山本彩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 22:17 UTC 版)
来歴
NMB48加入以前
小学校2年生の時、大阪にある音楽スクール・リトルキャットに姉とともに入校した[7][注釈 1]。
2005年にスマイルカンパニーの育成契約となり、同社の社名にちなんだ「Smile2Girls」という名前のバンドを3人で結成した[9]。2008年にソニー・ミュージックエンタテインメントと契約し[9]、同年1月14日からBSフジの毎日の語学学習アニメ『もえがく★5』に採用された楽曲「Girls be Ambitious!」がオープニングテーマとして放送を開始した。
同年3月19日にバンド名を「MAD CATZ」と改名して、シングル『Girls be Ambitious!』でメジャーデビューした[9]。当時は「スーパー女子中学生バンド」と呼ばれ[9]、「SAYAKA」として、ギター&ボーカルを担当していた[10]。バンドはそれぞれの楽器演奏と3人でのリレーボーカルという形式をとった[10]。カップリング曲の「Sweet day's Light」が、クオレ化粧品 k−paletteシリーズ1DAY TATOOのCMイメージソングとなり[11]、同時にイメージガールも務めた[10]。
2009年1月21日、コロムビアミュージックエンタテインメントに移籍[9] 後、MAD CATZとしてのセカンドシングル『POSITIVE』をリリースした。カップリング曲の「モノクロmap」では作詞を担当している。個別ライブの他にKANSAI LOVERS '08、MINAMI WHEEL 2009に出演した。高校は京都にある女子校に進学し[12]、高校2年時には生徒会長を務めた[13]。2009年末にMAD CATZは解散した[9]。
NMB48、AKB48時代
2010年
- 9月20日、雑誌『De☆View』(オリコン・エンタテインメント)で見つけた[注釈 2]『NMB48オープニングメンバーオーディション』[注釈 3] に応募し、合格。
- 10月9日、『Visit Zooキャンペーン応援プロジェクト AKB48 東京秋祭り supported by NTTぷらら』においてNMB48第1期研究生26名の一人としてお披露目され、NMB48の代表としてあいさつし、NMB48としての活動を開始する[15]。
- 10月16日、LIVE STAND 2010 OSAKAの吉本新喜劇に、渡辺美優紀、小笠原茉由とともにNMB48メンバーとしては初の出演[16]。
- 12月18日、京セラドーム大阪で開催された『AKB48 Beginner【通常盤】全国握手会イベント「AKB48祭り」 powered by ネ申テレビ』において、NMB48第1期研究生25名の一人として、サプライズライブを行い、「会いたかった」、「NMB48」[注釈 4] を披露した[17]。
2011年
- 1月1日、大阪市難波のNMB48劇場のこけら落しとして、『NMB48 1期生「誰かのために」』公演が開催され、選抜メンバー16名のうちの一人として劇場公演デビューするとともに、NMB48のキャプテンに就任[18]。
- 3月10日、NMB48第1期研究生25名の中から16人のうちの一人としてチームNのメンバーに選出された[19]。山本は渡辺の次の2番目に名前を呼ばれた。その様子は『スター姫さがし太郎』で2011年3月26日に放映された。
- 4月16日、京セラドーム大阪で開催されたAKB48の20thシングル「桜の木になろう」発売記念握手会において発表された、AKB48の21stシングル「Everyday、カチューシャ」選抜メンバーに、NMB48から渡辺美優紀とともに初めて選ばれる[20]。
- 5月14日、阪神甲子園球場で開催された阪神タイガース対中日ドラゴンズ第5回戦の始球式を務める[21]。
- 6月9日、『AKB48 22ndシングル 選抜総選挙「今年もガチです」』の結果が発表され、山本の得票数は8,697票でNMB48メンバーでは唯一40位以内の28位となり、アンダーガールズに選出される[22]。
- 6月10日、『AKB48総選挙2011in香港』の結果が発表され、山本の得票数は60票で、5位に選出された。 ちなみに、このイベントはAKB48オフィシャルショップ香港が主催し、秋元康により発案された公式のイベントとなっている。
- 6月18日、「台湾のグラミー賞」といわれる音楽祭「第22回金曲奨」に出演。AKB48、SKE48、NMB48のスペシャルユニットの一員として、NMB48から渡辺、山田菜々、小笠原、吉田朱里、近藤里奈の5名とともに選ばれ、日本国外初出演する。
2012年
