二式二十粍固定機関砲 現存砲

二式二十粍固定機関砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 09:22 UTC 版)

現存砲

日本国内では大阪府交野市星田にて、2005年(平成17年)3月16日に第2京阪道路工事作業中に地中から見つかったホ5が、同じく出土したホ103・ハ40プロペラ・機体残骸とともに同市のスポーツ施設に展示されている。約60年が経っての発見であるが出土品の状態は総じて良好で、ホ5は砲身付根が曲がっているだけで原型を留めている。

なおこの出土品は、1945年(昭和20年)7月9日正午頃の同市星田村上空におけるP-51との空戦で撃墜された、飛行第56戦隊(伊丹飛行場駐屯)所属・中村純一陸軍少尉(死後陸軍中尉特進)の搭乗機である三式戦「飛燕」一型丁(キ61-I丁)ないし二型(キ61-II改)のものであることが判明している。中村中尉は被撃墜時に乗機より脱出し落下傘降下したものの、P-51に落下傘索を切られ戦死(墜死)しており、遺体は同地住民の手により弔われ同地には慰霊碑が建てられている[6]

日本国外には一定数が現存している。

脚注

参考文献

  • 橋立伝蔵監修『日本陸軍機キ番号カタログ』文林堂、1997年。

関連項目


  1. ^ 軽量砲弾ではあるが一発の射撃時の反動は約800kg。
  2. ^ ホ3は30mmを貫通。
  3. ^ 既存生産機の甲/乙/丙型(キ45改甲/乙/丙)からの改造分も含む。
  4. ^ 口径20mmながら安定性・命中率から翼砲ではなく機首砲として2門を装備。翼砲・モーターカノンと異なり、操縦席前方に位置する機首砲はサイズ制約を多大に受けるが、本砲のコンパクトさが貢献している。
  5. ^ 旋回機関砲として機体背面に搭載。
  6. ^ 星田歴史風土記 交野市教育委員会


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