伊勢市駅
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概要
近鉄の宇治山田駅とともに、伊勢志摩の中心都市である伊勢市(旧宇治山田市)の代表駅。古くから伊勢参りの玄関口として利用されてきた(伊勢神宮へは近鉄の宇治山田駅や五十鈴川駅が最寄り)[6]。近鉄鳥羽線開通前は近鉄から二見・鳥羽への乗継駅としての役割の大きい駅であった。1905年から1961年には、駅前から伊勢神宮の外宮・内宮や二見浦へ向かう路面電車の三重交通神都線が発着していた。
1990年代までは、ジャスコ伊勢店・三交百貨店といったデパートや伊勢高柳商店街・伊勢銀座新道商店街などの商店街に近隣の市町村から訪れる人が多く、年末の買い出し・正月の初詣は特に混雑する駅でもあった。その後、郊外の大型店が充実して、ジャスコ伊勢店・三交百貨店といった大型店は閉鎖したため、現在は、通勤・通学客の他は、駅の南側に位置する伊勢神宮外宮への参拝客や、JR線と近鉄線の乗り換えで利用する客が多い駅となっている[6]が、駅前の人通りは閑散としている。
また、伊勢市内・郊外への三重交通バス路線の拠点となっており、宇治山田駅よりも乗り入れバス路線が多い。池袋駅(東京)・大宮駅(さいたま)・YCAT(横浜駅)への夜行高速バスも乗り入れている。2015年からは、WILLER EXPRESSの乗り入れも始まった(新宿駅・川崎駅行き)。三重交通バス路線の廃止などにより、伊勢市コミュニティバス(おかげバス)のバス路線も運行されている。
先述したように、ジャスコ・三交百貨店などの閉店で駅前を含めた中心市街地の空洞化が激しいため、自治体では空洞化対策が検討されてきた。ジャスコ跡地については、2010年12月に四日市市の不動産会社が再開発計画を発表[7]、2013年(平成25年)8月11日に宿泊・温浴・商業の複合施設「伊勢外宮参道 伊勢神泉」が開業した[8]。三交百貨店跡地は2013年9月現在、三重交通グループの運営するコインパーキングになっていたが、三交インが建設され2016年11月に開業した[9][10]。
乗り入れ路線
JR東海の参宮線と、近鉄の山田線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている[1]。JR東海・近鉄ともに全ての列車が停車する。
近鉄線利用時にはPiTaPa(スルッとKANSAI協議会)およびその提携ICカードの使用が可能である。また、2013年3月23日よりIC乗車カード全国相互利用開始によって、JR東海のTOICAも利用できるが、JR東海のエリア内から入場した場合はエリア外のため利用できない。
- ^ a b c d e 朝日新聞出版(2014):28ページ
- ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、24-25頁。
- ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。
- ^ a b c 朝日新聞出版(2013):26ページ
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- ^ a b c d 平賀(2013):12ページ
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- ^ 株式会社PLEASURE ONE (2013年9月17日). “宿泊・温浴・商業施設『伊勢外宮参道 伊勢神泉』を伊勢市駅前に開業”. 財経新聞. オリジナルの2013年9月28日時点におけるアーカイブ。 2013年9月28日閲覧。
- ^ “伊勢市駅前にホテル 三交イン、三交百貨店跡地に”. CHUNICHI Web (中日新聞社). (2014年12月12日). オリジナルの2014年12月13日時点におけるアーカイブ。 2015年1月5日閲覧。
- ^ 『伊勢市駅前に「三交イン」建設〜平成28年末開業を目指す〜』(プレスリリース)三重交通、2014年12月11日。 オリジナルの2015年1月9日時点におけるアーカイブ 。2015年1月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 平賀(2013):13ページ
- ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、156頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ a b “みえ駅ものがたり 近鉄山田線・JR参宮線 伊勢市 神宮参拝者の玄関口 JR側に南口 近鉄側は北口”. 中日新聞 朝刊 三重版: p. 10. (2010年11月4日)
- ^ 三重県歴史教育者協議会 編『三重の戦争遺跡 増補改訂版』つむぎ出版、2006年8月15日、314p. ISBN 4-87668-151-1 (241ページより)
- ^ “15日落成式 改築急ぐ国鉄山田駅”. 伊勢新聞: p. 2. (1950年4月7日)
- ^ 朝日新聞出版(2013):29ページ
- ^ 1959年(昭和34年)7月9日日本国有鉄道公示第248号「紀勢東線三木里・紀勢西線新鹿間鉄道の完成に伴う一般運輸営業の開始その他について定める件」
- ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 8 関西1、新潮社、2008年、32頁。ISBN 978-4-10-790026-5。
- ^ “近鉄券の売り場が登場 国鉄伊勢市駅構内”. 中日新聞 朝刊 伊勢志摩版: p. 9. (1972年3月28日)
- ^ 1974年(昭和49年)9月12日日本国有鉄道公示第208号「駅の営業範囲の改正」
- ^ 1982年(昭和57年)9月30日日本国有鉄道公示第113号「駅の営業範囲の改正」
- ^ 1985年(昭和60年)3月12日日本国有鉄道公示第181号「駅の営業範囲の改正」
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、188頁。ISBN 4-88283-115-5。
- ^ 『平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日 。2016年3月13日閲覧。
- ^ 『参宮線 伊勢市駅、東海道本線 安城駅、中央本線 新守山駅 エレベーター等使用開始について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2011年2月22日。 オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブ 。2020年12月19日閲覧。
- ^ 『HAND BOOK 2010』、近畿日本鉄道総合企画部編、2010年9月
- ^ a b c “駅構内図|伊勢市”. 東海旅客鉄道. 2022年7月29日閲覧。
- ^ a b c 近鉄時刻表2021年7月3日ダイヤ変更号、p.108 - p.131・p.144 - p.165・p.260- p.282・p.296 - p.317
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- ^ 『伊勢新聞』2011年3月1日 JR伊勢市駅エレベーター 連絡路に手すりも設置
- ^ 三重県統計書 - 三重県
- ^ 三重県統計年鑑(昭和31年度) 75 三重県下国有鉄道旅客・貨物輸送状況(昭和31年度)、、三重県編、Page164
- ^ 三重県統計年鑑(昭和31年度) 77 近畿日本鉄道(昭和31年度)、、三重県編、Page178
- ^ 出典:三重県統計書各年度版 近鉄広報発行パンフレット「きんてつ」
- ^ 駅別乗降人員 山田線 - 近畿日本鉄道
- ^ “駅別乗降人員 志摩線”. 近畿日本鉄道. 2016年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月1日閲覧。
- ^ “伊勢市駅前 - 主要停留所案内図・時刻表|三重交通ホームページ”. 三重交通. 2022年7月18日閲覧。
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