ナマズ科とは? わかりやすく解説

ナマズ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/08 19:26 UTC 版)

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ナマズ科
ヨーロッパオオナマズ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ナマズ目 Siluriformes
上科 : ナマズ上科 Siluroidea
: ナマズ科 Siluridae
学名
Siluridae
Cuvier1816
英名
Sheat fish
Catfish

12属

ナマズ科: Sheat fishCatfish、学名:Siluridae)は、ナマズ目に属するの一つである。約100種が現存している[1]

分布

ナマズ科の魚はヨーロッパとアジアの大部分に存在するが、特に東南アジアに多く、東アジア、インド亜大陸、西南アジア、ヨーロッパと少なくなっていく。中央アジアにはほとんど見られないようである[1]。ユーラシア温帯に生息するクレード(約20種)と、熱帯アジアに生息するクレード(約75種)に分かれる[1]

形態

背鰭の棘条や脂びれを持たない。腹鰭は小さいか、消失する。尻鰭の基底は、通常長い[2]。この科の最大種は、ヨーロッパオオナマズである[2]

他に、以下のような共有派生形質を持つ[3]

  • 結節状に退縮した口蓋骨
  • 側篩骨が蝶耳骨の方向に細く伸び、接する
  • 肩甲骨間の骨化した靭帯が前後方向に圧縮される
  • 背鰭後方の担鰭骨が消失する
  • 臀鰭の鰭条が担鰭骨に対して、後背方向に移動している

下位分類

9属・半分以上の種が東南アジア固有である。

形態系統解析の結果からは、SilurusOmpokKryptopterusWallago の4属は単系統群ではなく、Ompok属は2つ以上、他3属は2つの単系統群に分けられると考えられる[1]

出典

  1. ^ a b c d Bornbusch, Alan H. (1995年). “Phylogenetic relationships within the Eurasian catfish family Siluridae (Pisces: Siluriformes), with comments on generic validities and biogeography”. Zoological Journal of the Linnean Society 115: 1–46. doi:10.1006/zjls.1995.0032. 
  2. ^ a b Froese, Rainer, and Daniel Pauly, eds. (2007). "Siluridae" in FishBase. Mar 2007 version.
  3. ^ ALAN H. BORNBUSCH (2008年). “Monophyly of the catfish family Siluridae (Teleostei: Siluriformes), with a critique of previous hypotheses of the family's relationships”. Zoological Journal of the Linnean Society 101 (2): 105–120. doi:10.1111/j.1096-3642.1991.tb00888.x. 

ナマズ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 08:18 UTC 版)

ナマズ目」の記事における「ナマズ科」の解説

ナマズ科 Siluridae1197種を含みヨーロッパからアジアにかけて広範な分布域をもつ。ユーラシア大陸代表するナマズ類で、日本における「ナマズ」のイメージ形作る一群となっている。体長3 m超えるヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis) はナマズ目最大の種で、欧州では重要な漁業資源である。日本からはナマズ(またはニホンナマズ)、ビワコオオナマズイワトコナマズ3種知られ、後二者琵琶湖水系のみに分布する日本固有種である。 口ヒゲは2対、あるいは3対で、通常上顎ヒゲ長く伸びる脂鰭はない。背鰭小さく目立たない。Kryptopterus 属の一部背鰭欠いている。臀鰭基底が非常に長い結節状退縮した口蓋骨などの特徴から、本科単系統性概ね支持されている。 ナマズ属 Silurus 他10

※この「ナマズ科」の解説は、「ナマズ目」の解説の一部です。
「ナマズ科」を含む「ナマズ目」の記事については、「ナマズ目」の概要を参照ください。

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