スタンリー・クラーク スタンリー・クラークの概要

スタンリー・クラーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/02 10:27 UTC 版)

スタンリー・クラーク
Stanley Clarke
ベーシストのスタンリー・クラークとキーボーディストのジョージ・デューク(2006年)
基本情報
生誕 (1951-06-30) 1951年6月30日(72歳)
アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア
ジャンル ジャズジャズ・フュージョンファンクロック
職業 ミュージシャンソングライター作曲家
担当楽器 ベースダブルベース
活動期間 1966年 -
共同作業者 リターン・トゥ・フォーエヴァーチック・コリアジェフ・ベック、ニュー・バーバリアンズ、クラーク・デューク・プロジェクト、アニマル・ロジックフューズ・ワンS.M.V.上原ひろみ
公式サイト stanleyclarke.com
著名使用楽器
アレンビック社英語版ベース

略歴

1972年に、チック・コリアらとリターン・トゥ・フォーエヴァーを結成、1970年代フュージョン・バンドの代表的存在の一つとして活躍。1972年に『チルドレン・オブ・フォーエヴァー』でアルバム・デビュー。1973年よりアレンビック社英語版製のエレクトリックベースをメインの楽器として使うようになる[1]。1974年にネンペラー・レコード英語版より『スタンリー・クラーク』をリリース。ドラムスにトニー・ウィリアムス、ギターにビル・コナーズ、そしてキーボードにヤン・ハマーという簡素ながら、強力なメンバーによって作成されている。1975年には『ジャーニー・トゥ・ラヴ』(旧邦題『慈愛への旅路』)をリリース。ギタリストのジェフ・ベックが「Hello Jeff」「Journey to Love」に参加[2]。また、後年コンビを組むこととなるキーボーディストのジョージ・デュークも参加している[3]

1979年、ローリング・ストーンズキース・リチャーズロン・ウッドが結成したサイド・プロジェクト、ニュー・バーバリアンズのメンバーとなり、ローリング・ストーンズがトロントで行ったチャリティ・コンサートでオープニング・アクトを務めた後、ニュー・バーバリアンズとしてのアメリカ・ツアーも行った[4]

ジョージ・デュークとのユニット「クラーク・デューク・プロジェクト」で、3枚のアルバム(1981年、1983年、1990年)を発表している[3]

1994年よりアル・ディ・メオラジャン=リュック・ポンティと共に結成したアコースティック・トリオでライブ活動を行い[5]、1995年にはこのトリオによるアルバム『スーパー・ストリングス』を発表した。

2006年に、ロサンゼルス公演のライブ・アルバムがリリースされている。

2007年にはヘッズ・アップに移り、『ザ・トイズ・オブ・メン』を発表、翌2008年にはマーカス・ミラーヴィクター・ウッテンと組み、3人のベーシストのユニット"S.M.V."による企画アルバム『サンダー』を発表。

2009年には上原ひろみレニー・ホワイトと組んでスタンリー・クラーク・トリオとして『ジャズ・イン・ザ・ガーデン』を発表。2010年にはルスラン・シロタ、ロナルド・ブルナーJr、上原ひろみ(ゲスト)と組んでスタンリー・クラーク・バンドとして活動し、アルバム『スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ』をリリースして、同作は第53回グラミー賞で最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞を受賞した[6]

ローリング・ストーン誌が選んだ「史上最高のベーシスト50選」で第13位に選ばれている[7]

音楽性

  • また、アレンビック社英語版のベースを使用していることで有名。
  • ウッドベースを演奏する際には、手を激しくネックやボディに叩きつけてパーカッシブな音を出すのが大きな特徴といえる。また、を用いることもある。

  1. ^ Bass Techniques - Play Like: Stanley Clarke”. guitar-bass.net. Guitar & Bass Magazine (2013年12月4日). 2015年4月15日閲覧。
  2. ^ Journey to Love - Stanley Clarke | AllMusic - Review by Daniel Gioffre
  3. ^ a b Kohlhaase, Bill (1990年7月17日). “2 Musicians With a Meeting of the Minds : Jazz: Stanley Clarke and George Duke share a symbiotic relationship that creates cohesive works and highlights distinctive styles. They'll play at the Coach House.”. Los Angeles Times. 2015年4月15日閲覧。
  4. ^ Giles, Jeff (2014年4月22日). “Keith Richards' and Ron Wood's OTHER band: The History of the New Barbarians”. Ultimate Classic Rock. Diffuser Network. 2015年4月15日閲覧。
  5. ^ Anick, Peter (2006年12月1日). “Re-Rite of Strings: Jean-Luc Ponty's Reunion with the Acoustic Violin”. Fiddler Magazine. 2015年5月5日閲覧。
  6. ^ Grammy awards 2011: list of winners”. The Guardian (2011年2月14日). 2015年4月15日閲覧。
  7. ^ The 50 Greatest Bassists of All Time” (英語). rollingstone.com (2020年7月1日). 2021年12月27日閲覧。


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