円福寺 (銚子市) 歴史

円福寺 (銚子市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 14:23 UTC 版)

歴史

寺伝によれば、神亀元年(724年)、漁師が十一面観世音菩薩を網ですくい上げ、その後、弘仁年間(810年 - 824年)この地を訪れた空海(弘法大師)が開眼したという。鎌倉時代以降はこの地を治めた海上氏の帰依を受け、寺運は興隆した。天正19年(1591年)に徳川家康に朱印を賜わり諸堂を整備。

天正6年(1578年)には8間4方の観音堂を建てた。元禄15年(1702年鐘楼多宝塔を焼失。安永2年(1773年)には観音堂を10間4方に改築、ほかには仁王門・鐘楼・多宝塔などの諸堂を整備したが、昭和20年(1945年)に空襲で多宝塔以下観音堂、仁王門、鐘楼、太子堂、馬頭観音堂、二十三夜堂、荼枳尼天堂、龍蔵大権現堂(現・銚港神社)など諸堂を焼失した[1]

銚港神社と観音堂の間に古碑があり、慶長年間に近郷に住んでいた「早器居士」の墓と呼ばれていた[2]

2009年平成21年)に五重塔を建立、高さ33.55m[3]

2014年(平成26年)から年2回、寺院が所蔵する古典籍を展示する寺宝展を、慶應義塾大学斯道文庫の協力によって開催している[4]2016年(平成28年)6月28日、テレビ東京開運!なんでも鑑定団」に円福寺所有の嵯峨本徒然草』が出品された[5]

境内

境内

本堂・飯沼観音エリア

  • 本堂(飯沼観音)
  • 銚子大仏
  • 五重塔
  • 鐘楼堂
  • 仁王門
  • 稲荷堂
  • 飯沼水準原標石

本坊・大師堂エリア

  • 大師堂
  • 涅槃殿(宝物殿)

文化財

飯沼水準原標石

重要文化財

千葉県指定文化財

  • 梵鐘(享徳十一年在銘)
  • 釈迦涅槃図 附 釈迦涅槃図由来書3巻

土木学会選奨土木遺産


  1. ^ 空色Walk
  2. ^ 文港堂・編集『極東の美銚子』文港堂、1926年、7p頁。 
  3. ^ a b 境内案内(飯沼観音エリア) - 円福寺
  4. ^ 日本の古典研究を支える書誌学の世界:[慶應義塾]”. www.keio.ac.jp. 2020年2月19日閲覧。
  5. ^ 嵯峨本の徒然草|開運!なんでも鑑定団|テレビ東京”. テレビ東京. 2020年2月19日閲覧。
  6. ^ a b 飯沼水準原標石 - 利根川下流河川事務所
  7. ^ 飯沼水準原標石 - 土木学会
  8. ^ リンドと飯沼水準原標石 - 犬吠埼灯台大百科


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