ノイハウス (オーステ) 行政

ノイハウス (オーステ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 02:14 UTC 版)

行政

議会

ノイハウスの町議会は、11人の議員で構成されている[5]。これは人口 1,001人から2,000人のザムトゲマインデに属す町村の議員定数である[6]。議員は5年ごとに住民の選挙で選出される[7]

首長

町議会は、議員のウード・ミールチュ (Bürger für Neuhaus) を任期中の名誉職の町長に選出した[8]

紋章

図柄: 上下二分割。上部は銀地に、分割線から姿を見せる赤い獅子。前足に直立したい鍵を、歯を外にむけて持っている。下部は銀色の階段破風の中に青いボート用の爪竿が描かれている[9]

解説: ブレーメン司教領の鍵を持つ獅子は、アムト・ノイハウスの古い公用印に描かれた紋章から採られている。破風は、1404年にブレーメン大司教オットー2世によってオーステ川の湾曲部に築かれた城に由来する町の名前 (Dat Nygehus[10]) を象徴的に示唆している。ボート用の爪竿はフレッケン・ノイハウスの堤防沿いにあった曳舟道を表している[11]

文化と見所

建造物

穀物倉庫
  • 郷土博物館、古い穀物庫で、郷土室がある
  • バロック様式のエンマウス教会、グロガー・オルガンがある
  • オーステ川の水門
  • 水上スキー=ザイルバーン
  • ヨットハーバー
  • 旧港
  • 穀物酒蒸留所
  • 歴史的な堤防の道
  • 穀物倉庫

年中行事

  • 射撃祭、7月の第2週末
  • ノイハウス・オーステ消防団のフォイアーヴェールバル(消防舞踏会)、3月の第2週末
  • 港祭、紙ボートレースが行われる、8月中旬
  • 蒸留所「アルト・ノイハウス」でのライブ

ノイハウス揚水所

ノイハウス揚水所

ノイハウス揚水所は1936年に建設され、約13,000 ha の地域の排水を行っていた。このうち約 5,000 ha がアウエ川に、約 7,900 ha がノイハウス=ビュルカウアー運河に排水されていた。

現在の2つのポンプは、併せて毎秒7,000リットルの排水能力を有しており、その 2/3 がメインポンプによるものである。これは、オーステ川下流域保全連合 (UHV) の地域内で最大のポンプである。稼働時間40年を越えたポンプの不十分な技術的状態は長らく知られていたが、120万ユーロにのぼる改修費用は会員の負担だけでは賄えないため、保全連合は2005年からニーダーザクセン州の洪水防止プログラムから資金を受けられるよう努めてきた。その緊急性にもかかわらず、2005年および2006年の申請は州の承認を得られなかった。そうこうするうち、2007年にメインポンプに大きな機械的損傷が生じ、もはや経済的観点から主張することが許されないほど緊急性がさらに増した。それにもかかわらず、2007年の承認はまたもや留保された。

残ったサブポンプをサポートするために、システムが完全に修復されるまで、毎秒1,100リットルの能力を持つ移動式ポンプ2基が設置された。極端な悪天候時にはこの能力では不十分であるため、緊急時にはさらなる移動式ポンプを使用する。これらは一部別系統となっており、すぐに実使用が可能となる。

施設全体の根本的な改修は、方法とポンプの選定が承認された後少なくとも15ヶ月を必要とする。これは、毎秒 4,500リットルの処理能力を持つ2つの新しいポンプの納入に必要な期間が長いためである。根本的な改修には、同じく老朽化した開閉制御装置や送電装置の刷新が含まれる。

メインポンプの故障により、オーステ川の水位が上がった際にフライフルート水門により排水することは不可能になった。このため大雨が降った場合、アウエ川や特に運河の水位が急速に上昇する可能性がある。こうした危険を回避するために、ポンプ場前のアウエ川は、ポンプの前に十分な貯水スペースを確保するために常に自然水位より 30 cm 低くなるよう汲み上げられている。

アウエ川やノイハウス=ビュルカウアー運河の水を利用して、港に堆積物が溜まらないようにする試みが行われているが、完全に成功しているわけではない。その原因は、エルベ川およびその水系に属すオーステ川とその支流のティーデフーベにおける流れが、最後の浚渫以降変化し、堆積が起こることにある。

経済と社会資本

経済

ノイハウスの港

港は、ノイハウス税関があることで長らく最も重要な収入源であった。1834年には4,804隻の船がノイハウスに停泊した。このうち1,629隻がデンマークおよびホルシュタイン(当時はデンマーク領であった)の船で、他はハンブルクから 533隻、オルデンブルク地方から 25隻、イングランドから 16隻という内訳であった。船は主に、穀物セイヨウアブラナビートレンガを輸出した。175隻の地元の船と53隻の外国船だけが輸入商品や工業製品をノイハウスにもたらした。未精製の砂糖タバコ木材石炭などである。他の11隻は北海での悪天候を避けるためにこの港を訪れた。

帆布製造者、ポンプ製造者、銅加工業者、塗装業者といった多くの職人が船に関わっていた。これらは、1834年からオーステ川河口に設けられた税関船の影響で収入が失われた。最近まで、綱製造業者 1軒、旋盤工 1軒、ブルワリー 1軒、蒸留酒の蒸留所 1軒が残っていた。ウーレックス社は現在も存続している。その他の肉屋、パン屋、仕立屋、ブリキ加工業者や皮なめし業者は徐々に減少し、教区の貧民に対する負荷は大きく増加した。