- 2月8日発売のNMB48の3rdシングル「純情U-19」にて、劇場盤のカップリング曲「ジャングルジム」がNMB48メンバー初のソロ楽曲として収録される。
- 3月3日、Google+の秋元康の投稿においてぐぐたす選抜が発表され、ぐぐたす選抜入りする。
- 6月6日、『AKB48 27thシングル 選抜総選挙』では18位で、アンダーガールズに選出される[23]。
- 11月25日に大阪市で開催された大阪マラソン2012にチャリティーサポーターとして参加。
- 11月29日に同チームの渡辺美優紀とCM出演権を賭けて行ったファースト写真集(山本は『さや神』、渡辺は『みる神』)売り上げ対決の結果が発表された[24]。結果は山本が初週2.8万部、渡辺が初週3万部を売り上げ渡辺の勝利となった[24]。
2013年
- 5月から6月にかけて実施された『AKB48 32ndシングル 選抜総選挙』では14位で、選抜メンバーに選出される[25][26]。
2014年
- 2月24日、Zepp DiverCityで開催された「AKB48グループ大組閣祭り」にて、AKB48チームKとの兼任が発表される[27]。
- 3月、『ミズノ部活応援宣言!』の部活生応援マネージャーに就任[28]。
- 5月7日、この日初日を迎えたAKB48 チームK 7th Stage「RESET」公演において兼任メンバーとしてAKB48劇場に初出演[29]。
- 5月から6月にかけて実施された『AKB48 37thシングル 選抜総選挙』では6位で、選抜メンバーに選出される[30][31]。
2015年
- 5月から6月にかけて実施された『AKB48 41stシングル 選抜総選挙』では6位で、選抜メンバーに選出される[32][33]。
- 8月26日深夜に放送された『AKB48のオールナイトニッポン』に電話出演し、声帯の手術を受けていたことを明らかにした[34]。9月10日、手術後初めてチームN公演に出演[35]。
- 9月28日から放送が開始されているNHK連続テレビ小説『あさが来た』の主題歌として、AKB48の楽曲「365日の紙飛行機」が採用され、そのセンターポジションに抜擢される。AKB48の楽曲においてセンターポジションを務めるのはこれが初となる[36]。
2016年
- 2月12日、阪神タイガース2016年シーズンTORACO応援隊長にNMB48メンバーの川上千尋、木下春奈、薮下柊と共に就任[37][38]。
- 4月13日にNMB48劇場で行われたチームBII公演[注釈 5]にて、AKB48との兼任解除を発表[40]。
- 5月26日にAKB48劇場で行われたAKB48チームK 8th Stage「最終ベルが鳴る」公演をもって、AKB48チームKとしての活動を終了(兼任解除)[41][42]。
- 5月から6月にかけて実施された『AKB48 45thシングル 選抜総選挙』では4位で、選抜メンバーに選出される[43][44]。
- 8月24日深夜に放送された『AKB48のオールナイトニッポン』において、10月26日にソロデビューアルバムを発売することを発表[45]。同日に1stアルバム『Rainbow』を発売し、ソロデビューを果たした[46]。本アルバムは、サウンドプロデューサーに亀田誠治を迎え、GLAYのTAKURO、シンガー・ソングライターのスガシカオらが楽曲を提供[45]。また山本自身が作詞作曲した楽曲も収録されている[45]。
- 11月2日より、ソロライブツアー「Rainbow」を開催[47]。2日の愛知・Zepp Nagoyaを皮切りに、8日に東京・Zepp Tokyo、14日に北海道・Zepp Sapporo、21・22日に大阪・Zepp Namba公演が行われた[47]
- 12月31日 第67回NHK紅白歌合戦にはAKB48のメンバーとして出演。番組企画として実施された「夢の紅白選抜」の順位発表で1位となり、「君はメロディー」をセンターポジションで披露した[48][注釈 6]。
2017年
- 1月31日に大阪・梅田CLUB QUATTRO、2月2日に東京・下北沢GARDENにて「forTUNE music presents 山本彩 mini LIVE 〜after the “Rainbow”〜」を開催[50][51]。
- 3月29日、初のエッセイ集『すべての理由』が発売される[52]。
- 3月31日、6月に開催予定の『AKB48 49thシングル 選抜総選挙』に出馬しないことを表明[53]。
- 4月14日、東京・EX THEATER ROPPONGIで行われたAbemaTV開局1周年を記念したライブイベント「AbemaTV 1st ANNIVERSARY LIVE」に出演[54][55]。
