亀有公園前派出所 亀有公園前派出所の概要

亀有公園前派出所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/05 20:22 UTC 版)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 > 亀有公園前派出所

概要

亀有公園
亀有駅北口交番

「派出所」は連載第1回から登場している本作品の最重要舞台であり、両津ら主要メンバーの勤務先である。しかし、擬宝珠家が経営する「超神田寿司」本店が登場したころより、両津が行動する主な舞台は「派出所」と「超神田寿司」の2箇所となった(第118巻)。このストーリーの多重化により「派出所」でのシーンが減っている。

亀有公園は、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線亀有駅北口付近に実在するが、派出所は存在せず、作品中の設定である[1]。作品の設定では、亀有公園前派出所は環七通り沿いに位置している[2]

亀有駅北口にある亀有警察署亀有駅北口交番が作中の派出所のモデルとされる事もあるが、亀有警察署ホームページでは亀有駅北口交番が「アニメに登場する交番に似ている」と記載しているが、当作品とは記載していない[3]。また、当作品公式サイト「こち亀.com」でも同交番が紹介されているが、観光名所としての扱いであり、モデルとは記載していない[4]

また、郵便局の計らいで、宛名に「東京都葛飾区亀有公園前派出所 両津勘吉様」と書かれたファンレターが作者の住所に届いたこともあるという[5]

1994年7月から、実際の「派出所」は「交番」と呼称変更[6]されたが「いまさらタイトルの変更はできない」という理由により、タイトルも作品中の表現も派出所のままである。作品中で一度だけ「亀有公園前交番」と表記されたことがあり、これを見て怒った両津が「この漫画のタイトルはどうなるんだ!」「コミックスの表紙をすべて直すと一体いくらかかると思っているんだ!」と部下の中川圭一にあたり、しまいには「わしは認めん!」と「交番」の文字をマジックで二重線を引いて消し、その上に「派出所」と書いたことがある[7][8]

亀有公園内に設置されたロケセット

2011年1月~2月、亀有公園内に映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』撮影用のロケセットとして派出所風の建物が設置された(撮影時のみの一時的な設置で、すでに解体されている)。

派出所の作内設定

亀有公園前派出所は、警視庁「新葛飾警察署」の管轄であり、亀有公園の外縁沿いの公園敷地内に建っている。班長[9]は、連載開始から現在に至るまで、一貫して大原大次郎巡査部長(通称:部長)が務めている[10]。配属の警察官の総人数は不明で、1回の勤務につく警察官の人数は、第1話(本作では第1話を「〜の巻」と表現する)ごとに都度変化する。[11]

建物自体はそれほど大きくない平屋建で、派出所の事務室、休憩部屋、台所などに分かれており、24時間交代勤務ができるように建築されている。事務室には事務机が二つ置かれているが、入口から見て左は両津、右は秋本・カトリーヌ・麗子が事実上占有している。ただしロッカーは所員の人数分設置されている。また、休憩部屋にはテレビやパソコン(連載開始当時はなかった)、麻雀やトランプ、花札などができるこたつ台などが置かれ、食事や仮眠、そして所員同士で遊ぶことができるようになっている。また両津のテレビゲーム等、私物もたくさん置かれている。なお、派出所の右には柵で囲まれた屋外スペースがある。

また、派出所の建物はよく破壊されるが、破壊された派出所は連載の次巻では直っている[12]。また、手抜き工事のため、土台ごと建物すべてが盗まれたこともある(第7巻・第23巻)。また破壊された派出所がその巻中にいつの間にか直っていることもある(第147巻)。なお、両津が派出所の周囲の土地を地主から中川に譲らせ、人工海浜プールとしたこともあり、さらに「派出所が景観に合わない」として大原不在時は派出所を海の中に沈める追加改造を施したこともある(第86巻)。

また、一時期は派出所の隣にダメ太郎たちロボット警官が勤務するロボット派出所が設置されていた時期がある。作者いわく、作品の幅が広がるのではと思いロボット派出所を建てたが、実際は派出所が増えてよかったというハガキは一通も来ず、ロボットが出てくると下町情緒が無くなりムードが壊れるという苦情が多かったという。また、ロボット派出所の次は都心に住めない貧乏な大使が派出所の反対側の隣に大使館を建てるという話も出来ていたが、前述の通りロボット派出所が不評だったため、執筆出来なかったという(60巻「ロボット派出所改造計画の巻」)。結局ロボット派出所は、2度の改装(東洲斎写楽の作品が描かれた和風の建物→派出所と瓜二つの建物)を経て、最終的には更地になった。後に一時期のみではあるが通天閣署の別館が派出所の隣に建設されていたこともある(第179巻)。

電話
派出所にある固定電話は2回交換されている。(両津らが破壊した場合の交換は除く)

メンバー

亀有駅付近に設置された「敬礼両さん像」(2010年建立)
亀有公園にある看板
主要メンバー
準メンバー

下記3名は非常勤所員である。

作品中で明確に派出所勤務とされているのは主要メンバーの7名および準メンバーの3名であるが、作品の中ではこれ以外にも、1話限り完結の単発所員も多数存在し、中には複数回再登場する所員もいる。すべて警察官であり交番相談員などはいないが、交通課担当の警察官が配置されてくることが多い。

