ヤマダデンキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 19:12 UTC 版)
業態
2022年11月現在は以下の業態を擁する。
- テックランド (Tecc.Land)
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- 総合家電販売店。ヤマダデンキの主力店舗形態。ロードサイドを中心に出店する。西友などの総合スーパーにテナントとして入居する店舗も2015年頃より増加しており「テックランド」の屋号は下記にある他の業態ではないヤマダ電機の店舗全体を指す屋号に変化している。
- 多くの店舗は1階部分に駐車場を配し、店舗入口と来店ポイント付与端末・トイレのみが設置され、売り場は2階以上となっている。ただし、サトームセンなどの他店から転換した店舗や近年新規出店した店舗や黎明期の初期店舗では例外もある。
- ケーズデンキ同様、「テックランド○○本店」と「本店」と称する店舗が多数存在するのが特徴。
- 以前の店舗外観は黄色を基調とした派手なものが中心だったが、最近の店舗では白や灰色を基調とした外観に変化している。リニューアルオープンした以前より存在する店舗に関しては緑色の部分を青色に変更している店も存在する。
- 星電社・マツヤデンキ・ベスト電器からテックランドに転換した店舗も存在する。屋号はヤマダ電機(→ヤマダデンキ)テックランドに変更されるが、運営は2021年7月1日の当社への統合までは引き続き転換前の法人が行っていた[6][7][8][注 2]。
- 近年では家電製品のほかに、買収したダイクマのノウハウを活かし食料品や一般用医薬品、生活雑貨などを販売する店舗も存在している。
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広島アルパーク店(以前の標準的店舗の例)
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テックランド福島原町店(新しい標準的店舗の例)
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テックランド福岡香椎本店(ダイエーからの居抜き店舗の例)
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テックランド広島八木店(カラー変更の例)
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テックランドイオン新浦安店の看板
(「YAMADA」ロゴの右下に小さく「by BEST」の表記がある)
- LABI (LABI / LABI1)
- カメラ系家電量販店が立地する都心部ターミナル駅前への出店にあたり、新たに立ち上げた都市型大規模店舗。基本的に都心部の商業ビルをほぼ丸ごと借り上げる形で展開する。LABIとは、「LIFE ABILITY SUPPLY」からの造語である。特に規模が大きい高崎、池袋、なんばの3店舗はLABI1と付けられている[9]。
- 全棟借り上げでなく、一部にテナントとして入居する店舗の場合はLABIの屋号を使用する店舗[10]とテックランドの屋号を使用する店舗[11]が混在している。
- 2004年6月11日に実験店として都市型店舗「テックランド広島中央本店」(ウィズワンダーランド跡。天満屋八丁堀ビルへの移転時にLABIに鞍替えし閉店)を開店させ、その結果をもとに2006年3月10日に1号店「LABI1なんば」(なんばパークス南隣)を出店、以後9都府県に21店舗を展開している。
- 百貨店の居抜きや同業他社のM&Aによる店舗買収による出店が多い。水戸店をケーズホールディングス本社の向かいに建てるなど、同業他社を強く意識した出店戦略を採っているが、水戸店は閉鎖された。
- 2008年7月11日に開店した「LABI1高崎」は、本社を併設した自社ビルを新築して出店している(本社移転日は同年7月1日)。創業の地である前橋市を離れることについて、一宮浩二副社長は2005年の高崎移転発表時の記者会見で、本社からの交通の利便性の向上を理由に挙げ、「創業の地を離れるのは残念だが、1分1秒を争う戦いをしている以上、宿命ともいえる選択だった」と語っている[12]。近接する場所に高崎が創業の地であるビックカメラ高崎東口店が立地している[13]。
- 2009年10月30日に開店した「LABI1日本総本店池袋」(三越池袋店跡・ビックカメラ隣)は「今迄の家電量販店の枠にとらわれない総合流通化の実現」を謳い、レストランフロアやフットサルコートなどと同居した都市型店舗の集大成と位置付けられている[14]。元来池袋は2007年7月13日に開店した3号店「LABI池袋」があったが、これをモバイル機器・ホビーの専門店(池袋モバイルドリーム館、日本総本店の別館扱い)に改装している。
- テックランドからの鞍替え例として、広島店と大船店と自由が丘店が挙げられる[15][16]。