- 10月4日に2ndアルバム『identity』を発売[56]。前作同様、サウンドプロデューサーは亀田誠治が務めた[57]。
- 10月20日より、ソロライブツアー『山本彩 LIVE TOUR 2017 〜identity〜』を開催[58][59][60]。
2018年
- 7月30日、中野サンプラザで行われた全国ツアー「NMB48 LIVE TOUR 2018 in Summer」初日公演においてNMB48からの卒業を発表[4]。
- 10月17日、自身の卒業シングルとなるNMB48 19thシングル「僕だって泣いちゃうよ」が発売[61]。
- 10月27日、万博記念公園東の広場で卒業コンサート『SAYAKA SONIC 〜さやか、ささやか、さよなら、さやか〜』を開催[62]。NMB48史上最大規模、初の野外コンサートとなった[63]。
- 11月3日、山本彩卒業特別公演「ここにだって天使はいる」開催。
- 11月4日、この日の卒業公演をもってNMB48を卒業[64]。芸能活動は継続。
NMB48卒業後・シンガーソングライターとして
2019年
- 1月7日、自身の公式ファンクラブ「SYC」とモバイル向けの「SYC MOBILE」が設立[65]。
- 2月17日、レコード会社をユニバーサル ミュージック内のレーベル「ユニバーサルシグマ」に移籍したことを発表[66][67]。
- 2月23日より、ソロライブツアー『I'm ready』を開催[65][68]。
- 4月17日、1stシングル「イチリンソウ」を発売[67]。
- 8月10日(9日深夜)、ラジオのレギュラー番組、CROSS FM『山本彩 カケル』が放送開始[69]。
- 9月4日、2ndシングル「棘」を発売[70]。
- 11月20日、3rdシングル「追憶の光」を発売[71]。
- 12月25日、3rdアルバム『α』を発売[72]。
2020年
- 2月22日より、ホールツアー『山本彩 LIVE TOUR 2020 〜α〜』を開催予定[73]だったが、新型コロナウイルス感染症における政府によるコンサートの段階的緩和目安の発表を受け、3月1日以降の全公演の開催を一旦中止することを発表した[74]。その後、8月28日に会場無観客のストリーミング生配信ライブによるファイナル公演の開催を決定[75]。
- 4月28日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて日本赤十字社とユニバーサルミュージックによって、医療現場の最前線に立つ全国の医療従事者を応援するためのプロジェクト「#最前線にエールを何度でも」が主催され、プロジェクト開始時にはアーティストとアスリート計9組(AI、黒田卓也、鈴華ゆう子、ナオト・インティライミ、Ms.OOJA、宮市亮、MIYAVI、山本彩、吉田麻也)による「何度でも」の歌唱動画が公開された[76][77]。
- 7月1日より配信が開始された、AKB48のメッセージソング「離れていても」に卒業メンバーとして参加[78][79]。ダウンロードおよびストリーミングで得られた収益は、新型コロナウイルス対策の活動支援を目的として全額寄付される予定[78]。
- 7月14日、山本彩バースデーイベント『Sayaka Yamamoto Celebration 2020』を配信限定で開催[80]。
- 10月28日、4thシングル「ゼロ ユニバース」を発売[81]。
2021年
- 2月24日、5thシングル「ドラマチックに乾杯」を発売[82]。ドラマ「その女、ジルバ」の主題歌に起用される[82]。
- 3月20日、FM802と大阪マラソンがコラボレーションした「大阪マラソン ROAD to NEXT」にゲストランナーとして参加[83]。
- 4月3日「みんなのうた60 生放送~バースデースペシャル!」に出演[84]。「ぼくはおもちゃ」を披露[84]。
- 5月2日、FM802で「MOS BURGER HEART STUDIO」のDJ担当を開始。
- 11月19日から体調不良によるラジオ番組の出演見合わせが続いていたが[85]、11月26日、休養のため当面活動を休止することが発表された[86]。予定していたコンサートなども中止となる[87]。
- 12月21日、『SPARK』(J-WAVE)月曜ナビゲーターの降板が発表される[88]。
2022年
- 3月25日、体調不良が甲状腺のバランスの異常によるものであることを公表[89]。
- 7月14日、甲状腺の病気が寛解状態となったことを明らかにし、活動再開について報告した[90]。
- 8月15日、YouTubeなどで生配信ライブを行い、前年11月18日の東京ドームシティホール公演以来、約9か月ぶりに歌唱を披露した[91]。
