲覧。
- ^ “阪神・淡路大震災25年の日に1日限りで復活した『林原めぐみのHeartful Station』 SNSに歓喜の声多数!”. ラジオ関西 (2020年1月20日). 2021年1月20日閲覧。
- ^ なお、この時の放送は復活放送であるため、放送回数にはカウントされていない。
- ^ 「AM・FMラジオ情報局」『ラジオライフ』第17巻第3号、三才ブックス、1996年3月1日、216 - 217頁。
- ^ “林原めぐみのHeartful Station 800回突破記念公開録音レポート”. MEGUMI HOUSE(スターチャイルド・すたちゃまにあ内公式サイト). 2012年4月6日閲覧。
- ^ “林原めぐみのHeartful Station 900回突破記念公開録音レポート”. MEGUMI HOUSE(スターチャイルド・すたちゃまにあ内公式サイト). 2012年4月6日閲覧。
- ^ 林原めぐみ. “めぐさんより<Heartful Station900回突破記念公開録音を終えて>”. MEGUMI HOUSE(スターチャイルド・すたちゃまにあ内公式サイト). 2012年4月6日閲覧。
- ^ “林原めぐみのHeartful Station 1000回突破記念公開録音レポート”. MEGUMI HOUSE(スターチャイルド・すたちゃまにあ内公式サイト). 2012年4月6日閲覧。
- ^ “林原めぐみのHeartful Station 1100回突破記念公開録音”. MEGUMI HOUSE(スターチャイルド・すたちゃまにあ内公式サイト). 2012年8月26日閲覧。
- ^ “林原めぐみのHeartful Station 1200回突破記念公開録音 リアルタイムレポートブログ”. MEGUMI HOUSE(スターチャイルド・すたちゃまにあ内公式サイト). 2014年11月24日閲覧。
- ^ “スターチャイルドブース情報”. すたちゃまにあ (2012年). 2012年4月6日閲覧。
- 1 林原めぐみのHeartful Stationとは
- 2 林原めぐみのHeartful Stationの概要
- 3 コーナー・企画
- 4 林原の産休による休暇時の対応
- 5 スペシャル番組
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