- 2021年6月まで星電社が運営[注 3]していた三宮の他は全て開店当初からの直営店であるが、以前は新橋店はキムラヤ(現:イーウェルネス)運営だった。
- ヤマダアウトレット
- 各店の旧モデル在庫品や展示使用品、中古家電を取り扱う業態。
- 既存のテックランド店かLABI店からの業態転換が大半であるが、閉店してからこの業態で再進出した店舗や、香川県のさぬき長尾店(2022年2月4日開店)[18]などの新規店舗、北海道の旭川店(2022年2月11日に家電住まいる館×YAMADA web.com 旭川店(現Tecc LIFE SELECT旭川店)から独立し、移転開業[19])など店舗内業態(インショップ)から単独店へ移行した店舗、広島県のアルパーク前店(2022年5月6日に旧テックランドアルパーク前店跡に開店[20])など玩具を扱うホビー館との一体型店舗もある。一部店舗はグループ会社のシーアイシーが提携するDon Don upがインショップ形式で出店している。
- 家電住まいる館YAMADA
- 2017年より展開されている業態。家電製品のほかソファやベッドなどの家具、キッチン用品などの住宅関連商品を取り揃えており、リフォームや不動産コーナー、カフェが併設されている店舗も存在する。
- 店内はテックランド店などとは異なり、フロア全体がダウンライト照明になっており、先述のテーマソングも流れていない。
- YAMADA web.com[21]
- 旧・YAMADAホールセール。インターネット通信販売のサービスを冠した業態。通常のテックランドの2倍のアイテムを備え、価格をインターネット通販とそろえているのが特徴。
-
YAMADA web.com 宇都宮本店
- 家電住まいる館×YAMADA web.com
- 「家電住まいる館YAMADA」と「ヤマダウエブコム」の要素を兼ね備えたハイブリッド業態。ウェブコム店では取り扱いのない家具の取り扱いを強化している。
- Tecc LIFE SELECT(テックライフセレクト)/LABI LIFE SELECT(ラビ ライフセレクト)[22]
- 「Tecc LIFE SELECT」は2021年6月18日に改装オープンした熊本春日店(旧・テックランド→家電住まいる館YAMADA)から用いている業態[23]。
- 既存の「家電住まいる館YAMADA」よりも売場面積を拡げ、非家電商品(家具・インテリア・生活雑貨・リフォーム・玩具など)の取り扱いを強化しているのが特徴である[24]。
- その後、姫路本店(旧・テックランドNew姫路本店、同年6月25日開店[25])、札幌本店(旧・テックランド→家電住まいる館YAMADA、同年7月2日開店[26])、神戸本店(旧・テックランド→家電住まいる館YAMADA、同年7月16日開店[27])、木更津請西本店(旧・テックランドNew木更津請西本店、同年7月22日開店[28])、長野SBC通り店(旧・家電住まいる館YAMADA、同年9月4日開店)、加古川本店(旧・テックランドNew加古川本店→家電住まいる館YAMADA、同年10月23日開店)、徳島本店(旧・テックランド、同年11月13日開店[29])、春日部本店(旧・テックランド、同年12月18日開店[30])、港北センター店(旧・テックランドNew港北センター本店→家電住まいる館YAMADA港北センター本店、2022年2月5日開店[31])、盛岡本店(旧・テックランドNew盛岡本店→家電住まいる館YAMADA、2022年2月5日開店[31])、旭川店(旧・テックランド→家電住まいる館×YAMADA web.com、2022年3月11日開店[32])、高知本店(旧・テックランドNew高知本店→家電住まいる館YAMADA、2022年4月29日開店[33])、高松春日本店(旧・テックランド、2022年6月11日開店[34])、清田店(旧・テックランド→家電住まいる館YAMADA→家電住まいる館×YAMADA web.com、2022年6月25日開店[35])、松本本店(旧・テックランド→家電住まいる館YAMADA、2022年7月2日開店[36])、函館本店(旧:家電住まいる館YAMADA、2022年7月30日開店[37])と順次、既存店舗からの改装によりオープンしている。新規店舗もあり、2021年10月29日にホームセンタームサシ久喜菖蒲店の2階にムサシ久喜菖蒲店[38]、2022年2月25日にスーパービバホーム一宮店の2階にNew一宮店[39]、同年11月3日に仙台あすと長町店(宮城県1号店)[40]を順次オープンしている。2022年4月22日に、広島県のテックランドアルパーク前店(現・ヤマダアウトレット&ホビー館アルパーク前店)がアルパーク西棟内に移転・業態転換し、広島アルパーク店としてオープン[41]。2022年11月時点で北海道4店舗、兵庫県3店舗、埼玉県と長野県に各2店舗ずつ、岩手県・宮城県・千葉県・神奈川県・愛知県・広島県・高知県・香川県・徳島県・熊本県に各1店舗ずつ展開している。