- 11月12日、新型コロナウイルス感染が判明し、13日に予定されていた『ミュージック・カマー』(FANY)への出演は見合わせとなる[92]。
- 12月27・29日、約1年ぶりとなる単独ライブ『SAYAKA YAMAMOTO LIVE 2022 “now”』を開催[93][94]。
- 12月30日、所属事務所「Showtitle」とのマネジメント契約を年内いっぱいで終了して退所することを自身のTwitterで発表[95]。その後は個人事務所を設立して「Showtitle」とは業務提携の形をとる[96]。
2023年
- 2月7日に大阪・ビルボードライブ大阪、21日に東京・ビルボードライブ東京にて『Sayaka Yamamoto Cure 2023 -Billboard Live Tour-』を開催[97]。
- 2月13日、新会社「株式会社SYCompany」を発足させたことを自身のTwitterで報告[98][99]。
- 2月23日、有明アリーナで行われたe-sportsイベント『APEX LEGENDS ANNIVERSARY CELEBRATION e-elements DREAM MATCH』に参加し、自チームの「山本彩軍」が優勝した[100][101]。
- 5月13日、4thアルバム『&』をリリース
- 6月13日より、2年ぶりの全国ツアー『SAYAKA YAMAMOTO LIVE TOUR 2023 -&-』を開催予定[102]。
2024年
- 1月23日にBillboard Live OSAKA、1月30日にBillboard Live TOKYOにて『Sayaka Yamamoto Cure 2024 -Billboard Live Tour- 』を開催。
- 2月28日、「Nocturnal」の発売を皮切りに、3ヶ月連続配信シングルリリース予定。
- 3月15日に大阪のフェスティバルホール、3月23日に東京のNHKホールにて『Sayaka Yamamoto Hall Tour 2024 -RGB-』を開催予定。
- 5月・6月、アジアツアーで、広州、上海、台北の3都市4公演が開催予定。
注釈
- ^ 2005年7月に行われたリトルキャットの発表会に同スクールの生徒として参加した際、「スクランブルエッグ」のインタビューに答えている[8]。
- ^ 『De☆View』2013年8月号の30周年記念号に同誌OGとして祝福のメッセージを寄せている[14]。
- ^ 応募総数7,256名、最終合格者26名。競争率は350倍。
- ^ 『チームA 1st Stage「PARTYが始まるよ」』公演の楽曲「AKB48」をNMB48用に作詞し直したものである。
- ^ 14thシングル「甘噛み姫」劇場初披露のため出演[39]。
- ^ この「夢の紅白選抜」の投票は「選抜総選挙」とは投票規定が異なり、各テレビ・スマートフォンアプリから1つの端末につき1票しか投票できない。ファンの実数が1番と言われてきたことが証明されたというテレビ局関係者のコメントを東京スポーツが紹介している[49]。
- ^ このギターは山本から贈られたアルバムやエッセイの返礼品としてのプレゼントだった[127]。
- ^ オリコン週間ランキング最高位[163]。
- ^ 発表当初は17会場20公演を予定していた。
- ^ 新型コロナウイルス感染症対策方針により、当初予定されていた一部の公演の一旦中止を決定[74]。
- ^ 発表当初は2021年1月15日〜2月2日を予定していたが、緊急事態宣言により日程を延期[187]。
- ^ 発表当初は3会場5公演を予定していたが、緊急事態宣言の延長により大阪公演の中止が決定[188]。
- ^ 大阪公演会場が、新型コロナウイルス感染症の大型ワクチン接種会場として使用されており、その使用延長の可能性があるため日程変更[190]。
- ^ 日本テレビでは2013年10月3日から放送。
- ^ 2014年4月4日 - 2015年3月27日は金曜レギュラー、2015年4月17日 - 2016年5月27日は月1回専属レポーター、2016年7月22日 - 2017年3月31日は月1回金曜レギュラー。
- ^ a b 日本テレビで2話まで放送、以降Huluにて順次配信[217]。
- ^ 3か月にわたって3部作をオンエア。9月14日に第1話「現在編」、10月12日に第2話「過去編」、11月16日に第3話「未来編」が放送された。
- ^ 11月21日は樋口大喜、11月28日は大抜卓人が代役DJを務めた。
- ^ 高樹リサとダブルDJ。
- ^ 樋口大喜とダブルDJ。
出典
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