ダリア 利用

ダリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 23:21 UTC 版)

利用

ダリアは、かつては有毒とされたがこれは誤りである。ただし、キクイモと同様に塊根には多糖類イヌリンが含まれ、慣れない人が大量に食べると腸内の発酵で生じたガスにより、腹部膨満を来たすおそれはある。原産地メキシコでは、食用ダリアも栽培されており、日本でも、近年では塊根を食用とする試みもなされ、金平などにしてレンコンなどに似た食感を味わうことができる。また、他の食用菊と同様、花やサラダ酢の物などの飾りとして食することもできる。花をまるごと揚げたダリアの天ぷらやダリアのソフトクリームも販売されている。

その他

メキシコでは国花花言葉は華麗、気品、移り気。

ナポレオン・ボナパルトの妃ジョセフィーヌは、マルメゾン宮殿の庭にダリアを植え、自分の花と宣言した。そして国外へ持ち出すことを禁じた。

ところがポーランドの貴族が庭師を買収し、この花の球根を手に入れた。やがてポーランドにもダリアが咲き誇った。このことを知ったジョセフィーヌは激怒し、ダリアの栽培を一切やめてしまったというエピソードがある。

「移り気」の花言葉は、花をポーランドの貴族に盗まれたジョセフィーヌ妃が、ダリアに興味を失ったことからつけられたとされている。

日本においては、北海道雨竜町山形県川西町福島県塙町兵庫県上郡町兵庫県宝塚市の市町花として指定されている。川西町内には4haの敷地に650種100,000本のダリアが咲く川西ダリヤ園[4]があり、塙町にもダリアの染料を使った染物が特産品として知られている。

百貨店のそごうは、ダリアを象徴として採用していた。館内のガラス扉、エレベーター扉などにダリアが描かれていた。会員制積み立てサービスの名称も「ダリア友の会」であった。

日本の主な産地


  1. ^ 小林義雄 著、相賀徹夫 編『万有百科大事典 19 植物』1972年。 
  2. ^ a b |東邦大学薬学部|薬用植物園|見本園|ダリア|”. www.lab2.toho-u.ac.jp. 2022年6月2日閲覧。
  3. ^ 岩佐吉純・小山博滋「ダリア」(『週刊朝日百科植物の世界』5号、1994年)1-131頁。
  4. ^ 山形県川西町観光協会. “川西ダリヤ園”. 2011年11月14日閲覧。


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