ムィコラーイウ 文化

ムィコラーイウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 08:01 UTC 版)

文化

宗教

ムィコラーイウでは、モスクワ派のウクライナ正教会キエフ派のウクライナ正教会ウクライナ独立正教会カトリック教会ルター派長老派教会バプテスト教会ユダヤ教教会がある。カトリックと正教の教会の設立はともに、都市のつくられた18世紀末に始まっている。ユダヤ教会の設立は19世紀半ばで、かつては多くのユダヤ人が居住していたが、その後アメリカ合衆国イスラエルなどへの移住により減少している。

住民

ムィコラーイウには、海軍に関係する多くの著名人が居住し、活動したことが知られている。その中には、一時期市長を務めたアレクセイ・グレイクの他、ヴラジーミル・コルニーロフパーヴェル・ナヒーモフ、ミハイル・ラーザレフ、ファデイ・ベリンスガウゼン、グリゴーリイ・ブタコーフなどがいる。

アレクサンドル・スマルコフ、アレクサンドル・プーシキンマクシム・ゴーリキーヴラジーミル・マヤコフスキーニコライ・リムスキー=コルサコフミハイル・シチェープキンらの文芸人も一時期ムィコラーイウに逗留した。レフ・トロツキーが最初の活動を行ったのもムィコラーイウであった。

教育・研究機関

大都市であるムィコラーイウには、多くの高等教育機関や研究機関が所在している。ムィコラーイウにおける高等教育の最高峰に位置するのがマカロフ元帥記念国立造船大学である。科学調査研究所「ムィコラーイウ天文台」は、1821年に設立された天文台である。

博物館

以下のような博物館美術館がある。

  • 州立郷土博物館(Обласний краєзнавчий музей
  • 大祖国戦争における地下パルチザン運動博物館(Музей підпільно-партизанського руху в роки Великої вітчизняної війни
  • ヴァスィーリ・ヴェレシュチャーヒン記念美術館(Художній музей імені Василя Верещагиіа) - 日露戦争で戦没した画家ヴァスィーリ・ヴェレシュチャーヒンを記念した美術館。
  • 造船と艦隊博物館(Музей історії суднобудування і флоту) - 州立郷土博物館の分館。

建造物

以下のような記念建造物がある。

  • 黒海艦隊司令部(Штаб командувача Чорноморським флотом) - 造船と艦隊博物館近くに所在。ピョートル・ネエーロフの設計。1793年建造。
  • 聖ムィコライ大聖堂(Свято-миколаївський собор) - 1817年建造。
  • 士官議会(Офіцерські збори) - 1824年建造。
  • 黒海艦隊気象台(Обсерваторія Чорноморського флоту) - ムィコラーイウ天文台近くに所在。1827年建造。
  • ヨット・クラブ(Яхт-клуб) - 1904年建造。

公園

以下のような公園がある。

  • 戦勝公園
  • 森林公園
  • ムィコラーイウ動物園 - ヨーロッパで最良の動物園のひとつとして知られる1901年設立の動物園。面積は19.18ha

劇場

以下のような劇場が所在する。

  • ムィコラーイウ芸術ロシア・ドラマ劇場(Художній російський драматичний театр) - 切手にも描かれている有名な劇場。1881年に設立されて以来、マーリヤ・サーヴィナ、ヴェーラ・コミッサルジェーフスカヤ、フセヴォロド・メイエルホリドフョードル・シャリャーピンらが舞台に立った。
  • アカデミー・ウクライナ・ドラマ・音楽コメディー劇場(Академічний український театр драми і музичної комедії
  • 国立・州立人形劇場(Державний обласний театр ляльок

映画館

以下のような映画館が所在する。

  • 「青春」(«Юність»
  • 「ピオネール(パイオニア)」(«Піонер»
  • 「イースクラ(火花)」(«Іскра»
  • 「祖国」(«Батьківщина»
  • 「最良」(«Найкращий»
  • 「ムリティプレークス」(«Мультиплекс»

その他


注釈

  1. ^ アクセント位置に長音符を用いるべきか否かについては諸説あり、その使用については任意となっている。実際の原語発音では日本語での長音概念に相当するような発音がなされているが、文字上では長音は表されていない。
  2. ^ 平成三年に定められ、現在も有効である内閣告知「外来語の表記」における『「外来語の表記」に用いる仮名と符号の表』には「ムィ」という表記は含まれていない。ただし、表に含まれない特別な音の表記は「取決めを行わず、自由とする」とあるので、告知は限定を意味するものではないが、留保を要する。「ムィ」という表記を使用しない場合、同様の発音をする他言語の表記例からいくつかの代替表記が考えられる。ポーランド語では「ミ」、ロシア語では「ミ」または「ムイ」、ルーマニア語トルコ語では「ム」または「ムィ」が使用されている。ウクライナ語に関しては実例が少なく比較し難いが、「ムイ」や「ム」よりは「ミ」が多い。但し、これについては下記註3.のような批判がある。
  3. ^ ї」については、[ji]の発音通り「イィ」と表記するとあまりに煩雑であるため、簡略に「イ」で済まされる場合が多い。
  4. ^ 表記一般の詳細についてはウクライナ語の日本語表記を参照のこと。
  5. ^ ロシア語の「е」の日本語表記については、「エ」と「イェ」のふたつの候補がある。実際の原語発音は「イェ」に近いが、煩雑であることから慣習的に「エ」で代替表記されることが多い。「イエ」と書くのは間違いであり、また使用例も少ない。
  6. ^ 「正しきレーニンの町」といった意味。

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