国鉄ト24000形貨車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/14 15:12 UTC 版)
同形車
青梅電気鉄道ト121形
トム1000形は、1921年(大正10年)に梅鉢鉄工所で30両が製造された15 t 積みの二軸無蓋車で、製造当時の形式番号はト121形(ト121 - ト150)である。1926年8月に、自社工場で全車が24 t 積み三軸車に改造され、ト1001 - ト1030となったが、1928年の荷重記号付与によりトサ1000形(トム1001 - トム1030)となった。改造は、側板上部に板1枚を継ぎ足して容積を増したが、その容積の増加割合は約9%にとどまっており、荷重15 t から24 t への増量は、比重の大きい砂利輸送用としたためと推定される。これらのうち20両は、1943年(昭和18年)10月に空気制動装置取り付けスペースを捻出するため15 t 積み二軸車に復元された。1944年(昭和19年)4月の戦時買収により、二軸車20両は既存のトム5000形(トム10324 - トム10343)に編入され、三軸のまま残ったものはトサ1形(2代。トサ1 - トサ10)に改称された。トサ1形については、少数の異端形式であるうえ、ブレーキシリンダーを装備していなかったため、早期淘汰の対象となり、1950年(昭和25年)の特別廃車により消滅した。
神中鉄道ト260形
ト260形は、1926年汽車製造製のトム5000形の同形車で、神中鉄道開業用として33両(ト261 - ト293)が製造された。1928年(昭和3年)の称号改正によりトム260形となり、その後、会社合併により相模鉄道に移り、2001年(平成13年)まで使用された。5両が三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道に、10両が秩父鉄道に譲渡されている。
北海道拓殖鉄道トム201形
トム201形は、1928年(昭和3年)9月に5両(トム201 - トム205)、1929年(昭和4年)4月に3両(トム206 - トム208)が汽車製造で製造された、北海道拓殖鉄道の貨車である。トム16000形の同形車である。1951年(昭和26年)10月に、国鉄から2両(トム13150, トム18102)を譲り受け、トム209, トム210としている。
西武鉄道トム1001形・トム1501形
トム1001形は、西武鉄道が国鉄からトム5000形の払い下げを受け、または自社で新製した15t 積みの無蓋車である。譲受車、新製車をあわせて200両以上が在籍した。オリジナルの側板構造は使いにくかったため、後年総あおり戸方式に改造されている。いくつかの貨車の種車にも利用されており、1955年(昭和30年)から1958年(昭和33年)の間にスム101形に、1956年(昭和31年)に所沢車輌工場で4両が改造されて、ワム201形になった。 これらのうち、1956年(昭和31年)および1957年(昭和32年)に16両(トム1221 - トム1231, トム1229 - トム1234[11])が長岡鉄道に、1959年(昭和34年)に5両(トム1003, トム1008, トム1016,トム 1021, トム1026)が日本ニッケル鉄道へ譲渡されている。
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