ハクビシン ハクビシンの概要

ハクビシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/05 08:04 UTC 版)

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ハクビシン
ハクビシン
ハクビシン Paguma larvata
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
亜目 : ネコ型亜目 Feliformia
: ジャコウネコ科 Viverridae
亜科 : パームシベット亜科 Paradoxurinae
: ハクビシン属
Paguma Gray, 1831[2]
: ハクビシン P. larvata
学名
Paguma larvata
(C. E. H. Smith, 1827)[2][3][4]
シノニム

Gulo larvatus C. E. H. Smith, 1827[2]

和名
ハクビシン[4]
英名
Masked musang
Masked palm civet
[3]

分布域

日本に生息する唯一のジャコウネコ科の哺乳類で、外来種と考えられている。

分布

中国大陸南部を中心に、マレーシアインドネシアなどの東南アジア、インドネパールなどの南アジア、そして台湾日本に生息している[5]。日本では本州の東半分と四国に生息し、北海道でも局所的に記録がある。

形態

体長51 - 76センチメートル[3]。頭胴長約61 - 66cm。尾長40 - 60センチメートル[3]。尾長約40cm。体重3.6 - 6キログラム[3]。体重2 - 3kg程度。ネコのような体つきで鼻すじが長い。オスのほうがメスよりひと回り大きい。柔らかく長い体毛で被われる[3]。体色は明褐色や暗褐色で個体変異が大きい[3]。耳介や頸部・四肢は濃色や黒[3]。体は暗い灰褐色で頭、手足、尾が黒い。尾は全体もしくは先端が黒い[3]。一方でボルネオ島など南方系の個体では尾の先端が白い個体もいる[3]。 額から鼻鏡にかけて白い筋模様が入る個体が多いが[3]、不明瞭な個体もいる[4]。和名(漢字表記では白鼻心)はこの筋模様に由来し、種小名larvataや英名Maskedは「仮面をつけた」の意で顔の斑紋に由来する[3]。頬も白い。

歯式は、3/3・1/1・4/4・2/2=40[3][5]。足指の数は前後共に5本である。これによって、足指の数が4本のタヌキなどと足跡を見分けることが出来る。オス、メス共に性器のそばにウズラの卵よりひと回り大きな「会陰腺」を持っている。

分類

属名Pagumaは記載者による造語で、ピューマをもじったと考えられている[3]

亜種は顔の斑紋などによって区別され、顔全体がほぼ白いものもいる[3]。亜種の分類には諸説あり、例としてCorbet & Hill (1992)は6亜種を認めている[1]。以下の分類はMSW3(Wozencraft,2005)に従う[2]

Paguma larvata larvata (C. E. H. Smith, 1827)
Paguma larvata chichingensis Wang, 1981
Paguma larvata grayi (Bennett, 1835)
Paguma larvata hainana Thomas, 1909
Paguma larvata intrudens Wroughton, 1910
Paguma larvata janetta Thomas, 1928
Paguma larvata jourdanii (Gray, 1837)
Paguma larvata lanigera Hodgson, 1836
Paguma larvata leucomystax Gray, 1834
Paguma larvata neglecta Pocock, 1934
Paguma larvata nigriceps Pocock, 1939
Paguma larvata ogilbyi (Fraser, 1846)
Paguma larvata robsta (Miller, 1906)
Paguma larvata taivana Swinhoe, 1862
Paguma larvata tytlerii (Tytler, 1864)
Paguma larvata wroughtoni Schwarz, 1913

  1. ^ a b c d e Duckworth, J.W., Timmins, R.J., Chutipong, W., Choudhury, A., Mathai, J., Willcox, D.H.A., Ghimirey, Y., Chan, B. & Ross, J. 2016. Paguma larvata. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T41692A45217601. doi:10.2305/IUCN.UK.2016-1.RLTS.T41692A45217601.en. Downloaded on 20 May 2017.
  2. ^ a b c d W. Christopher Wozencraft, "genus Paguma," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Page 540.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 祖谷勝紀・伊東員義 「ハクビシン属」『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、96-97頁。
  4. ^ a b c d 米田政明 「ハクビシン」『日本の哺乳類 改訂2版』阿部永監修、東海大学出版会、2008年、90頁
  5. ^ a b c d S. D. Ohdachi, Y. Ishibashi, M. A. Iwasa, and T. Saitoh (2009-07). The Wild Mammals of Japan. SHOUKADOH. ISBN 978-4-87974-626-9. 
  6. ^ 出典(電線) : 電線をわたるハクビシン
  7. ^ a b c d e f g h 出典 : ハクビシンの基礎知識 (PDF) - 農林水産省
  8. ^ a b c d e 鈴木欣司 『日本外来哺乳類フィールド図鑑』 旺文社2005年7月20日ISBN 4-01-071867-6
  9. ^ “ハクビシン駆除に有効な6つの方法” (日本語). タスクル | 暮らしのお悩み解決サイト. https://taskle.jp/media/articles/225 2018年10月3日閲覧。 
  10. ^ 種生物学会 『外来生物の生態学 進化する脅威とその対策』 文一総合出版2010年3月31日ISBN 978-4-8299-1080-1
  11. ^ Caldwell, E. (2008) Evolutionary History of SARS Supports Bats As Virus Source Archived 2011年6月23日, at the Wayback Machine. Research News, Ohio State University
  12. ^ 田口洋美「狩猟・市場経済・国家―帝国戦時体制下における軍部の毛皮市場介入」赤坂憲雄編『現代民俗学の地平2 権力』朝倉書店、2004年
  13. ^ 古屋義男静岡県のハクビシン 1.県内の分布、哺乳動物学雑誌,1973年 5巻 6号 p.199-205, doi:10.11238/jmammsocjapan1952.5.199
  14. ^ 北海道ブルーリスト A3 ハクビシン
  15. ^ 平成25年度 第2回狩猟鳥獣のモニタリングのあり方検討会(哺乳類)議事概要
  16. ^ a b 増田隆一ハクビシンの多様性科学 (PDF) 」 、『哺乳類科学』第51巻第1号、2011年、 188-191頁、2011年10月2日閲覧。
  17. ^ 千石正一千石正一 十二支動物を食べる 世界の生態文化誌 〜「寅」を食べる〜食う虎 食わぬ虎ダイヤモンド・オンライン、2008年2月15日、宮本拓海Vol. 367(2007/7/1)〔今日の動物探偵!〕 本所七不思議の謎を解く! その2 いきもの通信
  18. ^ 宮本拓海は、ハクビシンが江戸時代には日本にいたことを示す例として、民話『分福茶釜』に登場する「綱渡り芸をするタヌキ」が、ハクビシンではないかと指摘している(タヌキには綱渡りは不可能なため)『ハクビシンに出会ったならば』(東京タヌキ探検隊!)
  19. ^ a b 村上興正・鷲谷いづみ(監修) 日本生態学会(編著) 『外来種ハンドブック』 地人書館2002年9月30日ISBN 4-8052-0706-X
  20. ^ 日本経済新聞 2010年4月30日 夕刊3版17面


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