択捉島
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交通アクセス
空港・飛行場
- ヤースヌイ空港 - 紗那村 2014年開港
- ブレヴェスニク空港 (旧 天寧飛行場) - 留別村
- Ветровое (Vetrovoye, 蘂取第一飛行場) - 蘂取村 北緯45度15分4秒 東経148度18分40.8秒 旧日本軍によって建設、ソ連によって拡張[20]されたが、利用されていない。
- Сопочный (Sopochniy, 蘂取第三飛行場) - 蘂取村 北緯45度18分20.8秒 東経148度23分32.8秒 旧日本軍によって建設[21]されたが、利用されていない。
北海道本島から
戦前は、中心集落であった紗那まで定期の船便があったが、戦後は、北海道本島から択捉島への定期公共交通は、船便・航空便ともに存在しない。北海道本島から島に直接渡る場合は、「ビザなし交流」に参加し、チャーター船で根室港から出発、紗那に入港する。(「ビザなし交流」の場合であっても、チャーター船がロシアが主張する領海に入ると国際航路を通航する船舶の慣例によってロシア国旗をマストに掲げるほか、クリリスクに到着後はロシアの税関当局による入域審査を受ける。)なお、このチャーター船の利用は、旧島民とその子孫、返還運動を行う団体から推薦された者などに限定され、一般の日本人が自由に利用することはできない。
小型船舶による渡航に関しては他国と共通であり、択捉島を含む南千島には航行区域に関する情報が日本小型船舶検査機構から開示されている[22]。
サハリン島(樺太)から
現在の択捉島にアクセスする定期公共交通は、南樺太を拠点に運航されている。
ユジノサハリンスク空港(豊原大澤飛行場)からは、オーロラのプロペラ機(DHC-8-300)が週3便、運航されている。
道を自動車で片道2時間半かかる不便な場所にある。
コルサコフ(大泊)港からは、サハリンクリル海運の貨客船「イゴール・ファルハトディノフ」号が週2便就航している。この船は、月曜日にコルサコフを出港し、火曜日に択捉島、水曜日に色丹島および国後島に寄港したあと、木曜日にコルサコフに帰港し、金曜日に再びコルサコフを出港し、土曜日に国後島と色丹島、日曜日に択捉島に寄港したあと、月曜日にコルサコフに帰港するというスケジュールで、3〜12月に運航される。2017年現在、州政府は輸送力を強化するために、2隻の追加配備を検討している[23]。
一般の日本人・外国人が択捉島を訪問するには、ロシアのビザを取得したあと、稚内または新千歳または成田などから直行便を利用するか、もしくはソウル経由でサハリンに渡り、ユジノサハリンスクで択捉島への入境許可証を取得し、空路または海路でアクセスすることになる。この方法は、北方領土においてロシアの主権に服する行為であるとして内閣が1989年(平成元年)以来自粛を要請しているが、この自粛要請に法的強制力は無く、ギドロストロイ社への技術支援のための入境のほか、多くの書籍やホームページなどで、この方法によって同島に入境した日本人旅行者の体験記が確認できる。いうまでもなく、EU、米国、韓国はじめ、多くの外国人ビジネスマンや技術者は、ギドロストロイ社との取引・技術支援などのため、ごく普通にロシアの査証を取得し、同じ方法で同島に入域している。
注釈
出典
- ^ Виктория Чернышева (2014年2月2日). “10 особенностей Курильских островов” (ロシア語). rg.ru. ロシア新聞. 2020年6月13日閲覧。
- ^ “アイヌ語地名リスト イチャ〜エリ P11-20”. hokkaido.lg.jp. 北海道庁. 2020年6月13日閲覧。
- ^ 島面積 平成26年10月1日時点 (PDF) 国土地理院
- ^ 2023年(令和5年)現在、ロシア統計より。
- ^ “volcano distribution map”. gbank.gsj.jp. 地質調査総合センター (2020年). 2020年6月5日閲覧。
- ^ “Lyinaya Past”. VOGRIPA. 2021年4月6日閲覧。
- ^ “気象庁|散布山 有史以降の火山活動”. 2020年5月24日閲覧。
- ^ “気象庁|茂世路岳 有史以降の火山活動”. 2020年5月27日閲覧。
- ^ “気象庁|指臼岳 有史以降の火山活動”. 2020年6月9日閲覧。
- ^ “気象庁|小田萌山”. 2020年6月24日閲覧。
- ^ “気象庁|択捉焼山 有史以降の火山活動”. 2020年6月24日閲覧。
- ^ 「最初の千島探検」根室市公式HP
- ^ 伊勢国松坂の船北海を漂流する
- ^ 根室管内視察記(大正2年、北海タイムス) 新聞記事文庫 神戸大学電子図書館
- ^ 吉村昭、間宮林蔵
- ^ Аэропорт Итуруп на Курилах принял первых пассажиров: РИА "Восток-Медиа"
- ^ 北方領土:韓国企業が工事開始…択捉島の岸壁建設 - 毎日jp(毎日新聞社、2012年(平成24年)5月29日付)
- ^ 択捉島に温泉施設、来年着工=韓国で泉質分析-ロシア企業 - 時事ドットコム(時事通信社、2012年(平成24年)11月21日付、2013年(平成25年)1月10日付)
- ^ “ウクライナ侵攻が影響…北方領土・択捉島にロシア人観光客が”. 日テレニュース (2023年8月28日). 2023年8月31日閲覧。
- ^ Карта аэродромов России
- ^ Карта аэродромов России
- ^ 平水及び沿岸区域図 - 日本小型船舶検査機構
- ^ 北方領土航路、増隻検討 サハリン州 輸送能力強化狙う どうしんweb・北海道新聞(2017年02月17日)2017年02月17日閲覧
- ^ Geothermal Energy Use in Russia. Country Update for 2010-2015.Proceedings World Geothermal Congress 2015
- ^ 北方領土の自然と社会 内閣府
- ^ 2006.12.8のニュース 北海道サハリン事務所情報 北海道経済部商工局商業経済交流課ロシアグループ
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