- 同じ「LIFE SELECT」を名乗る類似業態として、都市型大規模業態「LABI」を冠した「LABI LIFE SELECT」もあり、既存店からの改装店舗となる群馬県の高崎(LABI1店舗)、東京都の自由が丘・池袋・品川大井町(池袋はLABI1店舗で、2021年12月11日に日本総本店池袋から店舗名も変更、品川大井町は2022年3月5日にLABIから業態転換[42])、大阪府のなんばと千里(なんばはLABI1店舗で、2022年6月4日に改装[43]。千里は2022年8月27日に改装[44])の6店舗。新規店舗となる東京都の立川(2016年11月18日開店[45])と神奈川県の茅ヶ崎(2021年11月26日開店[46])の2店舗の計8店舗が該当する。
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LABI1 LIFE SELECT池袋
(旧:LABI1日本総本店池袋) -
LABI1 LIFE SELECTなんば
(旧:LABI1なんば、都心型店舗の1号店)
- 九十九電機(TSUKUMO)
- 2021年7月のグループ再編の際、株式会社Project Whiteから継承した自作パソコンやPCパーツなどを専門とする業態。継承時点で、北海道・東京都・愛知県・大阪府・福岡県に9店舗を展開している。
- マツヤデンキ
- 2021年7月のグループ再編の際、株式会社マツヤデンキから継承した総合家電販売業態。継承時点で26都道府県に展開している。
- Caden
- 「マツヤデンキ」と同様、2021年7月のグループ再編の際に株式会社マツヤデンキから継承した業態。大阪府に展開している。
- 大塚家具 (IDC OTSUKA)
- 2022年5月1日の合併に伴って株式会社大塚家具から継承された家具・インテリアなどを専門とする業態。対外的に「IDC OTSUKA」の名称を用いている。合併時点で直営店舗11店舗(東京都3店舗、神奈川県・大阪府各2店舗、千葉県・愛知県・兵庫県・福岡県各1店舗)、提携店3店舗(埼玉県・山梨県・広島県各1店舗ずつ)の計14店舗を運営している。
- 前述したテックランド、家電住まいる館YAMADA、YAMADA web.com、家電住まいる館×YAMADA web.com、Tecc LIFE SELECT/LABI LIFE SELECTに大塚家具の商品を取り扱う店舗も存在する。
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有明ショールーム
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新宿ショールーム
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横浜みなとみらいショールーム
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名古屋栄ショールーム
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大阪南港ショールーム
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福岡ショールーム
シャトレーゼのフランチャイズにヤマダデンキが加盟[47]し一部店舗でシャトレーゼを運営する他、グループ関連会社が『コスモスベリーズ』(コスモスベリーズ)、『再楽館』『再楽リプラス』(シー・アイ・シー)を運営している。
かつて展開していた業態
- 標準店
- 2000年代の初頭においてはテックランドを家電とデジタル家電を融合した複合店[48]と位置づけ、他の店舗はテックランドと付かない標準店とされていた。
- その後標準店の閉鎖が続き現在ではテックランドが標準店と位置づけられている。
- ダイクマ
- 詳細は当該項目を参照。
- デジタル21
- デジタル家電とDVDなどのソフトを組み合わせた業態[49]。ポイントカードの実験店としても運営されていた。
- ヤマダモバイル
- 旧・テックサイト(Tecc.site)。携帯電話及びモバイルコンピューティング専門の小規模店舗。東京周辺に展開。
- ELENTA
- ギフトや生活用品を取り扱う業態[50]。路面店はなくすべての店舗がテックランドやLABIにインショップ出店していた。
注
出典
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- ^ “ヤマダHD三嶋社長辞任へ 健康理由、山田会長が兼務”. 産経ニュース (2021年9月15日). 2021年9月15日閲覧。
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- ^ ベスト電器、既存3店舗を「テックランド」に転換 日本経済新聞 2013年9月13日
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