ボルボ西郷早乙女リカ[18]法条正義も着任時や人員不足の臨時で勤務についたことがあるほか、派出所の旅行やイベント、冠婚葬祭では部署違いの本田速人がよく参加していて、本田や早乙女は休憩などで遊びに来ることもおおい。

元メンバー
  • 戸塚金次(初期は主要メンバーだった)[19]
  • 岩田(両津が派出所に配属された時の巡査部長)
  • 水谷(連載の最初のほうのみで勤務)
  • 南(連載の最初のほうに勤務していたが、異動して離脱)
  • 松本(連載前に離脱。[20]
  • 恵比寿海老茶(刑事に異動。アニメではその後退職。)

  1. ^ フジテレビトリビア普及委員会 『トリビアの泉〜へぇの本〜 6』講談社、2004年。 
  2. ^ 実際の「亀有公園」は環七通り沿いにはなく、公園の位置・園内施設等も作品中の設定である。
  3. ^ 亀有警察署 亀有駅北口交番”. 警視庁. 2021年7月6日閲覧。
  4. ^ 下町観光ガイド”. こちら葛飾区亀有公園前派出所公式サイト. 2021年7月6日閲覧。
  5. ^ ジャンプコミックス第34巻 作者コメント
  6. ^ 警察法の一部を改正する法律(平成6年6月24日法律第39号)により警察法第53条第5項の規定の中の「派出所」が「交番その他の派出所」に改正(1994年7月1日施行)されたことによる。なお、「交番その他の派出所」という規定は、派出所のなかの代表として交番を掲げているのであり、派出所のすべてが交番になったわけではない。交番でない派出所としては「丸の内警察署皇居前警備派出所」、「東京湾岸警察署隅田川水上派出所」などがある。
  7. ^ 第89巻「中川の交番日記!の巻」
  8. ^ タイトルでは「葛飾区亀有公園前派出所」となっているが、実際の派出所は特別区の管理下にはないため、「葛飾区」という表記が、派出所名称にはいることはない(東京都に所在する「派出所」(交番)は警視庁の各警察署に管轄される。ただし、地理的名称として○○村駐在所とする場合がある(東京都利島村に所在する「大島警察署利島村駐在所」。なお御蔵島村には「三宅島警察署御蔵島駐在所」、青ヶ島村には「八丈島警察署青ヶ島駐在所」が設置されているがこれらには「村」を除いた名称である。亀有公園は区立公園のため、葛飾区の管理下にあり、正式名称は「葛飾区立亀有公園」である。
  9. ^ 実際の派出所の長は、連載中の1993年1月に「所長」と呼称することになった(警察庁 平成5年警察白書 1の(3)のイ参照)。
  10. ^ 1回だけ、三丁目派出所の応援班長として、亀有公園前派出所を離れたことがある。三丁目派出所では両津がいなくて楽ができると思っていたが、常識知らずの若い所員に辟易し、かえってストレスになった。一方、大原の代わりに亀有公園前派出所に来た手持鹿(でもしか)巡査部長は、謹厳実直な大原と違い、マイペースでいい加減、物忘れも激しい人物で、いつもサボっていた両津は大原の代わりに、普段の数倍の量の仕事をこなす羽目になった(第49巻)。
  11. ^ 基本は日勤で3~5人、夜勤で2~3人だがそれ以上の人数や両津が1人で勤務していることもある。ただし、多人数の時は机が足りず立ち勤務やパトロールや渉外勤務に従事する者がでる。
  12. ^ 直るまでに数週間もかかったのは火事(第3巻)と爆発(第23巻)およびミサイルの誤作動トラブル(第119巻)の3回だけである(どれも修復されるまでプレハブ等の仮建物を使用した)。
  13. ^ 実際の派出所の長は、連載中の1993年1月に「所長」と呼称することになった(警察庁 平成5年警察白書 1の(3)のイ参照
  14. ^ 元々は寺井の補欠で登場(11巻)。本来は新葛飾署交通課所属だが、派出所を管轄する地域課に出向し、亀有公園前派出所での勤務となっている
  15. ^ アニメ版では交通課に勤務している
  16. ^ アニメ版では登場しないため早矢が代理に入った話は役割を秋本麗子に置き換えられた。
  17. ^ 実際の警察組織では、交通機動隊は警視庁・道府県警察本部の交通部の下部組織であり、本来は警察署に交通機動隊は配置されない(例えば、警視庁では警視庁組織規則(昭和47年4月1日公安委員会規則第2号)第52条第1項で「交通部に交通機動隊10を附置する。」と規定されている)。なお、乙姫が代理勤務する話がアニメ化されたときには役割を清正奈緒子に置き換えられた。
  18. ^ アニメでは小野小町。
  19. ^ 原作では掲載の合間にいる、勤務シフトがずれたと異動したという3種類の設定である。 アニメでは麗子が着任する以前に異動して離脱した設定。
  20. ^ 第1巻「始末書の両さんの巻」。初期版ではロシアンルーレットで事故死。改訂版ではマヨネーズの一気飲みが得意だったとセリフが差し替えられたが、「前にいた」や「実に面白いやろうだった」などと過去形で評されており連載時にはすでにメンバーから離脱したと思われる。 また、このあと原作やアニメでも登場しなかった。


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