試製二十粍固定機関砲とは? わかりやすく解説

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試製二十粍固定機関砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/02 16:17 UTC 版)

ホ3 試製二十粍固定機関砲
ホ3 試製二十粍固定機関砲
種類 航空機関砲
製造国 大日本帝国
仕様
口径 20mm[1]
銃身長 1,200mm[2]
使用弾薬 20x124mm
弾頭重量 127.4g(榴弾)
弾薬全備重量 296.0g
装弾数 50発(ドラム弾倉
作動方式 ガス圧利用
全長 1,742 mm[1]
重量 32.63 kg[2]
発射速度 400発/分[2]
銃口初速 800 m/s[2]
歴史
配備先 大日本帝国
関連戦争・紛争 大東亜戦争
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試製二十粍固定機関砲(しせいにじゅうみりこていきかんほう) ホ3/ホ三は、大日本帝国陸軍航空機関砲。旋回機関砲のホ1を固定式に改造したものである[3]

概要

アメリカ軍B-17爆撃機に対抗するべく作られた口径20mmの固定機関砲で、対戦車ライフルである九七式自動砲をベースに開発された。給弾方法はドラム弾倉式で、発射速度は毎分400発と低速だった[1]

弾種は曳光徹甲弾、曳光榴弾、榴弾、マ201(炸裂弾)である。開発のベースとなった九七式自動砲及びホ1とは共通の弾薬を使える。徹甲弾を使用した場合、射距離100mで30mmの装甲を貫通する威力があった[1]

製造は主に小倉陸軍造兵廠で行われた[1]二式複座戦闘機「屠龍」甲型/丙型(キ45改甲/キ45改丙)の少数機に搭載された。搭載数は胴体下の1門のみで、低い発射速度もあって対戦闘機用には適さなかったが、対爆撃機用としては有用と判断された[1]

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f 古峰 2025, pp. 29–30.
  2. ^ a b c d 佐山 2021, p. 613.
  3. ^ 国本戦車塾.

参考文献

  • 古峰文三「二式複戦「屠龍」のメカニズム」『ミリタリー・クラシックス』第89号、イカロス出版、2025年6月、21-31頁。 
  • 佐山二郎『日本陸軍航空武器 機関銃・機関砲の発達と変遷』光人社NF文庫、2021年1月。ISBN 978-4-7698-3197-6 
  • 橋立伝蔵監修『日本陸軍機キ番号カタログ』文林堂、1997年
  • 国本康文. “国本戦車塾 ホ3(試製20粍固定機関砲)”. 2025年4月5日閲覧。

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