教区会議も地方政府も税関船廃止を訴えた。しかし、航行の精密なコントロールにより様々な関税の収入が急増していたため、この試みは失敗した。税関船のアウエ川河口への移転とその直後のノイハウスへの移転は用をなさず、3年後に再び元に戻された。

1858年には、イングランドまで航行でき、267 トンまで積載可能な海洋船が15隻あったが、1871年には8隻の海洋船がノイハウスに登録されるだけとなった。この中にはエーヴェル型帆船はなく、積載量も 20 トンから 40 トンと小さい船で、しばしばオーステ川やエルベ川を航行した。

減少は止めることができず、1862年に 570 隻停泊したが。1892年にはノイハウスに 255隻の有蓋船が停泊しただけであった。これと、他の無蓋船 50隻を併せた積載容量は 15,523 m3 であった。

ノイハウス港はしばしば改築され、拡張された。1863年には、現在の小さな港だけでなく、アウセンフレーテン、2つのアウエ川水門とそこから派生したいくつかの小さな川の埠頭などもこれに含まれた。南の港では小作農の農家を犠牲にして、高さ 8 m の分厚い木材で「Kajung」が設けられた。この Kajung から2つの階段が水へ伸びている。鉄製のクレーン、大きな陸揚げ桟橋、数多くのボラードが港に設置されている。

観光業

オーステ湖(右)とオーステ川(左、オーステ水門が見える)

ノイハウス (オーステ) はドイツ・フェリー街道、エルベ自転車道、オーステ自転車道に面している。ヨットハーバーには客船用設備もあり、夏の半年間、時刻表に従って観光船が運航している。観光上重要なスポットが、オーステ川の古い川筋の一部が堰き止められたオーステ湖である。オーステ湖沿いに保養施設地区があり、湖上には水上スキーリフトが稼働している。ノイハウスには釣りができる水面が多くある。

ニーダーエルベ自然地区はノイハウスに隣接するバリエに属しているが、堰き止められたオーステ水門付近ではノイハウスの町域にまで達している。

ノイハウスの企業

ウーレックス蒸留所

1868年まで菜種油製造業者のディートリヒ・プラーテがあった。製紙業者エドゥアルト・プラーテはハンブルク向けに(後にイングランドや南アメリカ向けにも)わら半紙を生産していた。1873年、この会社では、40人の従業員が3台の蒸気機関、2台の製紙機械を使って、52トンを超える紙を製造した。原料としては、ノイハウス周辺で生産されたカラスムギコムギ麦わらが用いられた。

タバコ製造業者ヴィルヘルム・ウーレックスは、1860年頃には76人の従業員が1450ツェントナーのタバコと噛みタバコ、125万本の葉巻を製造した。この高い生産能力は、1691年にはすでにタバコを巻く作業に従事していた独立した葉巻労働者によるものである。G.F.ウーレックス Nf. は、ワイン・蒸留酒販売業者である。以前から火酒を蒸留していたが、2005年から独自のビール醸造も行っている[12]

ノイハウスには、水上スキー施設やボート整備場を持つレジャーパークがある。

交通

道路: ノイハウスは、北と南からは連邦道 B73号線で、東から州道 L111号線とL113号線で、西から L144号線でアクセスできる。

鉄道: 1881年から、現在のニーダーエルベ鉄道が通っている。2.5 km 離れた場所にあったノイハウス (オーステ) 駅は1991年に廃止された。


  1. ^ ドイツ語: Flecken、市場などがある比較的大きな町を意味する
  2. ^ アムト (ドイツ語: Amt) は、役場を意味する語であるが、ここでは地方行政単位である
  1. ^ Landesamt für Statistik Niedersachsen, LSN-Online Regionaldatenbank, Tabelle A100001G: Fortschreibung des Bevölkerungsstandes, Stand 31. Dezember 2021
  2. ^ Meyers-Conversations-Lexikon, 1853
  3. ^ Themenbereich: Bevölkerung - Tabellen”. Landesamt für Statistik Niedersachsen. 2019年8月16日閲覧。
  4. ^ Gottfried Kiesow et. al (1977). Handbuch der deutschen Kunstdenkmäler Teil: Bremen, Niedersachsen. Berlin / München: Dt. Kunstverl. ISBN 978-3-422-00348-4 
  5. ^ KDO-Wahlpräsentation - Gesamtergebnis Gemeinderatswahl Neuhaus (Oste) 11.09.2016”. 2019年8月20日閲覧。
  6. ^ Niedersächsisches Kommunalverfassungsgesetz (NKomVG) Vom 17. Dezember 2010, § 46 Zahl der Abgeordneten”. 2019年8月5日閲覧。
  7. ^ Niedersächsisches Kommunalverfassungsgesetz (NKomVG) Vom 17. Dezember 2010, § 47 Wahl und Wahlperiode der Abgeordneten”. 2019年8月5日閲覧。
  8. ^ “Die Gemeinde Neuhaus (Oste)”. https://www.stadte-gemeinden.de/gemeinde-neuhaus-oste.html 2022年10月16日閲覧。 
  9. ^ Rudolf Lembcke (1976). Kreis Land Hadeln. ed. Kreis Land Hadeln. Geschichte und Gegenwart. Otterndorf: Buchdruckerei Günter Hottendorff. p. 49 
  10. ^ Rudolf Lembcke; Wilhelm Lenz; Gert Schlechtriem, et al (1981). Männer vom Morgenstern. ed. Neuhaus (Oste) 
  11. ^ Neuhaus (Oste) - Wappen - Heraldry of the World”. 2019年8月20日閲覧。
  12. ^ G.F. Ulex Nachfolger”. 2019年8月20日閲覧。





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