修道中学校・修道高等学校 修道中学校・修道高等学校の概要

修道中学校・修道高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/18 03:51 UTC 版)

修道中学校・修道高等学校
北緯34度22分23秒 東経132度27分25.6秒 / 北緯34.37306度 東経132.457111度 / 34.37306; 132.457111座標: 北緯34度22分23秒 東経132度27分25.6秒 / 北緯34.37306度 東経132.457111度 / 34.37306; 132.457111
過去の名称 講学所
講学館
学問所
修道館
浅野学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人修道学園
設立年月日 1725年
創立記念日 11月4日
創立者 浅野吉長
共学・別学 男子校
中高一貫教育 併設型
課程 全日制課程
単位制・学年制 単位制
設置学科 普通科
学期 2学期制
学校コード C134310000015 (中学校)
D134310000013 (高等学校)
高校コード 34501G
中学校コード 340236[1]
所在地 730-0055
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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私学藩校広島藩「講学所」、1725年)を起源とする数少ない[注 1]学校で、学校としては国内屈指の歴史をもつ。

概要

渡り廊下(2022年に解体)

1725年享保10年)に広島藩第5代藩主浅野吉長が設置した藩校「講学所」を起源としている。広島藩校は「講学所」「講学館」「学問所」と校名を変えながら続き、1870年(明治3年)、第12代藩主浅野長勲が城中八丁馬場へ移して「修道館」と称した。これが現校名の由来となっている。

広島藩校が起源の学問所が私立学校となったのは、廃藩置県1871年)により休業となったのち、1878年(明治11年)6月、浅野長勲が「修道館」を継承し泉邸内に設立した「私立浅野学校」による。

1881年(明治14年)11月「修道学校」、1905年(明治38年)4月「財団法人私立修道中学校」、1907年(明治40年)1月南竹屋町へ移転、1926年(大正15年)3月南千田町に移転(現校地)、1947年(昭和22年)4月新制「修道中学校」、1948年(昭和23年)5月新制「修道高等学校」となり、現在に至る。

「修道」の名は、四書の一つ『中庸』の「修道之謂教」(道ヲ修ムル之ヲ教ヘトイフ)の言葉に基づく[2]

建学の精神は「道を修めた有為な人材の育成」である。教学目標は「知徳併進」であり、その実践に向けた心得として「尊親敬師」「至誠勤勉」「質実剛健」を掲げている。

2000年に校舎の新築工事を開始し、2003年に終了した。正門から一番に見える渡り廊下(右写真)は、旧校舎時代のものをそのまま現校舎に残したものである。2010年に総合体育館が完成した。

多彩な分野にリーダーを輩出し[3]、特に政界、官界、財界、医療界で活躍する卒業生が多い[注 2][注 3][注 4]

60分授業であり、一般の学校でいう部活動は「班」活動と呼ばれる。

学校行事も多彩である。6月下旬に行われる体育祭、10月下旬 - 11月上旬の文化祭(文化祭は「〇〇〇年祭」と創立からの年数を表した名称となる(例えば2023年度は298年祭)。これは創立記念日が11月4日であるため)に加えて宿泊行事がある。数々の集団行事は重要な学びの場であり、「自治向上の精神」の育成に欠かせないとしている。

現在の校長は田原俊典(第20代)。10月中旬にはオープンスクールが催されている。

教育理念

「知徳併進」
1905年(明治38年)、私立修道中学校(旧制)が設立された時に定められた。
急激に文明開化が進んだがゆえに、知識偏重に陥った明治という時代に対して「学問の精神は物知りだけではいけない、人間器量の大成でなくてはならぬ(修道学園史より)」という強い主張が込められている[4]
創立時の広島藩「講学所」では、藩の将来を担うことのできる、教養と礼儀を身につけた、志の高い人を育てることを目指していた[5]

  1. ^ 藩校を起源とする私立学校として他に茨城中学校・高等学校がある。
  2. ^ 広島県医師会の全会員6500名に対しこの学校の職域同窓会「修道医会」の県内会員が870名であり、県内医師の7~8人に1人 (13.4%) が修道高校卒業生という計算になる。ただし修道卒業の医師のうち修道医会に登録しているのは一部であり、実際の比率はさらに高いと推測される。修道中学校・高等学校「修道トリビアカード2018」28頁
  3. ^ 読売ウィークリー2005年1月23日号「社長の出身高校640人調査」によると有名企業の社長出身高校では西日本1位、全国4位であった。
  4. ^ 週刊ダイヤモンド2016年1月19日号『特集:最強の高校』62-64頁において、「広島政官財界に圧倒的な人材を送り込む学校」「広島の至る所に修道出身の社長がいる。彼らの人脈はとても濃い。卒業生は就職で相当有利。」などと記載がある
  1. ^ 広島県所属中学コード表 - 教育開発ONLINE” (PDF). 2020年10月10日閲覧。
  2. ^ 修道公式サイト「沿革」
  3. ^ エコノミスト94巻27号(2016年6月28日号)「名門高校の校風と人脈/修道高校」
  4. ^ カッコいい男になれ!-知徳併進|修道中学校・修道高等学校
  5. ^ 来たれ修道!2022 p.2
  6. ^ 修道公式サイト「責任ある自由」
  7. ^ 日本経済新聞朝刊(全国版)平成29年8月8日 越智光夫Xモーリー・ロバートソン対談
  8. ^ 修道公式サイト「OB座談会」
  9. ^ 現代ビジネス2012年04月15日
  10. ^ 修道学園同窓会関東支部「修道の「いま」を見る」
  11. ^ 修道公式サイト「グローバル教育・ICT教育」
  12. ^ 修道公式サイト「制服」 上級(5・6年)
  13. ^ a b 制服-初級(1年・2年)|修道中学校・修道高等学校
  14. ^ a b 制服-中級(3年・4年)|修道中学校・修道高等学校
  15. ^ 2013年 修道中・高 学校案内
  16. ^ 中国新聞2003年4月3日朝刊3頁
  17. ^ 修道学園『修道学園史』昭和53年 214頁
  18. ^ 修道サッカーOB会
  19. ^ 修道学園同窓会「インターハイ登山競技の部結果報告」
  20. ^ 修道公式facebook
  21. ^ 修道学園『修道学園史』昭和53年 217-219, 321-325頁
  22. ^ 修道学園『修道学園史』昭和53年 326頁
  23. ^ 全国高等学校ハンドボール選手権歴代出場校
  24. ^ 修道学園『修道学園史』昭和53年 325-326頁
  25. ^ 修道公式サイト「文武両道」
  26. ^ 全国高等学校将棋選手権大会歴代優勝者一覧
  27. ^ 修道公式サイト「第31回全国公募千字文大会授賞式」
  28. ^ 広島県教育委員会「平成27年度メイプル賞(第2回)受賞者一覧」
  29. ^ 広島県教育委員会「平成28年度メイプル賞(第2回)受賞者一覧」
  30. ^ 広島市「平成27年度広島フェニックス賞表彰式」
  31. ^ a b 修道学園『修道学園史』昭和53年 316頁
  32. ^ 修道公式サイト「班活動」
  33. ^ 修道公式サイト「同窓会概要」
  34. ^ 中国新聞2018年12月24日朝刊19頁
  35. ^ 修道中学校職員生徒慰霊碑 | 被爆建造物・慰霊碑 | 観光 | 広島の観光スポット | 広島の観光情報ならひろたび


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