国鉄ト24000形貨車 譲渡

国鉄ト24000形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/14 15:12 UTC 版)

譲渡

私鉄譲渡は極めて大量であり、ここでは文献上でわかる限りを記す。

1948年(昭和23年)4月に、トム5000形2両(トム5780, トム9502)が南部鉄道に譲渡され、トム100形(トム100, トム101)となった。両車とも、1966年(昭和41年)2月に廃車となっている。

1949年(昭和24年)に、トム5000形8両が江若鉄道に譲渡されてトム300形(トム300-トム307)となっている。そのうちトム306は、1969年の廃止まで車籍を有した。また、3両(トム300, トム301, トム305)は、1955年(昭和30年)に廃車となり、1957年(昭和32年)4月に三岐鉄道に譲渡のうえ、同社のトム10形(トム10 - トム12)となったが、トム10が1965年(昭和40年)12月、トム11, トム12が1966年(昭和41年)9月に廃車となった。

1949年(昭和24年)1月8日に、トム5000形1両(トム7575)が三井芦別鉄道に譲渡され、トム1形(トム4)となった

1949年(昭和24年)4月26日に、トム5000形8両およびトム13500形各1両(トム5591, トム8049, トム8321, トム7623, トム8462, トム7851, トム5529, トム6377, トム13557)が三菱鉱業美唄鉄道に譲渡され、トム5000形(トム5001 - トム5008)、トム13500形(トム13501)となった。

1949年(昭和24年)8月に、トム5000形10両(トム5607, トム5337, トム5856, トム8086, トム8558, トム7930, トム8529, トム8506, トム8484, トム5586)が西濃鉄道に譲渡され、同社のトム100形(トム101 - トム110)となっている。これらは、車体構造が荷役に不便をきたしたため、1965年(昭和40年)から1966年(昭和41年)にかけて総あおり戸構造に改造されたが、1968年(昭和43年)10月1日国鉄ダイヤ改正により高速化に適合せず、同年廃車された。

1949年(昭和24年)にトム5000形8両(トム5532, トム5566, トム5598, トム8533, トム9484, トム8411, トム7312, トム7713)が名古屋鉄道に譲渡されて同社のトム970形(トム971-978)となる。1960年廃車。

1950年(昭和25年)5月に、トム5000形6両(トム9484, トム5373, トム6085, トム6544, トム8210, トム8492,)が三岐鉄道に譲渡されて同社のトム500形(トム503 - トム508)とされたが、間もなくワム200形、スム400形に改造された。

1951年(昭和26年)に、トム5000形5両(トム13409, トム13419, トム7407, トム7510, トム6293)が小坂鉄道に譲渡され、トム500形(トム500 -トム504)として花岡線で使用された。これらは、1962年(昭和37年)9月に国鉄土崎工場に入場して改造が行われ、トム5000形(トム5000 - トム5004)に改番された。

1952年(昭和27年)3月に、トム5000形2両(トム5772, トム6087)が十和田観光電鉄に譲渡され、トム100形(トム101, トム102)となった。

1953年(昭和28年)9月に、トム5000形8両(トム6074, トム6459, トム7089, トム8567, トム8905, トム7879, トム9838, トム10345)が倉敷市交通局(現在の水島臨海鉄道)に譲渡され、トム32形(トム32 - トム39)となったが、翌年トム41形(トム41 - トム48)に改番された。1954年(昭和29年)7月にはトム5000形5両およびトム16000形2両(トム6350, トム6401, トム7548, トム9844, トム16196, トム9166,トム 17653)が追加され、トム41形(トム49 - トム55)となった。トム41, トム45, トム51が1958年(昭和33年)3月、トム42, トム46, トム47, トム55が1965年(昭和40年)5月、トム49, 53が1966年(昭和31年)9月に廃車された。

1955年(昭和30年)にトム6782が田口鉄道に譲渡され付随電車サ201に改造されている。1962年(昭和37年)廃車。

1957年(昭和32年)に、トム16000形が羽幌炭礦鉄道に5両(トム16678, トム16722, トム16888, トム17220, トム17642)譲渡され、トム10形(トム11 - トム15)となった。

1957年(昭和32年)10月19日に、トム5000形1両(トム8913)が雄別炭礦鉄道に譲渡され、トム50形(トム51)となった。

1957年(昭和32年)11月に、リ2500形9両(リ2585, リ2586, リ2600, リ2609, リ2610, リ2614, リ2619, リ2626, リ2642)が三井芦別鉄道に譲渡され、同形式同番で使用された。このうち、リ2609およびリ2610は1958年(昭和33年)7月に三井鉱山奈井江専用鉄道に譲渡され、リ2585は1959年(昭和34年)7月、リ2586, リ2614, リ2642は1962年3月、リ2600, リ2619, リ2626は同年11月に廃車された。

1958年(昭和33年)9月に、トム16000形3両(トム16276, トム17052,トム 17347)およびトム5000形1両(トム9016)が小名浜臨港鉄道に譲渡され、トム20形(トム23 - トム26)となった。いずれも、1964年(昭和39年)12月に廃車となっている。

時期は不詳(昭和20年代中頃と推定)であるが、トム5000形2両(トム8587, トム8902)が羽後交通に譲渡され、トム1形(トム1, トム2)として横荘線で使用された。廃車は、トム1が1959年(昭和34年)3月、トム2が1963年(昭和38年)8月である。

上信電鉄にトム5000形1両(トム6290)が譲渡され、トム50形(トム50)となっている。


  1. ^ 厳密にいうとトム16000形にされたグループ内でもトム16724以後は設計を見直しているので、さらに大きさが微妙に違う(トム16723までの物はトム5000と同じ)が区別はされなかった
  2. ^ 吉岡2020上p.21・23
  3. ^ a b 吉岡2020上p.21
  4. ^ a b c 吉岡2020上p.23
  5. ^ 具体的にはトム16724以後
  6. ^ 吉岡2020上p.20・23
  7. ^ 外見は側面と妻面の板を撤去され床だけ残された二軸長物車。
  8. ^ 吉岡2020上p.22
  9. ^ 吉岡2020上p.22・24
  10. ^ a b 吉岡2020上p.22
  11. ^ 番号の重複については、改番があったものと推定される。





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